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Standing Ground
by Alex Ullman, June 13, 2017

6月4日のPauper Challengeではボロス統治者が勝利した。この赤白のミッドレンジデッキはこの記事で述べるように各Challengeで少なくとも1つはトップ8に入っていて、このフォーマットで断然有利な立場いにる。これは現在「フォーマット最強のデッキ」であるイゼット・デルバーに続いて2番目のトップ8入賞数だ。

このデッキは一般的に使われるPauperエンジンを軸にしている ―《予言のプリズム》を伴った《きらめく鷹》と《コーの空漁師》だ。時々《プリズム》と《胆液の水源》が一緒になっているがボロス統治者では《錬金術師の薬瓶》が採用されている。肝となっている要素は、これらのアーティファクトが場に出たときにそれ自身に取って代わることができるということだ。1枚の《プリズム》が1ゲームの間に3枚の新しいカードをもたらしえる。それでは不満だと言わんばかりに、これらのカードはさらにこのフォーマットで最高の赤い呪文を作動させる:《感電破》だ。《スレイベンの検査官》と組み合わせると、重くはあるが《鷹》と《空漁師》のエンジンは安定したカードの流れを生み出すことができる。

このデッキの統治者バージョンは横に広げるのではなく、さらなる魅力を得るために《宮殿の歩哨》に頼っている。ここで《胆液の水源》よりも《錬金術師の薬瓶》を優先する意味が出てくる:本来なら統治者を奪うであろうアタッカーを止めることができる。メインデッキとサイドボードに分けられた2枚の《虹色の断片》はダメージを軽減し、そうして王冠を守ってくれる。《虹色の断片》は最近になってより使われるようになっている。Pauperに単色のアグロデッキがどれだけいるのかを考えるとこのインスタントは見かけよらず強力だ。攻撃を止めて、アンタップのクリーチャーを残して2回目の起動をちらつかせるのは相当な抑止力になる。実際にこれは《電謀》、《墓所のネズミ》、そして《エヴィンカーの正義》を無力化する対策でもある。

防御を固めリソースを蓄えた後、ボロス統治者は攻めに転じることができる。《コーの空漁師》と《きらめく鷹》は実用的な飛行アタッカーであるし、《稲妻》と《感電破》で援護すれば速やかにゲームを終わらせることができる。2枚の《金切るときの声》は航空戦力に寄与するものの、《農民の結集》無しでは鳥トークンに同様の打点は期待できない。
ボロス統治者Lord_Beerus, Winner, June 4th Pauper Challenge
クリーチャー(16)
4 《きらめく鷹/Glint Hawk》
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《宮殿の歩哨/Palace Sentinels》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
インスタント(9)
1 《虹色の断片/Prismatic Strands》
4 《感電破/Galvanic Blast》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
ソーサリー(3)
1 《炎の稲妻/Firebolt》
2 《金切るときの声/Battle Screech》
エンチャント(2)
2 《未達への旅/Journey to Nowhere》
アーティファクト(8)
4 《錬金術師の薬瓶/Alchemist’s Vial》
4 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
土地(22)
2 《山/Mountain》
2 《平地/Plains》
1 《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
2 《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
3 《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
3 《光輝の泉/Radiant Fountain》
3 《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
3 《古えの居住地/Ancient Den》
3 《大焼炉/Great Furnace》
サイドボード(15)
1 《緑の防御円/Circle of Protection: Green》
1 《虹色の断片/Prismatic Strands》
2 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
2 《電謀/Electrickery》
2 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
3 《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
4 《紅蓮破/Pyroblast》

ちょっとトップ8以降を見てみよう、6月4日のChallengeはレッドデックウィンズの出現だったと言える。もう1つの《炎樹族の使者》デッキとして知られているレッドデックウィンズ(RDW)は数多くの1マナパワー2、および赤の2マナの速攻持ちを利用している。強力な火力のセットと《ゴブリンの踵裂き》で道を開き続けることで、このデッキは瞬く間に勝つ力がある。RDWはマナコストに赤が1つ含まれた2マナ域を複数もっているので、相当なブン回りを可能にする上で《炎樹族の使者》が役に立つ。《ゴブリンの群勢》に始まり《炎樹族の使者》からの《谷を駆ける者》でダメージを積み重ねることができる、そしてそれは立ちはだかるであろうあらゆるブロッカーを《ゴブリンの踵裂き》が使えなくする前の話だ。

このデッキはトップ16に2つ入賞している:9位と15位。順位が高い方のリストは《火花鍛冶》と《骨断ちの矛槍》という従来と異なるカードを使っている。けれども僕は15位のリストに注目したい。
レッドデックウィンズ DoubleDrain, Top 16 June 4th Pauper Challenge
クリーチャー(31)
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
3 《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter》
3 《谷を駆ける者/Valley Dasher》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
4 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4 《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
4 《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
4 《モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts》
4 《泥騒ぎの群勢/Mudbrawler Cohort》
インスタント(8)
2 《炎の稲妻/Firebolt》
2 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
ソーサリー(3)
3 《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
アーティファクト(1)
1 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
土地(17)
16 《山/Mountain》
1 《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
サイドボード(15)
1 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
2 《鋭い痛み/Flaring Pain》
3 《火花鍛冶/Sparksmith》
3 《電謀/Electrickery》
3 《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
3 《紅蓮破/Pyroblast》
レッドデックウィンズ SquirtleTheaeonsTorn, Top 16 June 4th Pauper Challenge
クリーチャー(31)
3 《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
4 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4 《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
4 《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
4 《モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts》
4 《泥騒ぎの群勢/Mudbrawler Cohort》
4 《谷を駆ける者/Valley Dasher》
インスタント(10)
2 《炎の稲妻/Firebolt》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
ソーサリー(2)
2 《命知らず/Reckless Abandon》
土地(17)
17 《山/Mountain》
サイドボード(15)
1 《鋭い痛み/Flaring Pain》
3 《電謀/Electrickery》
3 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4 《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
4 《紅蓮破/Pyroblast》
SquirtleTheaeonsTornはPauperリーグの恐怖だ。レッドデックウィンズが初めてその力を得てからそれを使い続けている(そして勝っている)。Squirtleのデッキはよりコントロール的な要素(《火花鍛冶》と《稲妻の連鎖》)をカットしてダメージを増加させる2枚のカードを入れている。《変異原性の成長》は戦闘中でタップアウトしていても重要なクリーチャーを除去から守ってくれるし、追加のダメージをねじ込むこともできる。《命知らず》はどんなクリーチャーでも餌に使える以外はオンライン版の《ゴブリンの手投げ弾》だ。

レッドデックウィンズは6月4日のChallengeで合計3つ入賞しており、メタゲームの9.38%に達している。Frank Karstenの得点手法(マッチ勝利で1得点、マッチ敗北で1失点)を用いるとこのデッキは入賞者全体の10%に近い。RDWはソーサリースピードの除去(《チェイナーの布告》や《未達への旅》みたいなもの)に対して有利だ。これらのカードは最も人気のある選択肢ではないが、現時点で後者は《炎の斬りつけ》と同様によく姿を見せている。

ストンピィは《怨恨》と《巨森の蔦》のおかげでその脅威を縦に伸ばすことに長けている、その点レッドデックウィンズは横に広げることを得意とする。軽いパワー2クリーチャーが豊富なことで、2ターン目に4点の攻撃をしやすくなっている。速攻は過小評価されている能力であり、《ゴブリンの奇襲隊》で援護すれば何もないところから勝つことも可能になる。《ゴブリンの踵裂き》の疾駆能力も《ゴブリンの軍勢》と《モグの徴集兵部隊》の攻撃条件を満たしてくれるので驚くほど上手く働く。

言ったように、僕は前進する上でレッドデックウィンズが強力な選択になるだろうと考えている、部分的にこの原因は何もないところからトップ8に2人を送り込んだデッキにある:白単アグロだ。勝ち抜きラウンドを戦った2つの異なるバージョンがあるが、このアーキタイプがトップ32で6.25%、ただし重み付けをして8.89%となるとこれはさらに検討する必要がある。
白単アグロ vihespanhol, Top 8 June 4th Pauper Challenge
クリーチャー(26)
1 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
2 《格納庫の整備士/Aviary Mechanic》
2 《野戦外科医/Field Surgeon》
2 《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper》
2 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
2 《軍旗の旗手/Standard Bearer》
3 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar》
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
ソーサリー(7)
3 《金切るときの声/Battle Screech》
4 《太陽の槍/Sunlance》
エンチャント(3)
3 《未達への旅/Journey to Nowhere》
アーティファクト(3)
3 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
土地(21)
16 《平地/Plains》
1 《漂う牧草地/Drifting Meadow》
4 《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
サイドボード(15)
1 《軍旗の旗手/Standard Bearer》
1 《未達への旅/Journey to Nowhere》
2 《天界のほとばしり/Celestial Flare》
2 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
3 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
3 《塵は塵に/Dust to Dust》
3 《虹色の断片/Prismatic Strands》
白単アグロ seedy_k, Finalist June 4th Pauper Challenge
クリーチャー(26)
1 《格納庫の整備士/Aviary Mechanic》
1 《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard》
4 《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》
4 《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar》
4 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
ソーサリー(3)
3 《太陽の槍/Sunlance》
エンチャント(6)
2 《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova》
4 《未達への旅/Journey to Nowhere》
アーティファクト(4)
4 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
土地(21)
19 《平地/Plains》
2 《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
サイドボード(15)
1 《太陽の槍/Sunlance》
1 《主の募兵/Cenn’s Enlistment》
1 《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》
1 《断片化/Fragmentize》
1 《確実性の欠落/Lapse of Certainty》
1 《黒の防御ルーン/Rune of Protection: Black》
2 《塵は塵に/Dust to Dust》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《赤の防御ルーン/Rune of Protection: Red》
3 《緑の防御ルーン/Rune of Protection: Green》
これらのデッキはどちらも《コーの空漁師》―《スレイベンの検査官》の2人組をフルセットの《戦隊の鷹》と共に使っている。これらのカードは堅実なカードアドバンテージを演出するのでアグロ・ミッドレンジの白いデッキにとって極めて重要だ。《忠実な聖戦士》も変身能力のおかげで《コーの空漁師》と上手く働く。一度死亡したそのカードを回収し、また警戒持ちの2/2と唱えなおすことができる。《骨断ちの矛槍》(これも両方のデッキに入っている)と組み合わさると《聖戦士》は攻めでも守りでも強力な脅威となる。seedy_kとvihespanholはどちらもさらに《空漁師》が欲しくて同じ能力を持った《格納庫の整備士》の追加を選択した。

このデッキには1つの大きな分かれ道がある:vihespanholがマナカーブの頂点に《金切るときの声》を配している一方でseedy_kは《ギルドパクトの守護者》を使っている。8位のデッキにおいて《金切るときの声》は横に広がることを可能にし、ブロッカーを処理したりダメージを通したり《骨断ちの矛槍》を最大限に活用していた。トークン生成手段を入れることでvihespnaholは《野戦外科医》にもたどり着いた ―各クリーチャー自身に《電謀》から守る術を与えるカードだ。これをメインデッキの守りとすることでさらに2枚の《軍旗の旗手》をメインに入れやすくなった。《外科医》と《旗手》はアンタップ状態のクリーチャーが十分にいれば赤系の除去を無力化することができる。そうは言ってもこのデッキはより多くの小型クリーチャーを使っていて、準決勝で優勝者に敗れた。

《ギルドパクトの守護者》は異なる終局を演出する。seedy_kは横に広げるよりもむしろ対処しにくい脅威を作り上げることを決心した。良く使われるカードの中で《守護者》を処理できるものは非常に少ない ―
ただこの理由のために《守護者》はこのフォーマットで長い間お馴染みのカードでいる。《チェイナーの布告》への弱さにも関わらず、《戦隊の鷹》や《忠実な聖戦士》で場を埋め尽くして2/3を生き延びさせやすい白のミッドレンジデッキは《守護者》にとって完璧な居場所だ。

白いデッキの問題は、《感電破》入りの《空漁師》デッキが爆発的増加してからそれについていくのが難しくなったことだ。《平地》しかないデッキのほうが実際の脅威は多いかもしれないが、火力呪文によるリーチが欠けている。結局のところ、赤が使えるデッキはゲームを速やかに締めくくれることが多い。そこで《オルゾヴァの贈り物》が輝く。これは即座にライフを増強することができ、《ギルドパクトの守護者》に装着すれば素早いクロックになる。《守護者》が《骨断ちの矛槍》を持ったなら事態はあっという間に制御不能になる。

この戦略が再び出現したというのはちょっと面白い。Pauperが制定された最初期、《ギルドパクトの守護者》に《アルマジロの外套》がエンチャントされるのはよく見る光景だった。現在の《ぬめるボーグル》呪禁デッキの祖先である緑白デッキは単に優秀なクリーチャーを《守護者》―《外套》の必殺技で援護していた。結局、《怨恨》がオンラインに実装されてこのデッキはストンピィによって道端へと押しのけられてしまった、しかし絆魂のついた《ギルドパクトの守護者》が強いという事実は変わらない。

この戦略は機能したようだ。準決勝で《農民の結集》―《金切るときの声》のボロスにやられる前に、seedy_kは準々決勝でイゼット・デルバーを片づけた。どちらのデッキも除去とリーチを赤に頼っているし、サイドボードの《真紅の見習い僧》の有用性については何の疑いもない。結局、そのデッキは決勝で敗れたが《ギルドパクトの守護者》は再びその力を示した。

僕が白単アグロを使う気になるのはそれほど難しくない(https://goo.gl/4iPW9B)、だからこの結果を見たとき僕の古い二軍を試そうと決めたんだ。seedy_kのリストをMagic Onlineで組み上げて
、それがこのフォーマットに《流浪のドレイク》がやって来る以前に僕が使っていたもの(https://goo.gl/WzSdqX)に良くにていることに気が付いた。僕は決勝進出した構築に自分で修正を加えた上でリーグに持ち込むことに決めた。土地21枚で《ギルドパクトの守護者》を4枚入れるのはリスクが高すぎると感じたので結局3枚に抑えることにした。さらに《格納庫の整備士》1枚と《心優しきボディガード》をカットして《剃刀のゴーレム》2枚と万能除去として《天使の粛清》1枚を入れた。単純に美的な目的で《冠雪の平地》を選択して配信しながらのリーグに挑んだ。

結果は期待したよりも良いものだった。
*Youtube動画(https://youtu.be/Bks07Lhp7BQ

白単アグロ Alex Ullman, 5-0 Pauper League
クリーチャー(25)
2 《剃刀のゴーレム/Razor Golem》
3 《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》
4 《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar》
4 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
ソーサリー(4)
1 《天使の粛清/Angelic Purge》
3 《太陽の槍/Sunlance》
エンチャント(6)
2 《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova》
4 《未達への旅/Journey to Nowhere》
アーティファクト(4)
4 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
土地(21)
1 《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
20 《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》
サイドボード(15)
1 《主の募兵/Cenn’s Enlistment》
1 《神への捧げ物/Divine Offering》
1 《太陽の槍/Sunlance》
1 《損ない/Unmake》
2 《天界のほとばしり/Celestial Flare》
2 《塵は塵に/Dust to Dust》
2 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
2 《虹色の断片/Prismatic Strands》
3 《軍旗の旗手/Standard Bearer》
このデッキは壊れたことは何もしない。その代わりに公正なゲームをするが、《骨断ちの矛槍》のおかげでそれが非常にうまくいく。このミラディンの装備品は《怨恨》のようにすべての脅威を強化し素早いクロックへと変えることができる。《怨恨》とは違って容易に付け外すことができるので、すなわち余ったマナで攻撃クリーチャーの打点を伸ばしたりブロッカーを強化したりできる。《ギルドパクトの守護者》は決定力とある種のリーチを与えてくれる。ライフが詰まった状態でゲームが十分長く進行してしまえば、《守護者》は止めになるだろう。

《ギルドパクトの守護者》デッキは現在のメタゲームで強力な選択だと思われる。《炎樹族の使者》という普通に使われている多色カードがあるとしてもね。メタゲームでは効率的なインスタントスピードの除去に重点が置かれていて、それらのほとんどは《守護者》に対して効果がない。

この理由から、僕は現時点で《守護者》が他の2種のマナカーブの頂点候補よりも優れていると考えている。《金切るときの声》は素晴らしいカードだがすべてのデッキがこれに対して備えている(もしくは備えるべきだ)。しばしばストンピィに対して《散弾の射手》を腐らせるために《戦隊の鷹》をサイドアウトすることがある。1ターンを費やして4体の鳥を出して《電謀》だけでなかったことにされるのは大打撃だ。《改革派の貨物車》は《稲妻》で簡単に死んでしまう弱点がある。この機体が強くなるには《炎の斬りつけ》が《稲妻》よりも優先される必要があり、現時点ではそうなっていない。しくじるであろう攻撃に2体のクリーチャーを投じることはPauperでの勝ち方とは言えない。《剃刀のゴーレム》はクリーチャーとアーティファクトの二重の脆弱性がある。これには警戒が付いていてライフを安全圏に保ちながらプレッシャーをかけることができるので、《守護者》の補足として2枚使うのが理にかなっていると分かった。《虹色の断片》のフラッシュバックのためにタップできないという問題は生じる。

ミッドレンジの白いデッキが戦えるならばPauperは健全だ。これらのデッキが回答不可能な引きで君を驚かせることはないだろう。このデッキが盤面を進展させることで勝利できるということは、現在のPauperでは速さにおいて両極端のデッキが支持されているということだ。白いデッキはその速さのスケールの中央に立っているので、フォーマットを集中させるのに役立つ。こんな風に強力になることは永遠にないかもしれない、しかし当分の間は僕の《守護者》を空に飛ばすのを楽しむつもりだ。

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