元記事URL(http://www.gatheringmagic.com/alexullman-11082016-drake-fall-and-a-mailbag/)
Drake Fall And A Mailbag
by Alex Ullman, Novenber 8, 2016
今週は質問箱の記事にする予定だった。僕はそのことをPauperコミュニティに知らせて飛行機に乗ったんだ。一日が経ち、これらの質問はかなりの数が Wizards of the Coast の人々の手によって答えられてしまった。11月16日の Magic Online のダウンタイムの後、《流浪のドレイク》はもはやこのフォーマットで使うことはできなくなる(https://goo.gl/Uy6d7y)。
僕はこの禁止に満足している、と言うのは非常に控えめな言い方になるだろうね。《流浪のドレイク》デッキはこのフォーマットで抑圧的な勢力であったしデッキの多様性を著しく狭め始めていた。一たびコンボが動き出してしまうとPauperデッキには十分に干渉できる手段がなかった。フォーマットはドレイクデッキと対ドレイクデッキとに分かれてしまった。皆がより速くて攻撃的な戦略を採用したのにも関わらず、過去4週間でドレイクデッキは着実に数を伸ばしていた。
この禁止を一方的に好ましいものとして捉えるのは間違っているかもしれない。壊れた相互作用やコンボの組み立てを積極的に楽しんでいるプレイヤーもいる。僕はフォーマットにコンボデッキの居場所があるべきだと思っているが、それらは自然な抑制を受けているべきだ。問題は禁止されたデッキの多くが(《ぶどう段》ストームや感染のように)ゲームのより早い段階での干渉を強いてきたり、(ドレイクのように)対戦相手を完全に時代遅れにしてしまうことだ。《思考囲い》、《Force of Will》、そして《不毛の大地》のようかカードのあるフォーマットではこれは比較的許容できる。Pauperではこういった亀裂がより問題になってしまう。唯一親和だけは軽いアーティファクト対策が豊富なために部分的に許さている。しかし《流浪のドレイク》を自然に撃退できるものはなかったんだ。
では、今度は何が起こるのだろうか?
Pauperというフォーマットに関して言えばエターナルマスターズが出る前の状態に戻るはずだ。最高のデッキはデルバーで、そのすぐ後にストンピィが続いていた。ドレイクが王座にいる間に2つのセット―異界月とカラデシュ―が発売されたが足場を探す時間は皆無だった。《熱錬金術師》のような個性的なカードが一躍評判になった一方で、Pauperに関われていない選択肢がたくさんある。《格納庫の整備士》、《ウルヴェンワルドに囚われしもの》、そして《成し遂げた自動機械》はこれまでに確立されたデッキや新しいデッキに居場所があるかもしれない。《撃墜》はデルバーを食い止められる可能性のある有力なサイドボード候補だ。
率直に言って、僕は旧体制への回帰がおこると予想している。黒単コントロールやジェスカイミッドレンジのように除去の多いデッキは人気が高まるはずだ。これらのデッキは強力なソーサリースピードの除去に大きく依存している―《未達への旅》、《炎の斬りつけ》、《チェイナーの布告》―、そしてそれは《流浪のドレイク》環境ではなかなか正当化できなかったものだ。現在《ゴリラのシャーマン》、《古えの遺恨》、そして《断片化》がより多く使われていて、サイドボードの餌食になりやすいということで親和は被害を受けるだろう。
すぐに革新も起きるはずだ。最上位層は大部分が確立されていたが遅めのミッドレンジデッキが進化する余地は残されていた。カラデシュはこういった構築を手助けするカードが満ちていて僕は《金属紡績工の組細工》が《倒れし者の記憶》や《偶然の発見》のようなカードと一緒に使われるかどうかに興味を持っている。異界月は《不憫なグリフ》と《忌まわしい群れの存在》というマナカーブの頂点として面白い選択肢をくれた。これらはついに使われるかもしれない。結局ドレイクの陰に完全に隠れてしまっていたエターナルマスターズの強力カードについては言うまでもない。《アヴァラックス》や《捨て身の狂乱》のようなカードは考慮に値する強さを持っているがコンボと戦うことができなかった。扉は開かれる、何がそこをくぐり抜けていくのか実に楽しみだ。
質問箱に取り掛かる前に、この禁止について Magic のより大きな視点で語りたいと思う。《流浪のドレイク》の禁止は僕の知る限り二度目の通常サイクル以外での禁止だ。完全に壊れたデッキを作り出した《記憶の壺》は単純に禁止されてフォーマットは元に戻った。
《流浪のドレイク》は《記憶の壺》ではないがPauperもスタンダードではない。
Pauperはレアリティによってルールが定義されているという点において他のフォーマットかけ離れている。モダンマスターズが印刷されてもモダンのメタゲームは全く変化しなかった。しかしこういったセットでカードのレアリティが変化するとPauperに対して大きな影響を及ぼしうる。このことから、コモンのフォーマットにおいて従来のサイクルはもはや機能しない。その代わりに Wizards はこのオンライン主体のフォーマットで大胆な一歩を踏み出すことを決めたんだ。
《流浪のドレイク》の禁止が正確に何を意味するのかは来週検証するつもりだが、今回はいくつか質問を受けようじゃないか!
《流浪のドレイク》のいない世界ではカラデシュが最もポテンシャルがあると答えるだろう。《歯車襲いの海蛇》はすでに使われているし《金属紡績工の組細工》と《偶然の発見》は既存の枠組みに当てはまる。攻撃的なデッキがプレッシャーを維持する手段として《改革派の貨物車》と《航空艇》はどちらも素晴らしいし、《格納庫の整備士》が60枚の中に入り込むのは間違いないだろう。
最初に、是非とも見てみたいのは《二股の稲妻》かな(デュエルデッキ:ゼンディカーvsエルドラージにコモンで収録)。そして《カストーディの従者》には特にデジタルの世界にコモンとして招集されてほしい。統率者2016の《灰のやせ地》とコンスピラシー:王位争奪の《捻じ曲がった害獣》もトレジャーチェストに封入されることを期待している。
そしてこれはPauperの紙とデジタルの相違に関する問題だ。もしオンラインで使えるとしたらこれらのカードはほぼ間違いなく使われるだろう。逆に《チェイナーの布告》や《金切るときの声》のような常連は、今まで紙でコモンとして印刷されていないということで一部の店舗では「禁止扱い」になっている。僕の理想ではPauperはデジタルのルールとカードリストに準拠してもらいたいが(《チェイナーの布告》はアリ!《ゴブリンの手投げ弾》はナシ!)、役立つ可能性のあるコモンをオンラインで”印刷”する努力を Wizards にもしてほしい(モダンリーガルのセットとは分けて始めるというのが条件だ)。実のところ、紙のファンはたくさんいるもののPauperのメタゲームは Magic Online とその厳密なルールによって動かされている。《High Tide》が健全(バカな!)かどうか確かめるなんてのは時間のムダだ。それに、オンラインのメタゲームが念入りに監視できることがわかったからフォーマットは全体的により健全になるはずだ。
それはそれとして、最近のデザイン体系の変化(2ブロックの枠組みと2年にわたるスタンダード)はスタンダードPauperが長期間にわたって煮詰まらずに済むようにしてくれた。ブロックを跨いだシナジーによりジャンドの体系を外れたまとまりのあるデッキが生まれる可能性もある。
Pauperの全体像は把握されていない。他のフォーマットと違って大きな紙のトーナメントでメタゲームの形が見えることもなく、Pauperは5-0デッキの分布からの推論に大きく依存している。こうなると週ごとのメタゲームの変動を調べるのかとても難しくなる。そうは言っても幅広い流行を理解する上で5-0デッキのデータは素晴らしいものだ。そのおかげでメタゲームの全体をくまなく探すことなくだいたいの感触を掴むことができる。
それはそれとして僕はPauperのデータをもっと見てみたいと切に願っているし紙のトーナメントの結果ももっと見てみたいと思うよ。
最後の質問!
ではコミュニティは何ができるだろうか?コンテンツが増えるのは良いことだと思う。過去1年間のPauperコンテンツの普及を見たことがあったね(http://www.gatheringmagic.com/alexullman-06142016-pauper-resources/)。これらのコンテンツの発信者が活躍するのを祈っている。今や《流浪のドレイク》が禁止されたから他のコンテンツの製作者がスタンダードの休憩中にPauperに戻ってくるのかどうか見てみるのも面白そうだ。
そういえば僕がどうしても見てみたいのは、Magic Online のチームにフルスポイラーが出てからデジタルでリリースされるまでの週に何かしらPauperイベントの奨励をしてもらうことだ。こうすれば最も注目されるべき他のフォーマットを損なうことなくPauperを注目してもらえないかな。
Twitter, Facebook, そしてRedditで質問をくれたみんなにお礼を言いたい。すべてに答えられないのは残念だがいつかこの記事の続きをできればと思うよ。
ドレイクがいなくなった今、僕たちに何ができるのか。来週それを語るのが待ちきれないよ!
Drake Fall And A Mailbag
by Alex Ullman, Novenber 8, 2016
今週は質問箱の記事にする予定だった。僕はそのことをPauperコミュニティに知らせて飛行機に乗ったんだ。一日が経ち、これらの質問はかなりの数が Wizards of the Coast の人々の手によって答えられてしまった。11月16日の Magic Online のダウンタイムの後、《流浪のドレイク》はもはやこのフォーマットで使うことはできなくなる(https://goo.gl/Uy6d7y)。
僕はこの禁止に満足している、と言うのは非常に控えめな言い方になるだろうね。《流浪のドレイク》デッキはこのフォーマットで抑圧的な勢力であったしデッキの多様性を著しく狭め始めていた。一たびコンボが動き出してしまうとPauperデッキには十分に干渉できる手段がなかった。フォーマットはドレイクデッキと対ドレイクデッキとに分かれてしまった。皆がより速くて攻撃的な戦略を採用したのにも関わらず、過去4週間でドレイクデッキは着実に数を伸ばしていた。
この禁止を一方的に好ましいものとして捉えるのは間違っているかもしれない。壊れた相互作用やコンボの組み立てを積極的に楽しんでいるプレイヤーもいる。僕はフォーマットにコンボデッキの居場所があるべきだと思っているが、それらは自然な抑制を受けているべきだ。問題は禁止されたデッキの多くが(《ぶどう段》ストームや感染のように)ゲームのより早い段階での干渉を強いてきたり、(ドレイクのように)対戦相手を完全に時代遅れにしてしまうことだ。《思考囲い》、《Force of Will》、そして《不毛の大地》のようかカードのあるフォーマットではこれは比較的許容できる。Pauperではこういった亀裂がより問題になってしまう。唯一親和だけは軽いアーティファクト対策が豊富なために部分的に許さている。しかし《流浪のドレイク》を自然に撃退できるものはなかったんだ。
では、今度は何が起こるのだろうか?
Pauperというフォーマットに関して言えばエターナルマスターズが出る前の状態に戻るはずだ。最高のデッキはデルバーで、そのすぐ後にストンピィが続いていた。ドレイクが王座にいる間に2つのセット―異界月とカラデシュ―が発売されたが足場を探す時間は皆無だった。《熱錬金術師》のような個性的なカードが一躍評判になった一方で、Pauperに関われていない選択肢がたくさんある。《格納庫の整備士》、《ウルヴェンワルドに囚われしもの》、そして《成し遂げた自動機械》はこれまでに確立されたデッキや新しいデッキに居場所があるかもしれない。《撃墜》はデルバーを食い止められる可能性のある有力なサイドボード候補だ。
率直に言って、僕は旧体制への回帰がおこると予想している。黒単コントロールやジェスカイミッドレンジのように除去の多いデッキは人気が高まるはずだ。これらのデッキは強力なソーサリースピードの除去に大きく依存している―《未達への旅》、《炎の斬りつけ》、《チェイナーの布告》―、そしてそれは《流浪のドレイク》環境ではなかなか正当化できなかったものだ。現在《ゴリラのシャーマン》、《古えの遺恨》、そして《断片化》がより多く使われていて、サイドボードの餌食になりやすいということで親和は被害を受けるだろう。
すぐに革新も起きるはずだ。最上位層は大部分が確立されていたが遅めのミッドレンジデッキが進化する余地は残されていた。カラデシュはこういった構築を手助けするカードが満ちていて僕は《金属紡績工の組細工》が《倒れし者の記憶》や《偶然の発見》のようなカードと一緒に使われるかどうかに興味を持っている。異界月は《不憫なグリフ》と《忌まわしい群れの存在》というマナカーブの頂点として面白い選択肢をくれた。これらはついに使われるかもしれない。結局ドレイクの陰に完全に隠れてしまっていたエターナルマスターズの強力カードについては言うまでもない。《アヴァラックス》や《捨て身の狂乱》のようなカードは考慮に値する強さを持っているがコンボと戦うことができなかった。扉は開かれる、何がそこをくぐり抜けていくのか実に楽しみだ。
質問箱に取り掛かる前に、この禁止について Magic のより大きな視点で語りたいと思う。《流浪のドレイク》の禁止は僕の知る限り二度目の通常サイクル以外での禁止だ。完全に壊れたデッキを作り出した《記憶の壺》は単純に禁止されてフォーマットは元に戻った。
《流浪のドレイク》は《記憶の壺》ではないがPauperもスタンダードではない。
Pauperはレアリティによってルールが定義されているという点において他のフォーマットかけ離れている。モダンマスターズが印刷されてもモダンのメタゲームは全く変化しなかった。しかしこういったセットでカードのレアリティが変化するとPauperに対して大きな影響を及ぼしうる。このことから、コモンのフォーマットにおいて従来のサイクルはもはや機能しない。その代わりに Wizards はこのオンライン主体のフォーマットで大胆な一歩を踏み出すことを決めたんだ。
余談:Pauperは主に Magic Online でプレイされてはいるが活気のある紙のPauperコミュニティが育っていることを皆に知っておいてもらいたい。Pauperはイタリア、ブラジル、そしてアメリカで人気があるし、GPロンドンではPauperのサイドイベントが行われた。Pauperを愛する者にとって刺激的なニュースだ。この決定はデジタル/アナログの違いというより費用による部分があるように思える。極めて率直にいうと、Pauperは安いしプレイヤーが禁止カードを得るのに使った費用がとても少ないんだ。比べてみてほしい、モダンやレガシーのようなフォーマットで重要カードが禁止されれば数千ドルとは言わずとも数百ドルはかかるかもしれない。かかる費用はゼロではないがPauperにおいてカードやデッキを失ってもプレイヤーの収益にはそれほど影響しないんだ。変則的な禁止スケジュールをPauperで試すというのはうなずけるし、よりプレイ人口の多いフォーマットのための変更の試験場としては将来へ向けての良い兆しだ。
さらなる余談として ― 紙のPauperトーナメントがあったらどうかその規模に関わらず遠慮なく僕に結果を送ってほしい。
《流浪のドレイク》の禁止が正確に何を意味するのかは来週検証するつもりだが、今回はいくつか質問を受けようじゃないか!
現在のスタンダードで最もPauperに影響を与えたセットは何?きっと事態はすぐに変わると思うけれど、今のところイニストラードを覆う影が最も影響を与えたセットだと言えるかな。これはほぼ完全に《スレイベンの検査官》を根拠にしている。このカードによって白いデッキは《コーの空漁師》と組み合わせる意味を取り戻した。《検査官》は最高のカードというわけではないがPauperには完全にフィットしている。タフネス1のクリーチャーと相打ちできて手がかりのおかげでそれ自身を別のカードと交換することもできるという重要な1マナ域だ。手がかりは金属術と親和を助けてくれるし、僕らはカラデシュに関連した相互作用をまだほんの一部しか見ていない。《鋳造所のコウモリ》と《ドゥーンドの調査員》は《検査官》に次ぐポテンシャルを持っていてかなりのダメージにつながる可能性がある。
― Eric Landes (@ProggyBog) November 2, 2016
《流浪のドレイク》のいない世界ではカラデシュが最もポテンシャルがあると答えるだろう。《歯車襲いの海蛇》はすでに使われているし《金属紡績工の組細工》と《偶然の発見》は既存の枠組みに当てはまる。攻撃的なデッキがプレッシャーを維持する手段として《改革派の貨物車》と《航空艇》はどちらも素晴らしいし、《格納庫の整備士》が60枚の中に入り込むのは間違いないだろう。
MTGOに移植されてほしい紙のコモンはどれ?そのカードはメタ(ドレイクあり/なし)にどんな影響を与えると思う?
― Usman (@UsmanTheRad) November 2, 2016
MTGOと紙のフォーマットを包括的に取り扱うことについてお聞きしたいです。あるスレッドのある時点であなたが意見を述べていたのは間違いないのですが、この記事に投稿するまでその議論を思い出すことができなかったもので。この質問はどんな形にせよ何度も話題に上ってきた。これらの質問には同じセクションで答えたいと思う。
― razer_pauper145, via Reddit
最初に、是非とも見てみたいのは《二股の稲妻》かな(デュエルデッキ:ゼンディカーvsエルドラージにコモンで収録)。そして《カストーディの従者》には特にデジタルの世界にコモンとして招集されてほしい。統率者2016の《灰のやせ地》とコンスピラシー:王位争奪の《捻じ曲がった害獣》もトレジャーチェストに封入されることを期待している。
そしてこれはPauperの紙とデジタルの相違に関する問題だ。もしオンラインで使えるとしたらこれらのカードはほぼ間違いなく使われるだろう。逆に《チェイナーの布告》や《金切るときの声》のような常連は、今まで紙でコモンとして印刷されていないということで一部の店舗では「禁止扱い」になっている。僕の理想ではPauperはデジタルのルールとカードリストに準拠してもらいたいが(《チェイナーの布告》はアリ!《ゴブリンの手投げ弾》はナシ!)、役立つ可能性のあるコモンをオンラインで”印刷”する努力を Wizards にもしてほしい(モダンリーガルのセットとは分けて始めるというのが条件だ)。実のところ、紙のファンはたくさんいるもののPauperのメタゲームは Magic Online とその厳密なルールによって動かされている。《High Tide》が健全(バカな!)かどうか確かめるなんてのは時間のムダだ。それに、オンラインのメタゲームが念入りに監視できることがわかったからフォーマットは全体的により健全になるはずだ。
なんでスタンダードPauperは廃れちゃったの?RtRの頃はお気に入りのフォーマットだったのに今は誰もやってないよスタンダードPauperは Magic Online でのフィルター機能がサポートされなくなったんだ。フィルターオプションがあってもそれを使ってスタンダードPauperをプレイする人が非常に少ない、というのがその当時の根拠だ。スタンダードPauperには揺るぎない支持者がいるものの、エターナルPauperと同等の人気を得たことはない。長期間スタンダードPauperをプレイしたことはないけどその理由について僕は自分の考えがある。単純にカードプールが狭まると何をするにも困難になる。ただしミッドレンジは例外であり、これが支配的な戦略になってくる。除去が重くなり構築の軸となるコモンが少なくなることでカードプールはゲーム中盤へと向かわざるを得なくなった。
― Adolfo Riberio
それはそれとして、最近のデザイン体系の変化(2ブロックの枠組みと2年にわたるスタンダード)はスタンダードPauperが長期間にわたって煮詰まらずに済むようにしてくれた。ブロックを跨いだシナジーによりジャンドの体系を外れたまとまりのあるデッキが生まれる可能性もある。
Pauper版のヴィンテージ・スーパーリーグはありだと思いますか?もしそうなら誰を招待します?あなたはどのデッキを持っていきます?当然だとも!Pauperは楽しいフォーマットだと思うし今はドレイクが禁止されて素晴らしいものが生まれるかもしれない。でも僕は筋金入りのファンだから、一般的なMagicプレイヤー達の考えを聞くことが大切だと思うよ。みんなはヴィンテージ・スーパーリーグみたいなPauperのシリーズを見てみたいかい?
― jabradley, via Reddit
タップランドについてくるライフゲインはフォーマットにどれくらい影響していると思う?パッと見、ミッドレンジ/コントロールに余裕ができてアグロが被害を受けていると思うけれど、ストンピィ、バーン、親和、そして青単デルバーはトップメタに君臨している。ゲームを左右するのに1,2点のライフは小さすぎるのか、それとも実際にアグロデッキを抑えるのに役立っていると思うかい(つまり、それがなかったらアグロデッキはもっと流行っている)?まず、ゲインランドはバーンのようなデッキを抑制している。この手のデッキはメタゲーム上に主要なゲインがない内は20~23点のダメージを与えることに特化していた。事態を一変させたのは《熱錬金術師》だ。この異界月のコモンによってバーンは簡単に28点以上のダメージを生み出せるようになった。今度は《光輝の泉》を使うデッキが増えたことでバーンは打ちのめされてしまった。ドレイクが墜落したことで《チェイナーの布告》のような除去が増えるし、それは《熱錬金術師》にとって辛いことだ。
― BrocoLee, via Reddit
この投稿は自由に使ってください。
Paueprのメタゲームを分析するのにデータが不十分だと思う人もいるんじゃないでしょうか?なにしろ手に入るのはリーグで5-0したデッキリストだけで全てではありません。この事に関して2つ質問があります:
1.フォーマットを分析するために手に入るデータは不足していると思いますか?
2.4-1したデッキをアップロードできる場所(Reddit, facebool, その他)を作るのはフォーマットにとって良いことだと思いますか?
― TheGatoring, via Reddit
Pauperの全体像は把握されていない。他のフォーマットと違って大きな紙のトーナメントでメタゲームの形が見えることもなく、Pauperは5-0デッキの分布からの推論に大きく依存している。こうなると週ごとのメタゲームの変動を調べるのかとても難しくなる。そうは言っても幅広い流行を理解する上で5-0デッキのデータは素晴らしいものだ。そのおかげでメタゲームの全体をくまなく探すことなくだいたいの感触を掴むことができる。
それはそれとして僕はPauperのデータをもっと見てみたいと切に願っているし紙のトーナメントの結果ももっと見てみたいと思うよ。
最後の質問!
Pauperがふさわしい扱いをされるために、僕らはコミュニティとして何をしたらいいと思いますか?まず”ふさわしい扱い”という言葉について話したい。Pauperはたくさんの承認と支援を得ている。一歩下がって考えて見てほしい―僕らにはオンラインのサポートがありマスターズセットはPauperを考慮してデザインされている。今までのサイクルから離れた第2の禁止をちょうど引き起こしたところだ。僕はPauperが大好きだしもっと注目されても欲しいが間違ってはいけない―このフォーマットは目に見える形で大いに愛されている。
僕は始めにPauperコンテンツを増やしたり良いPauperコンテンツを作る人の視聴者/読者を増やすよう手助けするのが良いと思います。それでも僕はあなたがどう思っているのか知りたいし、平均的Pauperプレイヤーならではのアイディアがあるなら聞いてみたいです。
追記:この投稿は使っていいです。
― TheGatoring, via Reddit
ではコミュニティは何ができるだろうか?コンテンツが増えるのは良いことだと思う。過去1年間のPauperコンテンツの普及を見たことがあったね(http://www.gatheringmagic.com/alexullman-06142016-pauper-resources/)。これらのコンテンツの発信者が活躍するのを祈っている。今や《流浪のドレイク》が禁止されたから他のコンテンツの製作者がスタンダードの休憩中にPauperに戻ってくるのかどうか見てみるのも面白そうだ。
そういえば僕がどうしても見てみたいのは、Magic Online のチームにフルスポイラーが出てからデジタルでリリースされるまでの週に何かしらPauperイベントの奨励をしてもらうことだ。こうすれば最も注目されるべき他のフォーマットを損なうことなくPauperを注目してもらえないかな。
Twitter, Facebook, そしてRedditで質問をくれたみんなにお礼を言いたい。すべてに答えられないのは残念だがいつかこの記事の続きをできればと思うよ。
ドレイクがいなくなった今、僕たちに何ができるのか。来週それを語るのが待ちきれないよ!
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