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Catharsis for Dummies
by Alex Ullman, May 23, 2017

ここ数週間、僕の頭はPauperで《死体発掘》を唱えることでいっぱいだ。こうなったのは早期の《ウラモグの破壊者》の魅力によるもの、と言うより僕が《渦巻く砂嵐》を唱えたかったからだ。数週間前に考察したように現在の攻撃的なメタゲームにおいてこの条件付きの全体除去は良い位置に着けていると考えている。幾つかの問題にぶつかる前に、僕は以下のリストでそこそこの成功を収めた:
ラクドス・リアニメイトAlex Ullman
クリーチャー(14)
1 《無政府主義者/Anarchist》
2 《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
3 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4 《傲慢な新生子/Insolent Neonate》
4 《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
インスタント(8)
2 《稲妻の斧/Lightning Axe》
2 《引き裂かれた記憶/Shred Memory》
4 《魔力変/Manamorphose》
ソーサリー(14)
3 《強迫/Duress》
3 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
4 《死体発掘/Exhume》
4 《苦しめる声/Tormenting Voice》
エンチャント(3)
3 《ドラゴンの息/Dragon Breath》
土地(21)
3 《沼/Swamp》
5 《山/Mountain》
2 《ラクドスの肉儀場/Rakdos Carnarium》
3 《進化する未開地/Evolving Wilds》
4 《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
4 《鋭き砂岩/Sandstone Needle》
サイドボード(15)
1 《野望のカルトーシュ/Cartouche of Ambition》
1 《大いなるサンドワーム/Greater Sandwurm》
2 《電謀/Electrickery》
2 《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》
2 《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
3 《渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm》
4 《紅蓮破/Pyroblast》
このデッキは強力ではあったが、僕が好きになるほど安定してはいなかった。このデッキはゲームの最初の数ターンで安定して勝利を組み立てることができたものの、依然として何かが足りなかった。繰り返しの手段を考えながら、僕は配信でプレイしたことのある赤緑トロンのリストを思い出した。このデッキは Gathering Magic の仲間である Carlos Gutierrez が発案したものだ。ウルザトロンの土地パッケージに着目すると、Carlos の赤緑トロンはこのフォーマットの他のトロンデッキとはいくつか有意義な形で異なっていた、しかしおそらく最も重要なのは相手のプレイを無意味にするために適切な土地3つを揃えることを何よりも重要視していることだった。対面の脅威を処理するために、Carlos はソフトなコントロール要素に頼るのではなく単純により速くより大きくを目指す。僕は自分のデッキトップのカードよりも手札のカードでMagicをすることに慣れていたので、これには悪戦苦闘させられた。一たびパラダイムの変化を理解すれば僕はより勝てるようになった。
赤緑トロンCarlos Gutierrez, 5-0 Pauper League
クリーチャー(13)
1 《不憫なグリフ/Wretched Gryff》
2 《大槌の接合者/Maul Splicer》
3 《激情の共感者/Fierce Empath》
3 《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
4 《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》
インスタント(6)
2 《一瞬の平和/Moment’s Peace》
4 《輪作/Crop Rotation》
ソーサリー(6)
1 《思案/Ponder》
1 《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》
4 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
アーティファクト(16)
4 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4 《彩色の星/Chromatic Star》
4 《探検の地図/Expedition Map》
4 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
土地(19)
1 《カルニの庭/Khalni Garden》
2 《憑依された沼墓/Haunted Fengraf》
2 《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》
4 《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
4 《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
4 《ウルザの塔/Urza’s Tower》
2 《伝承の樹/Tree of Tales》
サイドボード(15)
1 《不憫なグリフ/Wretched Gryff》
1 《一瞬の平和/Moment’s Peace》
1 《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》
1 《心なごむ詩句/Calming Verse》
1 《綿密な分析/Deep Analysis》
1 《痕跡消し/Leave No Trace》
1 《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》
1 《天啓の光/Ray of Revelation》
1 《刈り取りと種まき/Reap and Sow》
2 《緑の防御円/Circle of Protection: Green》
2 《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
2 《水流破/Hydroblast》
この赤緑トロンデッキはトップ勝負においては優れている。これは僕が普段好んで使っているミッドレンジデッキよりも先を見据えたプレイを必要とする。これらのデッキのプレイングについて僕にはまだ至らない部分があるが、盤面を一掃するのに十分なマナがあったとしても《とどろく雷鳴》が見つかることを願って《彩色の星》を切るという危ない賭けに出たことはない。トロンを使っている間は僕の一部のニューロンがほぐされると言っても過言ではない。このデッキは確かに強力だが、デッキを強くしているのと同じ部分が僕にとってはデッキをある種つまらないものにしてもいる。けれどこのリストを使ったことで(構築とまではいかないが)、もっとコンボに特化したデッキのプレイの仕方を知ることができた。

この経験を積んだ上で僕はリアニメイトへと立ち戻った。当初はリスクが高すぎるとして《安堵の再会》を却下していたが、この新しい視点から実際の試合で試してみることにした。もっと早く見るべきだったこのカードを僕は切り捨てていた。好きなカード2枚を墓地に捨てて新しく3枚(《臭い草のインプ》がいればもっと多く)のカードを見ることができるのは非常に強力だ。一緒に使いたい発掘持ちのカードが少ないことから当初は懐疑的だったが、これほど多くのカードを見ることができるという利点は採用するのに十分なものだった。

《安堵の再会》への移行は最初の一歩でしかない。Carlos, Jason Sirichoke, Jon Amaro,そしてColor Commotaryの Mike と一緒にこのデッキの調整に取り組んでいる。もっとも重要なステップは《鋭き砂岩》と《魔力変》を取り除いて《水蓮の花びら》にしたことだ。《花びら》はマナを加速させることができる、しかも早ければ1ターン目にそれを行ってコンボ達成を早めてくれる。《水蓮の花びら》への変更は《ラクドスの肉儀場》の弱さを際立たせてもいる。このデッキは素早い《ウラモグの破壊者》の着地を狙うためにアンタップインの土地を必要とする。数回のテストした後の現在の構築はこんな感じだ:
《安堵の再会》リアニメイトAlex Ullman
クリーチャー(15)
1 《大いなるサンドワーム/Greater Sandwurm》
2 《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
4 《傲慢な新生子/Insolent Neonate》
4 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4 《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
インスタント(3)
1 《引き裂かれた記憶/Shred Memory》
2 《稲妻の斧/Lightning Axe》
ソーサリー(16)
2 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
2 《苦しめる声/Tormenting Voice》
4 《強迫/Duress》
4 《死体発掘/Exhume》
4 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
エンチャント(7)
3 《ドラゴンの息/Dragon Breath》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
土地(19)
5 《沼/Swamp》
7 《山/Mountain》
3 《進化する未開地/Evolving Wilds》
4 《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
サイドボード(15)
1 《野望のカルトーシュ/Cartouche of Ambition》
1 《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
2 《頭の混乱/Addle》
2 《電謀/Electrickery》
2 《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》
2 《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
2 《渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm》
3 《紅蓮破/Pyroblast》
特定の選択についてのいくつかの注意。

メインに1枚の《大いなるサンドワーム》がいるのは小さいクリーチャーを横に並べるようなデッキに対抗するためだ。《金切るときの声》と《リス・アラナの狩りの達人》は《ウラモグの破壊者》の有用性を抑えるのに非常に適している。《サンドワーム》はこれらの防御をすり抜けるを容易にして勝利へと導いてくれる。《電謀》を入れられるサイドボード後にはこの仕事がもっと楽になる。

サイドボードはここでは多くの重労働をこなす。もともと僕は《チェイナーの布告》と戦う手段として1枚の《成し遂げた自動機械》を使っていた。Jasonが《困窮》を提案した後で僕は《頭の混乱》で対抗した。《頭の混乱》は(正しい色を言い当てられれば)《困窮》と同じようにどんなカードも捨てさせることができる、しかし黒黒に対して1黒というコストがこのデッキでは唱えやすいという利点がある。

このデッキのプレイングはあらゆるコンボデッキと似ている ― 君は初手に非常に限定されたカードが揃うことを期待している。もっとも最初の7枚に入っていてほしいのは《信仰無き物あさり》だ。《物あさり》によってコンボの準備をしながら早い段階で多くのカードに近づくことができる。《信仰無き物あさり》の次に欲しいカードは《安堵の再会》、《傲慢な新生子》、そして《苦しめる声》の順だ。手札にこれらのどれか1枚があれば僕は非常に高い確率でキープする。同様に手札に《死体発掘》と脅威がいればこれもキープする可能性が高い。《臭い草のインプ》が初手にあっても、《死体発掘》があるなら《インプ》を捨てる手段を引ける可能性が高いので気にしない。

一たび《死体発掘》が手に入れば、目的は適切なカードを墓地へと送るためにできる限り多くのカードを引くことへと変わる。時として対戦相手の手札が分からないまま《死体発掘》を唱えなければならないことがあるが、時間とマナがあるならば《強迫》で保護することができる。

《安堵の再会》リアニメイトは攻撃的な戦略に対してとても強い。早期の《ウラモグの破壊者》はほとんどのビートダウンデッキよりも単純に速くいし、ライフとパーマネントに圧力をかけるのは強力な勝ち手段だ。このデッキは《チェイナーの布告》戦略に対して弱い。ここで、このデッキにおけるもう1つの積極的な保護手段として《頭の混乱》が重要になる。そうは言っても依然として難しい戦いだ。

先週末のPauper Challengeに出られたなら僕は《安堵の再会》リアニメイトを使っただろう。強力なドローが可能で驚くほど柔軟性がある。これは現在のメタゲームでのサイドボードとプレイの仕方だ。

ストンピィ
僕の意見ではこれが《安堵の再会》リアニメイトを使う最たる理由の1つだ。このデッキはストンピィに対して相性が良く、早期の《ウラモグの破壊者》は相手を跳ねのけることができる。ストンピィは複数の《若き狼》と《怨恨》によって滅殺を受けることができるが、それは難しい闘いだ。サイドボード後のゲームは《渦巻く砂嵐》次第だ。《強迫》を4枚抜いて2枚の《砂嵐》、3枚目の《グルマグのアンコウ》、そして《野望のカルトーシュ》を入れる。この《カルトーシュ》は《クウィリーオン・レインジャー》を狙い撃つのに便利な一方でライフを安全圏へと逃がしてもくれる。もし《大祖始の遺産》を見かけたら《引き裂かれた記憶》を抜いていい、そして3枚目の《アンコウ》の代わりに2枚の《鋳塊かじり》を入れる。

親和
もう1つの相性のいいマッチアップであり、《強迫》を抜く相手だ。ゲーム1は相手の盤面の進展を抑えながら《破壊者》を展開することに尽きる。《ドラゴンの息》は相手に《感電破》2枚を構えることを強要するので重要だ。サイドインするのは《ファングレンの匪賊》と《鋳塊かじり》。《エイトグ》と《投げ飛ばし》による勝利を防げるので、ゲーム2と3ではほとんどの場合で《ファングレンの匪賊》を《死体発掘》したい。このデッキの一部のバージョンは《金属の叱責》を使い始めているので《強迫》を残し始めるのも正解かもしれない。

イゼット・デルバー
このマッチアップはリアニメイトが若干不利だ。早期の《破壊者》は(ほとんどのマッチアップと同様に)早期にゲームを終わらせることができる。イゼット・デルバーが序盤の数ターンをマナを伸ばすのとカードの操作に費やしてくれるなら、大抵相手がパーマネントを出す前に勝てるだろう。一たび《フェアリーの悪党》と《呪文づまりのスプライト》が機能してしまうと巻き返すのは難しくなる。《稲妻の斧》をサイドアウトして《電謀》と《苦しめる声》にして《引き裂かれた記憶》を《紅蓮破》にする、そしてもしかしたら《野望のカルトーシュ》のために《ドラゴンの息》を抜くかもしれない。ゲーム2と3は《死体発掘》を解決して君の投資を守ることが重要だ。

呪禁
Pauperのボーグルズはどちらが先にコンボを決めるかにかかっている。僕はリアニメイトがわずかに有利だと思うが、呪禁側が速やかに怪物を作り上げてしまったら立て直すのは難しくなる。《稲妻の斧》は役に立たない、《引き裂かれた記憶》と《苦しめる声》も抜いて《電謀》と《渦巻く砂嵐》にする。このマッチアップは純粋なレースで、3ターン目までに《破壊者》を出すことができればまず負けないはずだ。

ディミーア・フリッカー
《チェイナーの布告》とそれを回収する《古術師》を持たれているという点でとても苦手なマッチアップだ。勝利への最良の道は2ターン目か3ターン目に速攻持ちの《破壊者》を出して相手の土地を食べてしまうことだ。相手は《ディミーアの水路》に頼っているのでこれは不可能なことではない。サイドボード後は《サンドワーム》を抜いて3枚目の《アンコウ》にする、そして《稲妻の斧》を抜いて《頭の混乱》にするのが好みだ。この場合もやはり《大祖始の遺産》と闘うために《鋳塊かじり》の枠を見つけたくなるかもしれない、しかし《遺産》が出てしまえばそれはすでに難しい闘いだ。

ディンローヴァ・トロン
ディミーア・フリッカーのより大きなバージョン。このデッキは《輪作》で《ボジューカの沼》にアクセスすることができ、こちらはそれを止めることができない。ディンローヴァ・トロンは準備にいくらか時間がかかり、そういう場合にリアニメイトは《破壊者》を釣り上げて土地を食べ始めることができる。《稲妻の斧》と《大いなるサンドワーム》を抜いて相手の打ち消しやスタック上の《ディンローヴァの恐怖》を止めるために《紅蓮破》を入れる。

カルドーサ・トークン
白赤のマッチアップはどちらが先に必要なカードを引くかにかかっている。もし相手が《未達への旅》を引けば勝つのは難しくなるが、最初の数ターンを《予言のプリズム》のバウンスに費やしてくれるなら、その投資も《破壊者》の滅殺の前では時間の無駄になる。《電謀》が重要で《稲妻の斧》は役立たずなので入れ替える。2枚の《鋳塊かじり》のために《引き裂かれた記憶》と《臭い草のインプ》を抜くことも考えられる。
[訳注:fairly academic の訳が分からん]

他にも人気のデッキがあるが現時点で大きいのはこれらだ。エルフは一度でも全体除去が使えれば簡単で、デルバーは《蒸気の絡みつき》と《断絶》のおかげで悩みの種だ。最初のPauper Challengeがフォーマットをコントロールデッキ寄りにするのであれば、正直言ってリアニメイトを勧めることはできない。みんながゴーカートに乗って互いを抜き去ろうとしている限りは僕はモンスター・トラックで乗り込むと言えるだろう。

コメント

nophoto
pip
2017年6月1日10:20

翻訳するかどうかもじもじしてたら、先越されたw
academicはlongman英英をみると、4番の時間の無駄という意味みたいですね。うまい日本語が思いつかないですが。
www.ldoceonline.com/dictionary/academic

surucucu
2017年6月1日20:13

>>pipさん
そういう意味もあるんですね。思いっきり意訳することにしましたが、おかげで腑に落ちました。ありがとうございます!

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