Pent Up Energy(http://www.gatheringmagic.com/alexullman-09202016-pent-up-energy/)
by Alex Ullman, September 20, 2016
先週、カラデシュのフルルポイラーが公開された。いつもの癖で僕はすぐにカードリストからPauperで使えそうなものを探した。一目見て僕はある1つの要素に目を奪われた:エネルギーだ。
エネルギーに対する僕の第一印象は慎重ながらも楽観的なものだった(https://goo.gl/u5ed3F)。《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot》や《放埒/Live Fast》のようなカードからしてエネルギーを生み出すのは簡単そうに見えた。その時点で公開されていた注ぎ先は《短命/Die Young》だけで、悪くはないが僕がエネルギーを注ぎ込みたいと思うものではなかった。亢進/Thrivingクリーチャーのサイクルでコモンにも少なくとも一つは良い注ぎ口があるのではという希望を抱いたのだが、残念ながらそうはいかなかった。代わりにPauperにおける何らかのエネルギーの使い道が霊気紛争に入るはずだし、それくらい僕はこの性質のカードのどれにも魅力を感じなかった。もちろん、エネルギーの有効な利用法があるなら《放埒》は使われるだろう。他のカード全ての中で一度惹きつられたのは《亢進する亀》と《霊気との調和》だ。
《亢進する亀/Thriving Turtle》は序盤のクリーチャーをほぼ何でもブロックすることができる1マナ域だ。一たび攻撃した後は1/4になる。1マナとしては決して悪くないし《クラーケンの幼子》より改良されている。この亀は《雲ヒレの猛禽》を軽く育てることができるという利点がある。《深き刻の忍者》のために1ターン目に唱えることもできるし、この組み合わせによって亀は最終的に2/5に育つことができる。今のところ使われるのに十分な強さとはかけ離れているが、もし亀が対応できたとしても論争の的になるのに時間はかからないだろう。
《霊気との調和/Attune with Aether》は生み出したエネルギーの使い道があるときは素晴らしいカードだ。土地1枚を探してきて追加のリソースを生み出せるというのは軽視できない。疑似《暗黒の儀式》とも言える《霊気との調和》はそのエネルギーカウンター全てを使う良い方法があれば使われるはずだ。それまでの間は《地勢》と《隊商の夜番》と同じくらい使われるだろう。
カラデシュの残りのカードは2つの仲間に分けられる―金属術デッキや親和デッキで使えるものとそれ以外だ。アーティファクト要素が重要なセットだから当然のことだ。Pauperは既存の戦略に取り組んだ時に比較的存在感を示しやすいフォーマットだ。親和が一貫してトップデッキであり、様々な金属術の構築が過去に戦えていたように、この結果はカラデシュにおける素晴らしいニュースだ。もし来週《流浪のドレイク》が禁止されれば同様の金属術デッキの人気が急上昇するだろう。
複数の色にわたる金属術デッキは《流浪のドレイク》コンボによって押さえつけられている。これらのデッキはゲームの中盤を支配するように設計されている。《ドレイク》のパワーは圧倒的で5ターン目以降にできる最良の行動と言っていい。その結果、金属術デッキは端へと追いやられてしまったんだ。
これらのデッキで最も攻撃的なバージョンは白が主体だ。白単とボロスカラーの両方が存在している。時々現れる白のバージョンは、《スレイベンの検査官》をまずまずの1マナ域として使いながらそれが生み出す手掛かりによって後押しされている。《献身的な補充兵》、《宮廷のホムンクルス》、そして《大霊堂のスカージ》が後からくる《オーリオックの太陽追い》と《金属ガエル》と一緒にプレッシャーをかける。《永存確約/Built to Last》はこれらのデッキで機械の殴り手を守るのに使われるかもしれない。
ボロスの構築は《感電破》に手を広げている。《撃砕確約/Built to Smash》はこれらのデッキで非常に凶悪なことができる。《磁器の軍団兵》はすでに使われていて、ブロックしづらい能力が《感電破》の仕事を助けている。《撃砕確約》が《粗暴な力》もどきの対象にもなる飛行生物を軽く場に出す手段として《ギラプールの歯車造り》が脚光を浴びる前触れになるかもしれない。
《格納庫の整備士/Aviary Mechanic》は《コーの空漁師》にテンポを失うことを強要しないという利点を加えたようなものだ。その代償に飛行を失ってタフネスが1下がった。先に出したものを戻さずに場にクリーチャーを出したいことも十分にあるから、《整備士》はカードを何度も戦場に出すようなデッキで1,2枚つかわれるんじゃないかな。《歯車工の組細工/Cogworker’s Puzzleknot》はそれだけで金属術の3分の2を達成してくれるし、いざという時には追加の殴り手を出してもくれる。
《冷たき集いの吸血鬼》デッキはカラデシュによって強化される。8点のライフ差をつけながら場に出てくる4/3はすでに知られているが、このデッキは白ベースの構築に対して遅れをとっている。《偶然の発見/Fortuitous Find》と《金属紡績工の組細工/Metalspinner’s Puzzleknot》とのタッグチームが黒を中心色にした金属術デッキを肯定してくれる。これは唯一カードアドバンテージをもたらしてくれるのでサイクルの中でも最高の《組細工》だ。とても遅い《誘惑に負けて》は素晴らしいし、それを再利用したり他のカードを増強することに使えるときは最高だ。《倒れし者の記憶》は使われているし色だけが変わった親戚が使われないはずがないと思うね。
絶対に無視できないものについて語り始めるとしよう―親和だ。《発明者のゴーグル/Inventor’s Goggles》と《歯車襲いの海蛇》はこのデッキが《グルマグのアンコウ》に戦闘で優位に立つチャンスを与えてくれる。
ますは《ゴーグル》だ。《皮剥ぎの鞘》はすでに使われていて、それが《チェイナーの布告》への対策だとしてもそれと似た《ゴーグル》は素晴らしく、この新しい装備品は2ターン目に5/6の《甲殻の鍛冶工》を作ることができる。《ゴーグル》がただで装備できるおかげで2マナ域を《炎の斬りつけ》圏外に保ちながら脅威を追加するためのマナを浮かせることができる。《厳粛な空護り》を4/4にできる利点もあるしほとんどの場合で良いカードだ。《皮剥ぎの鞘》と《発明者のゴーグル》との議論は黒い除去の多さに依存するだろう―《チェイナーの布告》が人気であれば間違いなく細菌トークンを多く見かけるだろう。
《歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent》は親和(アーティファクト)を持っている。カードにそう書かれている訳ではないがメカニズムはそういうことだ。5/6は素のサイズとしてはこのデッキで最大だ。親和にとって青青のマナは課題となるかもしれないので何らかの譲歩が必要になる。しかしながら、骨を折るだけの価値は十分にありそうだ。
歯車襲い親和デッキは青2マナを出しやすいように《五元のプリズム》使っていいかもしれない。《投げ飛ばし》より《ティムールの激闘》に頼るようにもなりそうだ。もしそうなれば、まずは《エイトグ》を断念するというアリかもしれない。《エイトグ》はパーマネントを手元に置いておくような方向から親和デッキを遠ざけてしまうんだ。それはこの食いしん坊を完全に抜いてしまうというわけではなく、その役割を減らすというだけだ。
カラデシュの残りの部分は既存のデッキにとって面白い選択肢になるが、機械の一部になるような純粋なカードパワーを持つものは1つもない。
《断片化/Fragmentize》は《尖塔のゴーレム》と《マイアの処罰者》以外のアーティ額とをすべて処理することができる信じられないくらい実用的な呪文だ。親和に対しての1ターン目の《石の雨》も兼ねている。
《第九橋の巡回員/Ninth Bridge Patrol》は《流浪のドレイク》と《幽霊のゆらめき》と《記憶の壁》によるループに白い勝利手段をくれる。
《抜き取り検査/Select for Inspection》は対象の狭い《送還》だが占術は役に立つ能力かもしれない。
《ダッカラのゴミあさり/Dukhara Scavenger》は使われる可能性のあるカードとしての要素を兼ね備えている。《激情の共感者》を場に出せばこのクロコダイルを手に入れることができ、それが《回収》になるんだ。4/6のサイズも考慮すればギリギリ使えるカードになるんじゃないかな。
《夜市の見張り/Night Market Lookout》は興味深い。《壌土のドライアド》、《バネ葉の太鼓》そして《抵抗者の居住地》と上手く働く。招集と合わせるのに良いクリーチャーだという利点もある。
一部のディミーアデルバーデッキは《奇怪な突然変異》をサイドボードに1枚積んでいる。これらの構築では代わりに《活力の奔出/Rush of Vitality》が使われるんじゃないかな。
《安堵の再会/Cathartic Reunion》は深刻な影響を与えうるカードだ。ラクドス・リアニメイターはすでに《苦しめる声》を使っているから、それを《再会》と入れ替えるのは当然だ。もっと捨てないのかって?リアニメイターが捨てたいカードを1枚抱えてしまうことはある、しかしせいぜい1枚だけだ。
《再会》は墓地主体のデッキにおいてはカードアドバンテージ源にもなってくれる。《綿密な分析》、《熟慮》、《炎の稲妻》、《カラスの罪》、《蓄積した知識》その他もろもろろと協力する。さらに、Pauperでは《日を浴びるルートワラ》と《冥界への呼び声》という2枚のマッドネスカードを使うことができる。これらのカードは今までで最も温かく迎えられるかもしれない。
《気宇壮大/Larger Than Life》は感染に新たな命を与えるかもしれない。トランプルは重要であり、これは《激励》ではないとはいえ、感染を広めるに役立つだろう。
《撃墜/Take Down》は複数のフェアリーか1体の《尖塔のゴーレム》かを除去できる柔軟な呪文だ。デルバー相手には《空への斉射》のほうが優れているが、《流浪のドレイク》が禁止されて《戦隊の鷹》/《金切るときの声》デッキが浮上すれば《撃墜》が人気になるかもしれない。
《成し遂げた自動機械/Accomplished Automaton》はウルザトロンに入る可能性がある。《チェイナーの布告》から守ってくれる機械も一緒に場に出てくる。生け贄効果を吸収するために《大槌の接合者》はよく使われるが、必要ならば6/8にもなれる5/7のサイズの方が単純に優れているかもしれない。
《改革派の貨物車/Renegade Freighter》は興味深いカードだ。機体はクリーチャーに速攻のようなものを与える―場に出たターンにタップして追加のダメージを与えることができる―しかし、それなりの準備が必要だ。《改革派の貨物車》の要求はとても軽く、打点は大きい。どのデッキに入るかハッキリとは言えないが、このカードが一部の攻撃的戦略のとどめとして使われても僕は驚かないだろう。
カラデシュは面白いセットだ。エネルギーが推されているが注ぎ先の大部分はより高いレアリティーになっている。Pauperとしては、いくつかの強力な選択肢を得たがこのセットの重要な要素を逃している。同様に、《流浪のドレイク》が高確率で禁止されるであろう状況ですべてのカードを正確に評価するのは難しい。もしそうれば、長い間押さえつけられていたデッキやエターナルマスターズや異界月のカードがたっぷり入った新しい戦略が登場するかもしれない。だからもう一度、僕らは成り行きを見守る必要があるだろう。
おまけ:もしもっと聞きたければ僕とStephen Murrayが話し合った動画を見てくれ。彼はスコットランドのナショナルチャンピオンでワールドマジックカップで複数回トップ8に輝いている。僕らがPauperフォーマットとカラデシュのカードについて2時間以上話しているよ。 → "Kaladesh Pauper Set Review w/ Alex Ullman - MTG"(https://youtu.be/9uZAGGX6jI8)
by Alex Ullman, September 20, 2016
先週、カラデシュのフルルポイラーが公開された。いつもの癖で僕はすぐにカードリストからPauperで使えそうなものを探した。一目見て僕はある1つの要素に目を奪われた:エネルギーだ。
エネルギーに対する僕の第一印象は慎重ながらも楽観的なものだった(https://goo.gl/u5ed3F)。《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot》や《放埒/Live Fast》のようなカードからしてエネルギーを生み出すのは簡単そうに見えた。その時点で公開されていた注ぎ先は《短命/Die Young》だけで、悪くはないが僕がエネルギーを注ぎ込みたいと思うものではなかった。亢進/Thrivingクリーチャーのサイクルでコモンにも少なくとも一つは良い注ぎ口があるのではという希望を抱いたのだが、残念ながらそうはいかなかった。代わりにPauperにおける何らかのエネルギーの使い道が霊気紛争に入るはずだし、それくらい僕はこの性質のカードのどれにも魅力を感じなかった。もちろん、エネルギーの有効な利用法があるなら《放埒》は使われるだろう。他のカード全ての中で一度惹きつられたのは《亢進する亀》と《霊気との調和》だ。
《亢進する亀/Thriving Turtle》は序盤のクリーチャーをほぼ何でもブロックすることができる1マナ域だ。一たび攻撃した後は1/4になる。1マナとしては決して悪くないし《クラーケンの幼子》より改良されている。この亀は《雲ヒレの猛禽》を軽く育てることができるという利点がある。《深き刻の忍者》のために1ターン目に唱えることもできるし、この組み合わせによって亀は最終的に2/5に育つことができる。今のところ使われるのに十分な強さとはかけ離れているが、もし亀が対応できたとしても論争の的になるのに時間はかからないだろう。
《霊気との調和/Attune with Aether》は生み出したエネルギーの使い道があるときは素晴らしいカードだ。土地1枚を探してきて追加のリソースを生み出せるというのは軽視できない。疑似《暗黒の儀式》とも言える《霊気との調和》はそのエネルギーカウンター全てを使う良い方法があれば使われるはずだ。それまでの間は《地勢》と《隊商の夜番》と同じくらい使われるだろう。
カラデシュの残りのカードは2つの仲間に分けられる―金属術デッキや親和デッキで使えるものとそれ以外だ。アーティファクト要素が重要なセットだから当然のことだ。Pauperは既存の戦略に取り組んだ時に比較的存在感を示しやすいフォーマットだ。親和が一貫してトップデッキであり、様々な金属術の構築が過去に戦えていたように、この結果はカラデシュにおける素晴らしいニュースだ。もし来週《流浪のドレイク》が禁止されれば同様の金属術デッキの人気が急上昇するだろう。
複数の色にわたる金属術デッキは《流浪のドレイク》コンボによって押さえつけられている。これらのデッキはゲームの中盤を支配するように設計されている。《ドレイク》のパワーは圧倒的で5ターン目以降にできる最良の行動と言っていい。その結果、金属術デッキは端へと追いやられてしまったんだ。
これらのデッキで最も攻撃的なバージョンは白が主体だ。白単とボロスカラーの両方が存在している。時々現れる白のバージョンは、《スレイベンの検査官》をまずまずの1マナ域として使いながらそれが生み出す手掛かりによって後押しされている。《献身的な補充兵》、《宮廷のホムンクルス》、そして《大霊堂のスカージ》が後からくる《オーリオックの太陽追い》と《金属ガエル》と一緒にプレッシャーをかける。《永存確約/Built to Last》はこれらのデッキで機械の殴り手を守るのに使われるかもしれない。
ボロスの構築は《感電破》に手を広げている。《撃砕確約/Built to Smash》はこれらのデッキで非常に凶悪なことができる。《磁器の軍団兵》はすでに使われていて、ブロックしづらい能力が《感電破》の仕事を助けている。《撃砕確約》が《粗暴な力》もどきの対象にもなる飛行生物を軽く場に出す手段として《ギラプールの歯車造り》が脚光を浴びる前触れになるかもしれない。
ボロス金属術 - Pauper | Alex Ullman《光袖会の職工/Glint-Sleeve Artisan》は《歯車造り》よりほんの少し頑丈だが飛行クリーチャーを場に出すことはできない。Pauperにおいて3/3はバカにならないし金属術を助けるか2/2をブロックで討ち取るかを選ぶことができるので、このドワーフは遅いデッキでその気迫を示すチャンスを与えてもいいだろう。
クリーチャー (24)
4 《献身的な補充兵/Ardent Recruit》
4 《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter》
4 《宮廷のホムンクルス/Court Homunculus》
4 《磁器の軍団兵/Porcelain Legionnaire》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
4 《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
呪文 (14)
2 《撃砕確約/Built to Smash》
4 《感電破/Galvanic Blast》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
土地 (22)
4 《山/Mountain》
4 《平地/Plains》
2 《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
4 《古えの居住地/Ancient Den》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4 《大焼炉/Great Furnace》
《格納庫の整備士/Aviary Mechanic》は《コーの空漁師》にテンポを失うことを強要しないという利点を加えたようなものだ。その代償に飛行を失ってタフネスが1下がった。先に出したものを戻さずに場にクリーチャーを出したいことも十分にあるから、《整備士》はカードを何度も戦場に出すようなデッキで1,2枚つかわれるんじゃないかな。《歯車工の組細工/Cogworker’s Puzzleknot》はそれだけで金属術の3分の2を達成してくれるし、いざという時には追加の殴り手を出してもくれる。
《冷たき集いの吸血鬼》デッキはカラデシュによって強化される。8点のライフ差をつけながら場に出てくる4/3はすでに知られているが、このデッキは白ベースの構築に対して遅れをとっている。《偶然の発見/Fortuitous Find》と《金属紡績工の組細工/Metalspinner’s Puzzleknot》とのタッグチームが黒を中心色にした金属術デッキを肯定してくれる。これは唯一カードアドバンテージをもたらしてくれるのでサイクルの中でも最高の《組細工》だ。とても遅い《誘惑に負けて》は素晴らしいし、それを再利用したり他のカードを増強することに使えるときは最高だ。《倒れし者の記憶》は使われているし色だけが変わった親戚が使われないはずがないと思うね。
ディミーア金属術 - Pauper | Alex Ullman《粗石の魔道士》は強力な教示者であり、《金属紡績工の組細工》はディミーア金属術の戦略を補う上で頼りになる2マナ域だ。《物読み》は強力なカードだし、とどめの《歯車襲いの海蛇》はゲームを締めくくる方法として素晴らしい。
クリーチャー (13)
2 《記憶の壁/Mnemonic Wall》
3 《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires》
4 《熟考漂い/Mulldrifter》
4 《粗石の魔道士/Trinket Mage》
呪文 (24)
2 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
4 《対抗呪文/Counterspell》
2 《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》
4 《思案/Ponder》
4 《思考掃き/Thought Scour》
1 《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》
3 《金属紡績工の組細工/Metalspinner’s Puzzleknot》
4 《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》
土地 (23)
4 《島/Island》
4 《沼/Swamp》
3 《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
4 《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
4 《教議会の座席/Seat of the Synod》
4 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》
絶対に無視できないものについて語り始めるとしよう―親和だ。《発明者のゴーグル/Inventor’s Goggles》と《歯車襲いの海蛇》はこのデッキが《グルマグのアンコウ》に戦闘で優位に立つチャンスを与えてくれる。
ますは《ゴーグル》だ。《皮剥ぎの鞘》はすでに使われていて、それが《チェイナーの布告》への対策だとしてもそれと似た《ゴーグル》は素晴らしく、この新しい装備品は2ターン目に5/6の《甲殻の鍛冶工》を作ることができる。《ゴーグル》がただで装備できるおかげで2マナ域を《炎の斬りつけ》圏外に保ちながら脅威を追加するためのマナを浮かせることができる。《厳粛な空護り》を4/4にできる利点もあるしほとんどの場合で良いカードだ。《皮剥ぎの鞘》と《発明者のゴーグル》との議論は黒い除去の多さに依存するだろう―《チェイナーの布告》が人気であれば間違いなく細菌トークンを多く見かけるだろう。
《歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent》は親和(アーティファクト)を持っている。カードにそう書かれている訳ではないがメカニズムはそういうことだ。5/6は素のサイズとしてはこのデッキで最大だ。親和にとって青青のマナは課題となるかもしれないので何らかの譲歩が必要になる。しかしながら、骨を折るだけの価値は十分にありそうだ。
歯車襲い親和デッキは青2マナを出しやすいように《五元のプリズム》使っていいかもしれない。《投げ飛ばし》より《ティムールの激闘》に頼るようにもなりそうだ。もしそうなれば、まずは《エイトグ》を断念するというアリかもしれない。《エイトグ》はパーマネントを手元に置いておくような方向から親和デッキを遠ざけてしまうんだ。それはこの食いしん坊を完全に抜いてしまうというわけではなく、その役割を減らすというだけだ。
歯車襲い親和 - Pauper | Alex Ullman
クリーチャー (17)
2 《エイトグ/Atog》
3 《歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent》
4 《甲殻の鍛冶工/Carapace Forger》
4 《金属ガエル/Frogmite》
4 《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
呪文 (25)
2 《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
4 《感電破/Galvanic Blast》
4 《物読み/Thoughtcast》
3 《彩色の星/Chromatic Star》
3 《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》
3 《五元のプリズム/Pentad Prism》
3 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
3 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
土地 (18)
2 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4 《古えの居住地/Ancient Den》
4 《大焼炉/Great Furnace》
4 《教議会の座席/Seat of the Synod》
4 《伝承の樹/《伝承の樹/Tree of Tales》》
カラデシュの残りの部分は既存のデッキにとって面白い選択肢になるが、機械の一部になるような純粋なカードパワーを持つものは1つもない。
《断片化/Fragmentize》は《尖塔のゴーレム》と《マイアの処罰者》以外のアーティ額とをすべて処理することができる信じられないくらい実用的な呪文だ。親和に対しての1ターン目の《石の雨》も兼ねている。
《第九橋の巡回員/Ninth Bridge Patrol》は《流浪のドレイク》と《幽霊のゆらめき》と《記憶の壁》によるループに白い勝利手段をくれる。
《抜き取り検査/Select for Inspection》は対象の狭い《送還》だが占術は役に立つ能力かもしれない。
《ダッカラのゴミあさり/Dukhara Scavenger》は使われる可能性のあるカードとしての要素を兼ね備えている。《激情の共感者》を場に出せばこのクロコダイルを手に入れることができ、それが《回収》になるんだ。4/6のサイズも考慮すればギリギリ使えるカードになるんじゃないかな。
《夜市の見張り/Night Market Lookout》は興味深い。《壌土のドライアド》、《バネ葉の太鼓》そして《抵抗者の居住地》と上手く働く。招集と合わせるのに良いクリーチャーだという利点もある。
一部のディミーアデルバーデッキは《奇怪な突然変異》をサイドボードに1枚積んでいる。これらの構築では代わりに《活力の奔出/Rush of Vitality》が使われるんじゃないかな。
《安堵の再会/Cathartic Reunion》は深刻な影響を与えうるカードだ。ラクドス・リアニメイターはすでに《苦しめる声》を使っているから、それを《再会》と入れ替えるのは当然だ。もっと捨てないのかって?リアニメイターが捨てたいカードを1枚抱えてしまうことはある、しかしせいぜい1枚だけだ。
《再会》は墓地主体のデッキにおいてはカードアドバンテージ源にもなってくれる。《綿密な分析》、《熟慮》、《炎の稲妻》、《カラスの罪》、《蓄積した知識》その他もろもろろと協力する。さらに、Pauperでは《日を浴びるルートワラ》と《冥界への呼び声》という2枚のマッドネスカードを使うことができる。これらのカードは今までで最も温かく迎えられるかもしれない。
《気宇壮大/Larger Than Life》は感染に新たな命を与えるかもしれない。トランプルは重要であり、これは《激励》ではないとはいえ、感染を広めるに役立つだろう。
《撃墜/Take Down》は複数のフェアリーか1体の《尖塔のゴーレム》かを除去できる柔軟な呪文だ。デルバー相手には《空への斉射》のほうが優れているが、《流浪のドレイク》が禁止されて《戦隊の鷹》/《金切るときの声》デッキが浮上すれば《撃墜》が人気になるかもしれない。
《成し遂げた自動機械/Accomplished Automaton》はウルザトロンに入る可能性がある。《チェイナーの布告》から守ってくれる機械も一緒に場に出てくる。生け贄効果を吸収するために《大槌の接合者》はよく使われるが、必要ならば6/8にもなれる5/7のサイズの方が単純に優れているかもしれない。
《改革派の貨物車/Renegade Freighter》は興味深いカードだ。機体はクリーチャーに速攻のようなものを与える―場に出たターンにタップして追加のダメージを与えることができる―しかし、それなりの準備が必要だ。《改革派の貨物車》の要求はとても軽く、打点は大きい。どのデッキに入るかハッキリとは言えないが、このカードが一部の攻撃的戦略のとどめとして使われても僕は驚かないだろう。
カラデシュは面白いセットだ。エネルギーが推されているが注ぎ先の大部分はより高いレアリティーになっている。Pauperとしては、いくつかの強力な選択肢を得たがこのセットの重要な要素を逃している。同様に、《流浪のドレイク》が高確率で禁止されるであろう状況ですべてのカードを正確に評価するのは難しい。もしそうれば、長い間押さえつけられていたデッキやエターナルマスターズや異界月のカードがたっぷり入った新しい戦略が登場するかもしれない。だからもう一度、僕らは成り行きを見守る必要があるだろう。
おまけ:もしもっと聞きたければ僕とStephen Murrayが話し合った動画を見てくれ。彼はスコットランドのナショナルチャンピオンでワールドマジックカップで複数回トップ8に輝いている。僕らがPauperフォーマットとカラデシュのカードについて2時間以上話しているよ。 → "Kaladesh Pauper Set Review w/ Alex Ullman - MTG"(https://youtu.be/9uZAGGX6jI8)
コメント