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Combo Platter
by Alex Ullman, June 27, 2017
Pauperコミュニティが愛するものが1つあるとするなら、それはコンボデッキだ。Pauperに成功したコンボデッキがあるときはいつも成功しすぎて即座に禁止されているという点でこれは報われない愛だ。《ぶどう弾》、《巣穴からの総出》そして《時間の亀裂》を特色としたデッキはどれも許されないことが分かった。《大慌ての捜索》はすぐに禁止されたが事態はほとんど好転しなかった、一方で《フェアリーの大群》は長めに居残り、そして何らかの理由で《流浪のドレイク》は禁止リストの更新を1回生き延びた。
そしてそれが問題だった。デザイン方針の進化とMagicにたくさんの遊び方があることにより、Pauperが他に楽しまれているローテーションしないフォーマットと同等の安全弁を手に入れるのはとても難しい。《目くらまし》や《強迫》のようなカードは強力だがそれらは主役であり、《意志の力》を唱えるのを助けはしないし《不毛の大地》でもない。その他《真髄の針》や《虚空の杯》のようなコンボの天敵はコモンにはあり得ない。その結果、Pauperには牧歌的なコンビネーションマシンのようなものはほとんど存在しない。
もちろん、恐れるべき不安が全くないわけではない。むしろ、これらのデッキに恋焦がれるPauperコミュニティには大きな不慮の事態があった。彼らの願望はある程度理解することができる:Pauperには強力な燃料と優秀なエンジンがたくさんあるが、効果的な出力先が見当たらない。上に挙げたデッキは単純に適切なカードを集めることが必要で、勝利はほとんど保証されていた。それは特定のタイプのプレイヤーにとっては信じられないくらい魅力的な選択肢だ。Pauperではまだこれらのデッキと健全なフォーマットとを単純に両立することができない。フォーマットが生き残るためにデッキは死ななければならなかった。
しかしそれでPauperにはコンボデッキがいないということにはならない。それどころか多様なコンボデッキが最近Pauper Challengeでより多くの成功を収めている。僕はこれが何よりもこのフォーマットにおけるコンボデッキの相対的な強さを表していると思う。以前のメタゲームのデータはほとんどリーグの結果だけからしか得られなかった。リーグは、良くも悪くも、5-0した結果しか掲載されない。Pauperでもっともよく見られるコンボデッキはイゼット・ブリッツだ。この青赤デッキは《窯の悪鬼》か《ニヴィックスのサイクロプス》のどちらかを軽いキャントリップと《使徒の祝福》と《ティムールの激闘》で強化し、対戦相手を一撃死させることに焦点を当てている。
ではなぜ5-0の結果がもっと多く掲載されていないのだろう?それは信じられないくらい脆弱なデッキだからだ。以前ほど人気ではないものの、黒主体のコントロールデッキは《チェイナーの布告》や類似の効果に大きく頼っている。《布告》はこのクリーチャーの少ないコンボデッキに対してかなり有効だ。これらの呪文だけでは相性を決定づけるほどではないが、布告はよく他の対象を取る除去の選択肢を組み合わさっている。除去カードを大量に搭載することで、主要クリーチャーに頼ったデッキが自らのプランを成立させるのを困難なものにできる。
これに続いて、イゼット・ブリッツは《一瞬の平和》、《虹色の断片》そしてその他の《濃霧》効果に影響を受けやすい。《赤の防御円》はサイドボードによく入っているカードだし、イゼット・ブリッツが与えるあらゆるダメージを封じ込めることができる。ブリッツは《鋭い痛み》を使うことができるが1枚だけしか使われない傾向がある、つまり《濃霧》側のプレイヤーは《鋭い痛み》が意味を持つ前に勝ちの態勢を整える時間が貰えるということだ。
最後に、次に紹介するコンボデッキのように、イゼット・ブリッツは単純にうまく回らないことがある。もしイゼット・ブリッツがデッキの間違った半分のカードを序盤に引いてしまえば、それは単純に何もすることはない。大量のカードを探すことができても、もし主要なクリーチャーが見当たらなければ行き詰ってしまう。これが、あるいは他の何よりも、このデッキを低迷させ続けているのかもしれない。
このデッキは《ボーラスの占い師》と《噴出》を使うこともできる。このエンジンは比較的新しく《占い師》に依存している。3枚分のカードを掘って役に立つ呪文を見つける能力は部族コンボがカードの流れを保つのに役立つ。《噴出》はそれ自体が16点のダメージ与えるのでこのデッキの重要要素だ。《噴出》―《占い師》の組み合わせはイゼット・デルバーで使われているのを見るし、一部のイゼット・ブリッツデッキもこの組み合わせを採用している。
《占い師》―《噴出》はすぐにこのフォーマットで優れた青のドローエンジンの1つとなりつつある。デッキが洗練され速いターンの重要性が増すにつれて、トロン以外のデッキは《熟考漂い》を解決するのに苦労するようになる。《噴出》がマナカーブの低い《島》の多いデッキを要求するとはいえ、このフォーマットでそれを組み立てるのは難しいことではない。《不屈の部族》コンボはイゼット・ブリッツと同様の脆弱性を備えている、しかしたった1体のクリーチャーが場に出ていれば《噴出》をダメージと変換することに関してははるかに優れている。
Pauperにはコンボの居場所がある、しかしChallengeでのほうが良い結果を上げているように見える。これの実際の理由は分からないが、僕はいくつか知識に基づいた推測をすることができる。第一に、各デッキはChallengeにおいて、平均して、若干特定のメタゲームに寄せられている傾向がある。その結果、この準備の穴を突くように設計されたデッキが成功を収めることができた。リーグはコンボデッキに強いものと弱いものの配分が(経験上は)よりランダムな傾向がある。多くの場合これらのローグデッキは相性を良くすることができる変わったタイプの回答を積んでいる。Challengeの場合は、掛け金が高いために洗練されたデッキリストが必要なのでこういったことが起こりにくい。
では手元の問題に戻って ―なぜこれらのデッキは「コンボじゃない」と皮肉されるのだろうか?僕が思う最も簡単な答えは、それらがすべてクリーチャーに依存しているからだ。君が思うコンボデッキのイメージを思い浮かべて教えてくれ ―いったいどれだけの数のクリーチャーが使われている?1体のクリーチャーがそのダメージを与えることがどれだけある?これらのデッキはコンボデッキかもしれないがそのイメージに沿っていない。しかしこれらの成功した構築の存在を無視するのはフォーマットとしてのPauperを傷つける。コンボは存在している、ただその方法がちょっとだけ違っている。
破滅の刻はコンボデッキの別の選択肢を与えてくれるだろう。《オアシスの祭儀師》は《現実からの遊離》と組み合わさって無限大のマナを作ることができる。《現実からの遊離》はいつも、1ターンに複数のマナを生み出すことのできる土地のクリーチャー化を含んだ複雑なコンボエンジンの一部となっている。これは伝統的に《活生の呪文爆弾》か《風のゼンディコン》を含む。今や《オアシスの祭儀師》によってこのデッキははるかにコンパクトなエンジンを持っている。《思案》や《定業》、そしてあるいは《ロナスの施し》と組み合わさり、かなり簡単に主要カードを集めるられるだろう。そうなると問題は勝利手段を見つけることだけだ ―《とどろく雷鳴》、《連弾炎》、《ケアヴェクの火吹き》であろうと何であろうと。
Pauperのコンボに蛇のような見た目の新顔が加わるかもしれない。
Combo Platter
by Alex Ullman, June 27, 2017
Pauperコミュニティが愛するものが1つあるとするなら、それはコンボデッキだ。Pauperに成功したコンボデッキがあるときはいつも成功しすぎて即座に禁止されているという点でこれは報われない愛だ。《ぶどう弾》、《巣穴からの総出》そして《時間の亀裂》を特色としたデッキはどれも許されないことが分かった。《大慌ての捜索》はすぐに禁止されたが事態はほとんど好転しなかった、一方で《フェアリーの大群》は長めに居残り、そして何らかの理由で《流浪のドレイク》は禁止リストの更新を1回生き延びた。
The Pauper Perfect StormDaniel Moura
インスタント(14)
2 《引き裂かれた記憶/Shred Memory》
4 《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《魔力変/Manamorphose》
ソーサリー(24)
2 《強迫的な研究/Compulsive Research》
2 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《ぶどう弾/Grapeshot》
4 《留まらぬ発想/Ideas Unbound》
4 《炎の儀式/Rite of Flame》
4 《血の署名/Sign in Blood》
アーティファクト(10)
2 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4 《彩色の星/Chromatic Star》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
土地(12)
4 《地熱の割れ目/Geothermal Crevice》
4 《用水路/Irrigation Ditch》
4 《硫黄孔/Sulfur Vent》
サイドボード(15)
1 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
1 《残響する真実/Echoing Truth》
1 《鋭い痛み/Flaring Pain》
1 《煮えたぎる歌/Seething Song》
4 《綿密な分析/Deep Analysis》
4 《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1 《減縮/Shrivel》
2 《泥炭の沼地/Peat Bog》
イゼット・ドレイクBorzoi, 5-0 Pauper League October 4, 2016
クリーチャー(15)
3 《古術師/Archaeomancer》
4 《熟考漂い/Mulldrifter》
4 《流浪のドレイク/Peregrine Drake》
4 《海門の神官/Sea Gate Oracle》
インスタント(11)
3 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
4 《対抗呪文/Counterspell》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
ソーサリー(12)
1 《炎の稲妻/Firebolt》
3 《強迫的な研究/Compulsive Research》
4 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4 《定業/Preordain》
土地(22)
4 《山/Mountain》
8 《島/Island》
1 《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
1 《孤立した砂州/Lonely Sandbar》
4 《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
4 《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
サイドボード(15)
2 《払拭/Dispel》
2 《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
4 《紅蓮破/Pyroblast》
3 《電謀/Electrickery》
4 《水流破/Hydroblast》
エスパー・コンボ Magicverse, 5-0 Pauper League January 23 2016これらのデッキはコンボデッキのように見える。カード選別と選択を持っていて、そしてゲームを終わらせるエンジンを持っている。ストームデッキは儀式が満載されていて、ゲームを終わらせるだけの数の呪文をスタックへと送りこむ。成功しているときのリストは、はるかに強力なフォーマットのコンボデッキに似ていた。
クリーチャー(21)
1 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
1 《賢者街の住人/Sage’s Row Denizen》
2 《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar》
2 《海門の神官/Sea Gate Oracle》
3 《記憶の壁/Mnemonic Wall》
4 《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》
4 《熟考漂い/Mulldrifter》
4 《陽景学院の戦闘魔道士/Sunscape Battlemage》
インスタント(8)
1 《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
3 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
4 《断絶/Snap》
ソーサリー(9)
1 《予感/Foresee》
4 《強迫的な研究/Compulsive Research》
4 《定業/Preordain》
土地(22)
2 《平地/Plains》
2 《沼/Swamp》
6 《島/Island》
1 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
3 《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
4 《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery》
4 《進化する未開地/Evolving Wilds》
サイドボード(15)
2 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
1 《予感/Foresee》
2 《青の防御円/Circle of Protection: Blue》
2 《緑の防御円/Circle of Protection: Green》
1 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
2 《払拭/Dispel》
1 《破滅の刃/Doom Blade》
3 《ごまかし/Hoodwink》
1 《疲弊の休息/Rest for the Weary》
そしてそれが問題だった。デザイン方針の進化とMagicにたくさんの遊び方があることにより、Pauperが他に楽しまれているローテーションしないフォーマットと同等の安全弁を手に入れるのはとても難しい。《目くらまし》や《強迫》のようなカードは強力だがそれらは主役であり、《意志の力》を唱えるのを助けはしないし《不毛の大地》でもない。その他《真髄の針》や《虚空の杯》のようなコンボの天敵はコモンにはあり得ない。その結果、Pauperには牧歌的なコンビネーションマシンのようなものはほとんど存在しない。
もちろん、恐れるべき不安が全くないわけではない。むしろ、これらのデッキに恋焦がれるPauperコミュニティには大きな不慮の事態があった。彼らの願望はある程度理解することができる:Pauperには強力な燃料と優秀なエンジンがたくさんあるが、効果的な出力先が見当たらない。上に挙げたデッキは単純に適切なカードを集めることが必要で、勝利はほとんど保証されていた。それは特定のタイプのプレイヤーにとっては信じられないくらい魅力的な選択肢だ。Pauperではまだこれらのデッキと健全なフォーマットとを単純に両立することができない。フォーマットが生き残るためにデッキは死ななければならなかった。
しかしそれでPauperにはコンボデッキがいないということにはならない。それどころか多様なコンボデッキが最近Pauper Challengeでより多くの成功を収めている。僕はこれが何よりもこのフォーマットにおけるコンボデッキの相対的な強さを表していると思う。以前のメタゲームのデータはほとんどリーグの結果だけからしか得られなかった。リーグは、良くも悪くも、5-0した結果しか掲載されない。Pauperでもっともよく見られるコンボデッキはイゼット・ブリッツだ。この青赤デッキは《窯の悪鬼》か《ニヴィックスのサイクロプス》のどちらかを軽いキャントリップと《使徒の祝福》と《ティムールの激闘》で強化し、対戦相手を一撃死させることに焦点を当てている。
イゼット・ブリッツ Crazyleg, 5-0 Pauper Leagueイゼット・ブリッツは現時点でPauperのストームデッキにもっとも近い存在だ。熟練した使い手にかかればライフ40から相手を倒すことが可能だ(僕が遭遇したことではないけどね)、そしてこのデッキは準備のないデッキを完全に無視してしまうことができる。さらに何気なく高密度の強力なカードを使ってもいる。《思案》、《定業》、《ギタクシア派の調査》そして《噴出》 ―こらのカードはどれもわずかなコストで信じられないくらい優秀な効果をもっている。これらを互いにつなげることでブリッツの使い手は「ただ勝つ」のに十分な大きさの脅威を作り上げることができる。
クリーチャー(12)
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4 《窯の悪鬼/Kiln Fiend》
4 《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》
インスタント(18)
1 《渦まく知識/Brainstorm》
1 《払拭/Dispel》
1 《呪文貫き/Spell Pierce》
2 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
3 《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》
3 《噴出/Gush》
3 《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
ソーサリー(12)
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
4 《定業/Preordain》
土地(18)
5 《山/Mountain》
8 《島/Island》
2 《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
3 《進化する未開地/Evolving Wilds》
Sidebaord (15)
1 《払拭/Dispel》
1 《鋭い痛み/Flaring Pain》
1 《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
1 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《電謀/Electrickery》
3 《水流破/Hydroblast》
3 《紅蓮破/Pyroblast》
3 《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
ではなぜ5-0の結果がもっと多く掲載されていないのだろう?それは信じられないくらい脆弱なデッキだからだ。以前ほど人気ではないものの、黒主体のコントロールデッキは《チェイナーの布告》や類似の効果に大きく頼っている。《布告》はこのクリーチャーの少ないコンボデッキに対してかなり有効だ。これらの呪文だけでは相性を決定づけるほどではないが、布告はよく他の対象を取る除去の選択肢を組み合わさっている。除去カードを大量に搭載することで、主要クリーチャーに頼ったデッキが自らのプランを成立させるのを困難なものにできる。
これに続いて、イゼット・ブリッツは《一瞬の平和》、《虹色の断片》そしてその他の《濃霧》効果に影響を受けやすい。《赤の防御円》はサイドボードによく入っているカードだし、イゼット・ブリッツが与えるあらゆるダメージを封じ込めることができる。ブリッツは《鋭い痛み》を使うことができるが1枚だけしか使われない傾向がある、つまり《濃霧》側のプレイヤーは《鋭い痛み》が意味を持つ前に勝ちの態勢を整える時間が貰えるということだ。
最後に、次に紹介するコンボデッキのように、イゼット・ブリッツは単純にうまく回らないことがある。もしイゼット・ブリッツがデッキの間違った半分のカードを序盤に引いてしまえば、それは単純に何もすることはない。大量のカードを探すことができても、もし主要なクリーチャーが見当たらなければ行き詰ってしまう。これが、あるいは他の何よりも、このデッキを低迷させ続けているのかもしれない。
不屈の部族コンボ deluxeicoff, Top 8 June 18th Pauper Challenge《不屈の部族》コンボはイゼット・ブリッツと同じように一撃死をまとめ上げるために強力な青のキャントリップに大きく依存している。《不屈の部族》と《裏返し》を使ってこのデッキはブリッツと同じような一撃死を狙う。まず初めに、致命的なダメージを達成するために必要なのは1つの呪文 ―《裏返し》―を唱えることだけだ。他のことはすべて手札を捨てることによって達成できる。このことから部族コンボはより長いゲームを戦うことができ、防御的なカードにいくつかの枠を割くことができる。《目くらまし》、《払拭》そして《万の眠り》のような呪文は時間を稼ぐ上でいい仕事をする。部族コンボは《堂々巡り》を使うことができる ―今のところ他の競技デッキでうまく使われたことがないものだ。
クリーチャー(7)
3 《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》
4 《不屈の部族/Tireless Tribe》
インスタント(24)
2 《渦まく知識/Brainstorm》
2 《目くらまし/Daze》
2 《万の眠り/Gigadrowse》
3 《堂々巡り/Circular Logic》
3 《払拭/Dispel》
4 《噴出/Gush》
4 《裏返し/Inside Out》
4 《シャドーの裂け目/Shadow Rift》
ソーサリー(11)
3 《定業/Preordain》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
土地(18)
10 《島/Island》
3 《平地/Plains》
2 《灰のやせ地/Ash Barrens》
3 《進化する未開地/Evolving Wilds》
サイドボード(15)
1 《解呪/Disenchant》
2 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
2 《軍旗の旗手/Standard Bearer》
3 《亡霊招き/Beckon Apparition》
3 《海賊の魔除け/Piracy Charm》
4 《水流破/Hydroblast》
このデッキは《ボーラスの占い師》と《噴出》を使うこともできる。このエンジンは比較的新しく《占い師》に依存している。3枚分のカードを掘って役に立つ呪文を見つける能力は部族コンボがカードの流れを保つのに役立つ。《噴出》はそれ自体が16点のダメージ与えるのでこのデッキの重要要素だ。《噴出》―《占い師》の組み合わせはイゼット・デルバーで使われているのを見るし、一部のイゼット・ブリッツデッキもこの組み合わせを採用している。
《占い師》―《噴出》はすぐにこのフォーマットで優れた青のドローエンジンの1つとなりつつある。デッキが洗練され速いターンの重要性が増すにつれて、トロン以外のデッキは《熟考漂い》を解決するのに苦労するようになる。《噴出》がマナカーブの低い《島》の多いデッキを要求するとはいえ、このフォーマットでそれを組み立てるのは難しいことではない。《不屈の部族》コンボはイゼット・ブリッツと同様の脆弱性を備えている、しかしたった1体のクリーチャーが場に出ていれば《噴出》をダメージと変換することに関してははるかに優れている。
結集ゴンド Mathonical, Winner May 28 Pauper Challenge結集ゴンドは第2回のPauper Challengeを勝利した、そしてMathonicalはそれからこのデッキを改良している。このデッキでは《未達への旅》は大したことをしないので《未達》を2枚抜いて《軍旗の旗手》を入れるのは理にかなっている。その代わり、今日紹介した他のコンボデッキと同じように、結集ゴンドはクリーチャーに大きく依存していて、《軍旗の旗手》は《深夜の護衛》を守る素晴らしい仕事をしてくれる。耐久性の層を追加するという点でこれは戦略上重要な改良だ。
クリーチャー(16)
4 《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard》
4 《深夜の護衛/Midnight Guard》
4 《魂の管理人/Soul Warden》
4 《魂の従者/Soul’s Attendant》
インスタント(5)
2 《農民の結集/Rally the Peasants》
3 《虹色の断片/Prismatic Strands》
ソーサリー(10)
2 《主の募兵/Cenn’s Enlistment》
4 《金切るときの声/Battle Screech》
4 《神々との融和/Commune with the Gods》
エンチャント(6)
2 《未達への旅/Journey to Nowhere》
4 《ゴンドの存在/Presence of Gond》
土地(23)
1 《森/Forest》
1 《山/Mountain》
5 《平地/Plains》
1 《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
2 《灰のやせ地/Ash Barrens》
2 《抵抗者の居住地/Holdout Settlement》
3 《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》
4 《花咲く砂地/Blossoming Sands》
4 《カルニの庭/Khalni Garden》
サイドボード(15)
1 《鋭い痛み/Flaring Pain》
1 《未達への旅/Journey to Nowhere》
2 《天啓の光/Ray of Revelation》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《軍旗の旗手/Standard Bearer》
3 《忘却の輪/Oblivion Ring》
4 《蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armor》
Pauperにはコンボの居場所がある、しかしChallengeでのほうが良い結果を上げているように見える。これの実際の理由は分からないが、僕はいくつか知識に基づいた推測をすることができる。第一に、各デッキはChallengeにおいて、平均して、若干特定のメタゲームに寄せられている傾向がある。その結果、この準備の穴を突くように設計されたデッキが成功を収めることができた。リーグはコンボデッキに強いものと弱いものの配分が(経験上は)よりランダムな傾向がある。多くの場合これらのローグデッキは相性を良くすることができる変わったタイプの回答を積んでいる。Challengeの場合は、掛け金が高いために洗練されたデッキリストが必要なのでこういったことが起こりにくい。
では手元の問題に戻って ―なぜこれらのデッキは「コンボじゃない」と皮肉されるのだろうか?僕が思う最も簡単な答えは、それらがすべてクリーチャーに依存しているからだ。君が思うコンボデッキのイメージを思い浮かべて教えてくれ ―いったいどれだけの数のクリーチャーが使われている?1体のクリーチャーがそのダメージを与えることがどれだけある?これらのデッキはコンボデッキかもしれないがそのイメージに沿っていない。しかしこれらの成功した構築の存在を無視するのはフォーマットとしてのPauperを傷つける。コンボは存在している、ただその方法がちょっとだけ違っている。
破滅の刻はコンボデッキの別の選択肢を与えてくれるだろう。《オアシスの祭儀師》は《現実からの遊離》と組み合わさって無限大のマナを作ることができる。《現実からの遊離》はいつも、1ターンに複数のマナを生み出すことのできる土地のクリーチャー化を含んだ複雑なコンボエンジンの一部となっている。これは伝統的に《活生の呪文爆弾》か《風のゼンディコン》を含む。今や《オアシスの祭儀師》によってこのデッキははるかにコンパクトなエンジンを持っている。《思案》や《定業》、そしてあるいは《ロナスの施し》と組み合わさり、かなり簡単に主要カードを集めるられるだろう。そうなると問題は勝利手段を見つけることだけだ ―《とどろく雷鳴》、《連弾炎》、《ケアヴェクの火吹き》であろうと何であろうと。
Pauperのコンボに蛇のような見た目の新顔が加わるかもしれない。
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