《火付け射手》で現代のPauperに青赤ストームを呼び戻す
《火付け射手》で現代のPauperに青赤ストームを呼び戻す
《火付け射手》で現代のPauperに青赤ストームを呼び戻す
まだPauperの禁止カードが《頭蓋囲い》と《大慌ての捜索》の2枚だけだった頃、グリクシス・ストーム(通称TPPS)、青赤ストーム、緑単感染の3つのデッキが環境の速さを定義していた。これらのデッキにとって2ターンキルや3ターンキルは当たり前で、TPPSに至っては1ターン目に相手にターンを渡さないうちにゲームが終わることもあった。ピッチスペルである《激励》の対応力の高さと、ストームを持つ《ぶどう弾》と《巣穴からの総出》への干渉手段の少なさが問題視されて軒並み禁止されたのが2013年2月のことだ(4年前ってマジか…)。

この禁止を皮切りにPauperはじょじょに健全なフォーマットへの道を歩んでいき今に至っている。


ってことは現代のPauperにストームが蘇ったら最強なんじゃないのか?

ここで過去のストームデッキのリストを見てみる
The Pauper Perfect Storm Daniel Moura
インスタント(14)
2 《引き裂かれた記憶/Shred Memory》
4 《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《魔力変/Manamorphose》
ソーサリー(24)
2 《強迫的な研究/Compulsive Research》
2 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《ぶどう弾/Grapeshot》
4 《留まらぬ発想/Ideas Unbound》
4 《炎の儀式/Rite of Flame》
4 《血の署名/Sign in Blood》
アーティファクト(10)
2 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4 《彩色の星/Chromatic Star》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
土地(12)
4 《地熱の割れ目/Geothermal Crevice》
4 《用水路/Irrigation Ditch》
4 《硫黄孔/Sulfur Vent》
サイドボード(15)
1 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
1 《残響する真実/Echoing Truth》
1 《鋭い痛み/Flaring Pain》
1 《煮えたぎる歌/Seething Song》
4 《綿密な分析/Deep Analysis》
4 《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1 《減縮/Shrivel》
2 《泥炭の沼地/Peat Bog》
青赤ストーム Knight1983
クリーチャー(3)
3 《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》
呪文(42)
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
4 《魔力変/Manamorphose》
2 《発熱の儀式/Pyretic Ritual》
4 《煮えたぎる歌/Seething Song》
4 《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
4 《定業/Preordain》
4 《炎の儀式/Rite of Flame》
4 《手練/Sleight of Hand》
土地(15)
4 《島/Island》
2 《山/Mountain》
3 《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
3 《鋭き砂岩/Sandstone Needle》
3 《サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry》
サイドボード(15)
4 《払拭/Dispel》
4 《電謀/Electrickery》
3 《水流破/Hydroblast》
4 《紅蓮破/Pyroblast》
グリクシスカラーのTPPSは土地がすべてインベイジョンのサクリファイス土地で、概ねこれらの土地2枚から4マナを出してコンボをスタートさせていた。ストームを10程度稼いでから《ぶどう弾》を2枚打って勝つことが多かった。

対して青赤ストームはTPPSに比べてストームを稼ぐ能力が低く、《ぶどう弾》ではなくクロックが残る《巣穴からの総出》を勝ち手段にしていた。コンボのスタートもこちらのほうが遅かったが、その代わりに青赤ストームはインスタントによって相手に干渉することができた。《電謀》はミラーマッチの切り札だったし、感染にも効いた。環境には他にも青単デルバーやエスパーカラーのファミリア・ストームなんかもいたなあ。


今回は、アモンケットで登場した《火付け射手》を使ってこの青赤ストームを目指してみた。

火付け射手ストーム
クリーチャー(11)
4 《火付け射手/Firebrand Archer》
4 《熱錬金術師/Thermo-Alchemist》
3 《二人組の見張り番/Tandem Lookout》
呪文(32)
4 《炎の儀式/Rite of Flame》
4 《煮えたぎる歌/Seething Song》
4 《魔力変/Manamorphose》
2 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
4 《思案/Ponder》
4 《定業/Preordain》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
2 《払拭/Dispel》
1 《噴出/Gush》
2 《彩色の星/Chromatic Star》
1 《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
土地(17)
9 《山/Mountain》
8 《島/Island》
サイドボード(15)
4 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《水流破/Hydroblast》
2 《電謀/Electrickery》
2 《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
1 《払拭/Dispel》
3 《綿密な分析/Deep Analysis》
1 《鋭い痛み/Flaring Pain》
《二人組の見張り番》が登場した時点で《熱錬金術師》とのコンボデッキは考えられていたが、《火付け射手》が加わったことでようやく尖ったコンボデッキを目指せるようになったと思う。

結局のところ《巣穴からの総出》は使えないので、先に《火付け射手》か《熱錬金術師》を置いてから呪文を唱えなければいけない。ストームデッキ特有の干渉のし難さといったものは無く、クリーチャー除去がふんだんに入ったデッキには為すすべなく負ける。ウィーゼロのほうが速くて対応力もあるし良いデッキだなあとしみじみ思う(自画自賛)。除去対策の《墓の刈り取り》がストーム呪文なので一応青赤ストームと名乗れなくもない。

概ね、《火付け射手》か《熱錬金術師》が《二人組の見張り番》と結魂した状態でターンが返ってくるとマナ加速とドロー呪文の連打で10回くらいは呪文が唱えられると思う。。コンボの途中で追加の《火付け射手》を引いて展開できれば勝てるはず。画像の2枚目と3枚目は、Just for Funで上手く回った時のラストターンの様子。モダンで禁止されたカードを延々と唱え続けるのは好きな人にはたまらないと思う。

TPPSに倣って《彩色の星》を入れてみたが《熱錬金術師》の能力が誘発しないのであまり強くなかった。マナフィルターとしての用途もあるが、素直に《急流の崖》でも入れれば大丈夫な気がする。

キーカードを探すために《交錯の混乱》とか《衝動》を入れたり、《熱錬金術師》に速攻をつける《たなびく真紅》を入れるのもありかもしれない。というか、コンボデッキとしてウィーゼロとの差別化を図るなら速攻付与は必須かもしれない。

火力や打ち消しなどの干渉手段を増やすのもそれはそれで強そうだけれど、自分の好みではないので他の人に任せる。

ちなみに、勝率はJust for Funでせいぜい5割くらい。ストーム道は険しそう…

コメント

ノート
2017年7月15日3:15

以前組んだ釜の悪鬼投げ飛ばしストームを思い出しました。
ウィーゼロの完成度の高さを思い知りましたね。

surucucu
2017年7月15日15:17

>>ノートさん
そーなんですよねえ、新しいデッキを組んでも既存のデッキで良くないか?ってことが多くて。独自の強みを持ったデッキを作るのは難しいです

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