いなくなった猫猿くん
2017年1月13日 Magic: The Gathering
そんな絵本ありそう。
霊気紛争の中では《たかり猫猿》のフレーバーがお気に入り。他の生物にカウンターを乗せてどこかへ消えてしまう運命に哀愁を感じる。猫・猿というクリーチャータイプとこのシュールなビジュアルに惹きつけられている部分もある。朝目が覚めると猫猿くんの姿はなく、どこを探しても見当たらない。日が暮れる頃、すこしだけ大きくなった自分に気づいて、ああ猫猿くんは僕の中に居たんだ、みたいな。
そもそも猫猿ってなんなのか、英語だとそのまま Cat-monkey なのかと調べてみたらカード名は《たかり猫猿/Scrounging Bandar》という。
Bandar。この言葉、英和辞典を調べてもスッと出てこない。港みたいな意味があるのでそういう地名はたくさん出てくるが。
結局、ヒンドゥー語で猿のことを बंदर と言って、これを英語表記すると Bandar になるらしい。そういえば確かにカラデシュ次元はインドっぽいところだった。だからまあ普通に翻訳すると《たかり猿》になっちゃうんだけれど他の《猿/Monkey》と訳し分けないといけないし、特定の種として訳してもわけわかんなくなるので苦肉の策として《猫猿》の訳をつけたのかなあと思った。
《たかり猫猿》はいるのかいないのか幻想的なイメージなのに対し、カラデシュにいる《狡猾な猫猿/Wily Bandar》は何故か破壊不能を得られるので猫猿のなんたるかがますます分からなくなる。
公式のアートブックなんかにはそこら辺の設定も書かれていたりするんだろうか。
そんなわけでたまにフレーバー目線でカードを見るのも面白かった。
《大胆な潜入者》はアーティファクトにブロックされない2マナ3/1で、リミテでは結構頑張れそうなカードである。こいつが何故ブロックされないのかといったらグレムリンを掲げて「30秒もあれば何でもスクラップにできるよ!」って脅してるんだから確かに大胆である。これが潜入といえるかどうかはかなり怪しい。《暴力の激励》では大災害まで姿を変えると言われているのでグレムリンはよっぽど恐れられているんだろう。
そんなグレムリンも霊気を追っていると他のことが目に入らなくなるようで、《光に目が眩む》では機体のライトに照らされて戦闘できなくなってしまっている。さらに、機体が攻撃するとひかれて追放されてしまうのだから中々ブラックなカードだ。ひかれた側が紛争状態になるのは分かるがひいた側まで紛争状態になるんだから恐ろしい。
フレーバーに富んでいるといえば、なんといっても《危険な窮地》じゃなかろうか。巨大な機体に今にも押しつぶされそうなヴィダルケンとそれを助けようとするアーティファクトクリーチャー。そして生涯の友。死中の友。という短いフレーバーによって機械と人間(ヴィダルケン)との熱い友情が描かれている。
さらに、カードテキストに目を戻すと我々プレイヤーがこの2人を押しつぶす側であり、またこの2人は助からない運命にあることに気づいてハッとさせられる。
でもリミテでは嬉々として使うよね、きっと。
赤だと《エンブロールの歯車砕き》が分かりやすく面白い。よくできたスパナは何をするにも役に立つ。ってスパナの使い方そうじゃねえから。この起動型能力は何度も使えるので結構丈夫なスパナである。
面白かったのはそんな所かな、おしまい。
霊気紛争の中では《たかり猫猿》のフレーバーがお気に入り。他の生物にカウンターを乗せてどこかへ消えてしまう運命に哀愁を感じる。猫・猿というクリーチャータイプとこのシュールなビジュアルに惹きつけられている部分もある。朝目が覚めると猫猿くんの姿はなく、どこを探しても見当たらない。日が暮れる頃、すこしだけ大きくなった自分に気づいて、ああ猫猿くんは僕の中に居たんだ、みたいな。
そもそも猫猿ってなんなのか、英語だとそのまま Cat-monkey なのかと調べてみたらカード名は《たかり猫猿/Scrounging Bandar》という。
Bandar。この言葉、英和辞典を調べてもスッと出てこない。港みたいな意味があるのでそういう地名はたくさん出てくるが。
結局、ヒンドゥー語で猿のことを बंदर と言って、これを英語表記すると Bandar になるらしい。そういえば確かにカラデシュ次元はインドっぽいところだった。だからまあ普通に翻訳すると《たかり猿》になっちゃうんだけれど他の《猿/Monkey》と訳し分けないといけないし、特定の種として訳してもわけわかんなくなるので苦肉の策として《猫猿》の訳をつけたのかなあと思った。
《たかり猫猿》はいるのかいないのか幻想的なイメージなのに対し、カラデシュにいる《狡猾な猫猿/Wily Bandar》は何故か破壊不能を得られるので猫猿のなんたるかがますます分からなくなる。
公式のアートブックなんかにはそこら辺の設定も書かれていたりするんだろうか。
そんなわけでたまにフレーバー目線でカードを見るのも面白かった。
《大胆な潜入者》はアーティファクトにブロックされない2マナ3/1で、リミテでは結構頑張れそうなカードである。こいつが何故ブロックされないのかといったらグレムリンを掲げて「30秒もあれば何でもスクラップにできるよ!」って脅してるんだから確かに大胆である。これが潜入といえるかどうかはかなり怪しい。《暴力の激励》では大災害まで姿を変えると言われているのでグレムリンはよっぽど恐れられているんだろう。
そんなグレムリンも霊気を追っていると他のことが目に入らなくなるようで、《光に目が眩む》では機体のライトに照らされて戦闘できなくなってしまっている。さらに、機体が攻撃するとひかれて追放されてしまうのだから中々ブラックなカードだ。ひかれた側が紛争状態になるのは分かるがひいた側まで紛争状態になるんだから恐ろしい。
フレーバーに富んでいるといえば、なんといっても《危険な窮地》じゃなかろうか。巨大な機体に今にも押しつぶされそうなヴィダルケンとそれを助けようとするアーティファクトクリーチャー。そして生涯の友。死中の友。という短いフレーバーによって機械と人間(ヴィダルケン)との熱い友情が描かれている。
さらに、カードテキストに目を戻すと我々プレイヤーがこの2人を押しつぶす側であり、またこの2人は助からない運命にあることに気づいてハッとさせられる。
でもリミテでは嬉々として使うよね、きっと。
赤だと《エンブロールの歯車砕き》が分かりやすく面白い。よくできたスパナは何をするにも役に立つ。ってスパナの使い方そうじゃねえから。この起動型能力は何度も使えるので結構丈夫なスパナである。
面白かったのはそんな所かな、おしまい。
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