Pauper and Battle for Zendikar(http://puremtgo.com/articles/pauper-and-battle-zendikar)
By: SpikeBoyM, Alex Ullman
Sep 21 2015 12:00pm
ゼンディカーはPauperにとって重要な時期だった。それはフォーマットの制定と同じくしてリリースされた。ゼンディカーブロックは今日までも使われているキーカードを与えてくれた―《ゴブリンの奇襲隊》、《コーの空漁師》、《見栄え損ない》、《窯の悪鬼》、《炎の斬りつけ》。この次元への回帰は心躍るものだが、事態は変わっている。上陸の超攻撃的な勢いや、《ウラモグの破壊者》までゆっくりと準備をする構築はなくなってしまった。その代わり、戦乱のゼンディカーはPauperにとって多くの選択肢を与えてくれる。立ち上がって「僕でデッキを組んで!」と叫ぶようなカードはほとんどない。戦乱のゼンディカーは《アスフォデルの灰色商人》がいるセットではない、しかしむしろ可能性のあるツールで満ち溢れているんだ。戦乱のゼンディカーのフルスポイラーはここ(http://goo.gl/Ctwaw38)で確認できる。それじゃあ、いくつかの既存の戦略を見ることから始めようか。
エスパー・コンボは現在フォーマットの頂点に君臨している。このデッキは比較的デザインに余裕がなく、ゲームに勝つためのカードを揃えることに完全に集中している。その目的のために《強迫的な研究》と《予感》といったより強力なドロー呪文を使っている。《夜景学院の使い魔》と《陽景学院の使い魔》と組み合わさるとこれらのカードは青1マナまで軽くなる。こうしたデッキに入るかもしれないカードが《輝く光波/Brilliant Spectrum(BFZ)》だ。おそらく3マナで唱えて3枚引くカードが他にもあるというのは、2枚捨てなければならないとしても魅力的だ。しかしながら、このカードがエスパーで使われるかは疑問だね。上記の《使い魔》達のせいで《輝く光波》のマナコストが小さくなってしまい、収斂に1、2色しか払うことができないことが結構ありそうだから。
一方シミック・コンボデッキの場合は確かな2つの恩恵を受けられそうだ。《肥沃な大地》の助けによって、《輝く光波》は4枚引いて2枚捨てるカードになるかもしれない。シミック・コンボはエスパーの方ほどの人気はないが力は劣っていない。《輝く光波》はカードを選ぶ上で堅実な選択肢になる。
シミック・コンボは《火山の隆起/Volcanic Upheaval(BFZ)》からも恩恵を受けるかもしれない。4マナのインスタントスピードの《石の雨》はエスパー・コンボへの強烈なサイドカードのなるし、《アゾリウスの大法官庁》と《ディミーアの水路》に頼ったデッキや《森》に複数の《楽園の拡散》を貼るミラーにおいても力を発揮する。一方でこのカードはこのデッキの《肥沃な大地》への依存度を上げてしまうが、同様のデッキと戦う際のインスタントスピードの選択肢を与えてくれる。《Thermokarst》よりも強いのかって?たぶん強くない、でも絶対に見る価値はあるよ。
新セットを考察するにあたって青単デルバーは面白い位置を占めている。古いカードの強さゆえに、青いカードの足切りラインは信じられないくらい高い。その一方で青単デルバーは柔軟性のあるデッキなので、このデッキの一風変わったところでもっと沢山の青いカードが使われる可能性がある。
《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》と《氷の猛進/Rush of Ice(BFZ)》は青単デルバーで考慮したくなるカードだ。どちらもテンポカードで、ソーサリースピードでクリーチャーを1ターンから2ターンの間処理することができる。スピードにおいては《断絶》や《蒸気の絡みつき》のようなカードとは比べ物にならない。けれども、それらはデルバーを変身させられる「クリーチャー」でもあるんだ。デルバーを《金切るときの声》で裏返したように、クリーチャーにもなる1マナ域がデルバーを裏返す素晴らしさについては僕が保証するよ。
《氷の猛進》は純粋なレースで活躍する。《グルマグのアンコウ》や《ウラモグの破壊者》(あるいは《エルドラージの壊滅させるもの》)に対して2回の戦闘フェイズを稼ぐというのは馬鹿にできない。1マナとしてはこれ以上ないコストパフォーマンスだ。1マナ呪文でありながら6マナ3/3速攻(覚醒に5マナ、6枚目の土地にカウンターを乗せる)のクリーチャーでもある能力は長期戦において意味がある。《氷の猛進》は《ニヴィックスのサイクロプス》と《窯の悪鬼》に対して時間を稼ぐのも得意だ、そしてこれはソーサリーだからイゼットブリッツ側が同じように使ったとしても驚かないね。
《掴み掛かる水流》は遅い《送還》だ。青単デルバーは相手の展開の流れを変えるためにこの手の呪文を使っている。その一方で、このような呪文は後半ではほとんど相手のマナを拘束できないだろうからあまり引きたくない。《掴み掛かる水流》はフラッド時の保険として3/3クリーチャー付きの《送還》にもなれる―土地6枚がこんなに良く見えたことはない。青単デルバーの負け方の1つは、カードパワーの低い呪文を中盤に抱えてしまうことだ。《掴み掛かる水流》はその柔軟性によってこれを和らげてくれる。序盤は純粋なテンポカードだが、後半には様々な選択肢を持っている。
《回収ドローン/Salvage Drone(BFZ)》は大したものではないように見えるかもしれない。回避能力は持っていないし、実際に青単デルバーを改善することは何もしない。しかしながら、このデッキは追加の1マナ域が欲しいときがある。以前は《フェアリーの悪党》、《幻影の熊》、そして《雲ヒレの猛禽》がこの役割を務めていた。《回収ドローン》は死亡時にルーティングできる利点がある。除去呪文と悪くない交換ができるのは無視できない能力だ。
《天空の滝/Skyline Cascade(BFZ)》は呪文の枠を割くことなく使えるテンポカードだ。一部のデッキは攻撃をやり過ごすために《流砂》を使っている。この《滝》は《流砂》のように攻撃を阻止するわけではないし、《氷の猛進》のようにクリーチャーを処理するのでもない。代わりに、単純にタップして青マナを出して、《剥奪》で再利用することができる。5枚目の《対抗呪文》としてよく《剥奪》が使われることを考えると、同じ《天空の滝》を複数回使うのはあり得ない話ではない。青単デルバーに《グルマグのアンコウ》の攻撃を1回受ける余裕があるなら《滝》は《掴み掛かる水流》を見つけるまでこのゾンビ魚を処理する手段になってくれる。
《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》は《チェイナーの布告》系の効果を受けるための頭数を作るという点で《嵐縛りの霊》と似た役割を果たす。色は別にして、両者にあまり大きな違いはない。第一に、どちらのクリーチャーも場に出ると同時に《悪魔の布告》を非常に使いにくいものにする。トークンはマナを生み出せる利点があり、これは青いデッキにとって悪いものではない。さらに、除去呪文を打たれた上でのパワー5とは対照的に、これは一度にパワー3を並べることができる(そして何でもブロックできる)。《空中生成エルドラージ》は《マグマのしぶき》やその他の追放効果に対しても優れている。後で触れるが、これは《雲ヒレの猛禽》と非常に相性が良い。《空中生成エルドラージ》は除去の多いデッキとの戦いにおいて使われると思うね。
最後に、《呪文萎れ/Spell Shrivel(BFZ)》だ。《巻き込み》は使われていない、しかし《巻き込み》は青い。《紅蓮破》では《呪文萎れ》を打ち消せないんだ。多くの赤いデッキは青単デルバー(や他の青いデッキ)との闘いで鍵となる呪文を打ち消すために《紅蓮破》に頼っている。《呪文萎れ》はそれに待ったをかける。時には呪文を追放することが生きるかもしれない。《呪文萎れ》がサイドボードやメインボードで使われても驚かないが、それよりも《神秘の指導》デッキで使われそうだ。
《神秘の指導》といえばこのデッキは新しく2つの除去呪文を手に入れた。《存在の一掃/Scour from Existence(BFZ)》と《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》はどちらもチューターベースの戦略で活躍しそうだ。どちらのカードもメインデッキに3、4枚入れるほど軽くはない。どちらも特定の役割に特化した除去呪文だ。こんな風に、これらのカードは相応しいときに探してこれる《神秘の指導》デッキに最適なんだ。
黒単コントロールはいつでも、良き妨害クリーチャー、ドロー、そして信頼できる除去を待ち望んでいる。「戦乱のゼンディカー」にそういうものはなかった。一番良かったのは《完全無視》で、サイドボードに入るのがせいぜいだ。しかし、サイドボードで輝くことがヤバイんだ。黒単コンがクリーチャーを追放する手段としては《損ない》がずっと存在しているが、サイドボードのヒーローである《黒曜石の見習い僧》や《Order of Leitbur》に対しては不十分だ。《完全無視》はこれらを処理することができ、同時に《嵐縛りの霊》と《忠実な聖戦士》に対しても突き刺さる。
黒単コントロールは《亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire(BFZ)》も手に入れた。この土地は《ボジューカの沼》ほどの影響力はないかもしれないがクリーチャー限定の無料の《回収》になってくれる。長期戦においては息切れを防止するのに役立つ―追加の《騒がしいネズミ》は素晴らしいものだ。《亡骸のぬかるみ》はゲームが長引いたときに除去が長持ちするようにしてくれるし、辛いマッチアップは良く長引くものだ。《ぬかるみ》は墓地主体のデッキでもきっと使われるだろうね。
Pauper最高のフェアなアグロデッキといえばストンピィだ。緑単デッキは軽いクリーチャーとパワー修正に頼っている。緑で最高のクリーチャーは《噛み付きナーリッド/Snapping Gnarlid(BFZ)》のようだが、《クウィリーオン・レインジャー》がいるとしてもこのビーストはストンピィに合っていない。最高でも3/3というのは大体において《ガラクの仲間》の方が勝っている。
ストンピィにとっては2枚のカードが僕の目を引いた、《成長のうねり/Swell of Growth(BFZ)》と《膨れ鞘/Blisterpod(BFZ)》だ。《うねり》は新しいタイプの強化呪文だ。+2/+2のボーナスは大体除去からクリーチャーを守る呪文の数値だ―《変異原性の成長》と《かき集める勇気》。これら2つの呪文には実質0マナで打てるという利点もある。《成長のうねり》は防御的なカードではないが、手札からアンタップ状態で土地を場に出せるおまけがある。ストンピィの勝利の多くが上陸した《地うねり》によるものだということを考えてみてくれ。《クウィリーオン・レインジャー》と協力すれば《成長のうねり》は3マナで6点のダメージを叩き出す。きっとこんなに上手は行かないけどね。これは面白い角度からの攻撃と、潜在的なコンボキル要素を与えてくれる。
《膨れ鞘》は除去を受ける上で《若き狼》や《巣の侵略者》と似た役割を果たす。《若き狼》は2ターンに跨って3のパワーがある一方で《膨れ鞘》は同じ条件で2のパワーしかない。違いは、またしても末裔トークンを生け贄にマナを生み出す能力だ。ストンピィはたまに《吠え群れの飢え》を活用するので好きな時に陰鬱できる能力は強力だ。となると問題なのは、2体の1/1か1体の2/2かどちらのパワー2が良いかということだ。おそらくこれはメタゲームに依存するが、今のところ僕は《膨れ鞘》は《巣の侵略者》に少々劣ると考えている。
一見して親和は「戦乱のゼンディカー」で目立ったものを何も得ていない。《コジレックの歩哨/Kozilek’s Sentinel(BFZ)》に可能性があることに気づくまで、僕は2、3回スポイラーを覗き込んだよ。《金属ガエル》、《マイアの処罰者》、《バネ葉の太鼓》―これらは全て無色の呪文だ。攻撃を止めることも中盤にまとまった量のダメージを与えることもできるカードにしては、1赤というコストは軽い。とは言え、《エイトグ》や《甲殻の鍛冶工》の座をすぐに奪うとは思わない。親和が《歩哨》と《霞の悪鬼》を両方入れた構築をする可能性はあるが、それが主流の構築となる望みは薄い。
ゴブリン(それと、もしかしたら一部の赤いデッキ)はそこそこのサイドボードカードの《溶岩足の略奪者/Lavastep Raider(BFZ)》を手に入れた。ゴブリンは《電謀》系の呪文にとても弱い、このカードはそれらの呪文を躱せるだけでなくマナの使い先になってメインのゲームプランを後押ししてくれる・・・それはきっと悪いことじゃないよね。
呪禁オーラも負けていない。《天使の贈り物/Angelic Gift(BFZ)》はオーラデッキが大好きな種類のカード―キャントリップだ。《超者の意向》は《ぬめるボーグル》を小さな天使に変身させられるので使われることがある。《天使の贈り物》は飛行を与えはするが警戒はつかない。この新しいカードは一部の選考を抜けるくらいの勢いがあるかもしれない。
《絶壁の見張り/Cliffside Lookout(BFZ)》は《無私の聖戦士》を思い起こさせる。トークン戦略のための全体強化にもなる攻撃的クリーチャー、《見張り》は《急報》と《金切るときの声》デッキにとって完璧なカードだ。早期に場に出てきて後々マナの使い先になる。他の全体強化―《護衛の制約》やその他―と違い、1ターン目には無価値ということがない。これでトークンデッキがトップメタに返り咲くかは分からないが、後押しにはなるだろう。
最後に、もう一方の大勝利したアーキタイプ―トロンの登場だ。重い呪文で満たされたセットではトロンが優位に立つことが期待できる。第一に《エルドラージの壊滅させるもの/Eldrazi Devastator(BFZ)》がいる。《ウラモグの破壊者》の滅殺はとんでもない能力だが《壊滅させるもの》にはいくつか考慮すべき確かな利点がある。まずはタフネスが9であるということ。《炎の斬りつけ》は今は人気を失っているかもしれないが、依然として使われているカードだ。《破壊者》はこれ2枚で除去できる;《壊滅させるもの》はそうはいかない。《壊滅させるもの》はチャンプブロッカーも笑い飛ばす。《破壊者》も最終的にはチャンプブロッカーを蹴散らすだろうが、時には1ターンで防御側プレイヤーが立て直すことがあるし、《壊滅させるもの》のほうが立て直しを困難にできる。最後に、《エルドラージの壊滅させるもの》は攻撃しなくてもいいので恐るべきブロッカーになることができる。新カードの方が明確に優れているとは思はないが一見の価値はある。トロンが《激情の共感者》に立ち返ってこれらを1枚ずつ積んでも驚かないだろうね。トロンは《存在の一掃》を唱えることのできるデッキでもある。最後に、除去一式が機能すればこのデッキは《破滅の昇華者/Ruin Processor(BFZ)》を活用することもできる。7マナ7/8で5点のライフというのは相当良いものだ。いたる所に《グルマグのアンコウ》がいることを考えると、ちょうど5点のライフが意味を持つことがあるかもしれない。
確立されたデッキについての議論はここまでにしよう。既存のデッキに対して「戦乱のゼンディカー」は多くの選択肢を与えた。しかし、それほど競争力のないデッキにとってはどうだろうか?
新しいセットがお目見えしたとき、僕はいつもすぐにドラフトにおける2色のテーマに目をやる。これによってそのセットがもたらし得る新しい武器の理解が進むんだ
。「戦乱のゼンディカー」の色の組み合わせは以下のように分類される:
白青―覚醒シナジー
青黒―エルドラージ昇華者
黒赤―無色ビートダウン
赤緑―上陸ランプ&アグロ
緑白―クリーチャーを並べる/同盟者
白黒―ライフゲイン
青赤―無色
黒緑―生け贄トークン
赤白―同盟者/結集
緑青―収斂
ここから高レアリティに集中したりPauperで十分サポートされなさそうな戦略を省く。すると白青、青黒、黒赤、青赤、白黒、赤白そして緑青が取り除かれる。同盟者はサポートされているクリーチャータイプかもしれないが、競争力のあるPauperデッキを作れるかというと自信がない。同様に、フォーマットにはいくつかの優秀な無色カードがあるが影響するほどではない。いくつかまともな昇華者がコモンに存在するが、僕の興味をそそるのは《塵の予言者/Oracle of Dust(BFZ)》だけだ。
こうして可能性の残った新しい戦略は以下のとおりだ:
赤緑―上陸ランプ&アグロ
緑白―クリーチャーを並べる/同盟者
緑黒―生け贄トークン
これで取り掛かれるね。
エルドラージは末裔トークンとそいつら食べるのが大好きだ。こういうことをするカードがもっとも集まっているのは黒と緑だが、トークンの恩恵をもっとも受けるのは青だと思う。上記のように、《雲ヒレの猛禽》は《空中生成エルドラージ》と上手に相互作用する。この鳥・ミュータントは《培養ドローン/Incubator Drone(BFZ)》とも上手く連携する。これらのカードは少なくとも新しいフライヤーと《秘密を掘り下げるもの》の優劣の議論を成り立たせるくらいには良いものさ。トークンを生み出す能力は《シディシの信者》をより魅力的にする。青いデッキをとても攻撃的な方向に後押しするんだ。《雲ヒレの猛禽》アグロは将来一大勢力になるかもしれないが青単デルバーを押しのけるほどかどうかは分からないね。
緑は《末裔の呼び出し/Call the Scions(BFZ)》と《目なしの見張り/Eyeless Watcher(BFZ)》を手に入れた。《種のばら撒き》、《巣の侵略者》、それと何かしらトークンを生み出すものと組み合わせれば緑トークンはぎりぎりデッキになるかもしれない。《拡大》は最高の全体強化ではないが、《数の力》と《大群の力》はデッキにある可能性を与えてくれる。《大量の芽吹き》もデッキを長期戦に強くしてくれる。
《マキンディの滑り駆け/Makindi Sliderunner(BFZ)》と《噛み付きナーリッド》はどちらも《進化する未開地》が大好きな2マナ域だ。上陸デッキが今までPauperで本当に活躍したことはなかったが、この2枚の追加カードが一気にそれを成すかもしれない。《進化する未開地》、《広漠なる変現地》、そして《ナヤの全景》が使えるなら、新しい2人組、《ヴァラクートの捕食者/Valakut Predator(BFZ)》と《板金鎧の土百足》によってついにメタに食い込めるかもしれない。このデッキは新しく手に入った土地を2回使うために《侵入する生物種》を使うこともできる。《肥沃な茂み/Fertile Thicket(BFZ)》は土地を置きながら2色を回す能力がある。他にも《肥沃な茂み》は青くないデッキでドロー操作を助けそうだ。新しい土地はデッキ構築を大きく前進させるだろうし、フォーマットが遅くなったら主要なカードになるかもしれない。
僕のこのセット一番のお気に入りは《大食の虚身/Voracious Null(BFZ)》かもしれない。これは正に僕がいろんなデッキに入れたいクリーチャーなんだ。これは《屍肉喰らい》よりも遅いがブロックに参加することができる。時間を与えてしまったとしても、これは大きな脅威になることができる。僕の好みのプレイスタイルが生き残れるほどではないかもしれないが、もう1つの持ち駒になる。
終わりに、他にポテンシャルが僕のレーダーに引っかかったカード達だ:
《石術師の焦点/Lithomancer’s Focus(BFZ)》―今や白は小さめの強化呪文を手に入れた
《真っ逆さま/Sheer Drop(BFZ)》―《叫び大口》はとうてい無視できない
《ぬかるみの敵意/Mire’s Malice(BFZ)》―僕は《嘆きウェルク》の方が若干好きだね
《泥這い/Sludge Crawler(BFZ)》―後半に使える攻撃的な黒い1マナ域だ
《沸き立つ大地/Boiling Earth(BFZ)》―《電謀》程ではないが後半に4/4がついてくるのは意味があるかもしれない
《虚空の接触/Touch of the Void(BFZ)》―遅いが追放できる《幽霊火》
《大地の武装/Earthen Arms(BFZ)》―6緑でパワー6の速攻は重たいが、ランプデッキが浮上するなら
《自然の繋がり/Natural Connection(BFZ)》―今まで見たことのないものだ
「戦乱のゼンディカー」は素晴らしいセットだ。古いテーマと新しいテーマを吟味すると、これはPauperに影響を与えそうだ。これらの新カードがすぐに使われなかったら僕は驚くだろう。
君は「戦乱のゼンディカー」をどう思った?僕は何か見落としたかな?ぜひ教えてほしい。
Keep slingin’ commons-
-Alex
SpikeBoyM on Magic Online
By: SpikeBoyM, Alex Ullman
Sep 21 2015 12:00pm
ゼンディカーはPauperにとって重要な時期だった。それはフォーマットの制定と同じくしてリリースされた。ゼンディカーブロックは今日までも使われているキーカードを与えてくれた―《ゴブリンの奇襲隊》、《コーの空漁師》、《見栄え損ない》、《窯の悪鬼》、《炎の斬りつけ》。この次元への回帰は心躍るものだが、事態は変わっている。上陸の超攻撃的な勢いや、《ウラモグの破壊者》までゆっくりと準備をする構築はなくなってしまった。その代わり、戦乱のゼンディカーはPauperにとって多くの選択肢を与えてくれる。立ち上がって「僕でデッキを組んで!」と叫ぶようなカードはほとんどない。戦乱のゼンディカーは《アスフォデルの灰色商人》がいるセットではない、しかしむしろ可能性のあるツールで満ち溢れているんだ。戦乱のゼンディカーのフルスポイラーはここ(http://goo.gl/Ctwaw38)で確認できる。それじゃあ、いくつかの既存の戦略を見ることから始めようか。
エスパー・コンボは現在フォーマットの頂点に君臨している。このデッキは比較的デザインに余裕がなく、ゲームに勝つためのカードを揃えることに完全に集中している。その目的のために《強迫的な研究》と《予感》といったより強力なドロー呪文を使っている。《夜景学院の使い魔》と《陽景学院の使い魔》と組み合わさるとこれらのカードは青1マナまで軽くなる。こうしたデッキに入るかもしれないカードが《輝く光波/Brilliant Spectrum(BFZ)》だ。おそらく3マナで唱えて3枚引くカードが他にもあるというのは、2枚捨てなければならないとしても魅力的だ。しかしながら、このカードがエスパーで使われるかは疑問だね。上記の《使い魔》達のせいで《輝く光波》のマナコストが小さくなってしまい、収斂に1、2色しか払うことができないことが結構ありそうだから。
一方シミック・コンボデッキの場合は確かな2つの恩恵を受けられそうだ。《肥沃な大地》の助けによって、《輝く光波》は4枚引いて2枚捨てるカードになるかもしれない。シミック・コンボはエスパーの方ほどの人気はないが力は劣っていない。《輝く光波》はカードを選ぶ上で堅実な選択肢になる。
シミック・コンボは《火山の隆起/Volcanic Upheaval(BFZ)》からも恩恵を受けるかもしれない。4マナのインスタントスピードの《石の雨》はエスパー・コンボへの強烈なサイドカードのなるし、《アゾリウスの大法官庁》と《ディミーアの水路》に頼ったデッキや《森》に複数の《楽園の拡散》を貼るミラーにおいても力を発揮する。一方でこのカードはこのデッキの《肥沃な大地》への依存度を上げてしまうが、同様のデッキと戦う際のインスタントスピードの選択肢を与えてくれる。《Thermokarst》よりも強いのかって?たぶん強くない、でも絶対に見る価値はあるよ。
新セットを考察するにあたって青単デルバーは面白い位置を占めている。古いカードの強さゆえに、青いカードの足切りラインは信じられないくらい高い。その一方で青単デルバーは柔軟性のあるデッキなので、このデッキの一風変わったところでもっと沢山の青いカードが使われる可能性がある。
《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》と《氷の猛進/Rush of Ice(BFZ)》は青単デルバーで考慮したくなるカードだ。どちらもテンポカードで、ソーサリースピードでクリーチャーを1ターンから2ターンの間処理することができる。スピードにおいては《断絶》や《蒸気の絡みつき》のようなカードとは比べ物にならない。けれども、それらはデルバーを変身させられる「クリーチャー」でもあるんだ。デルバーを《金切るときの声》で裏返したように、クリーチャーにもなる1マナ域がデルバーを裏返す素晴らしさについては僕が保証するよ。
《氷の猛進》は純粋なレースで活躍する。《グルマグのアンコウ》や《ウラモグの破壊者》(あるいは《エルドラージの壊滅させるもの》)に対して2回の戦闘フェイズを稼ぐというのは馬鹿にできない。1マナとしてはこれ以上ないコストパフォーマンスだ。1マナ呪文でありながら6マナ3/3速攻(覚醒に5マナ、6枚目の土地にカウンターを乗せる)のクリーチャーでもある能力は長期戦において意味がある。《氷の猛進》は《ニヴィックスのサイクロプス》と《窯の悪鬼》に対して時間を稼ぐのも得意だ、そしてこれはソーサリーだからイゼットブリッツ側が同じように使ったとしても驚かないね。
《掴み掛かる水流》は遅い《送還》だ。青単デルバーは相手の展開の流れを変えるためにこの手の呪文を使っている。その一方で、このような呪文は後半ではほとんど相手のマナを拘束できないだろうからあまり引きたくない。《掴み掛かる水流》はフラッド時の保険として3/3クリーチャー付きの《送還》にもなれる―土地6枚がこんなに良く見えたことはない。青単デルバーの負け方の1つは、カードパワーの低い呪文を中盤に抱えてしまうことだ。《掴み掛かる水流》はその柔軟性によってこれを和らげてくれる。序盤は純粋なテンポカードだが、後半には様々な選択肢を持っている。
《回収ドローン/Salvage Drone(BFZ)》は大したものではないように見えるかもしれない。回避能力は持っていないし、実際に青単デルバーを改善することは何もしない。しかしながら、このデッキは追加の1マナ域が欲しいときがある。以前は《フェアリーの悪党》、《幻影の熊》、そして《雲ヒレの猛禽》がこの役割を務めていた。《回収ドローン》は死亡時にルーティングできる利点がある。除去呪文と悪くない交換ができるのは無視できない能力だ。
《天空の滝/Skyline Cascade(BFZ)》は呪文の枠を割くことなく使えるテンポカードだ。一部のデッキは攻撃をやり過ごすために《流砂》を使っている。この《滝》は《流砂》のように攻撃を阻止するわけではないし、《氷の猛進》のようにクリーチャーを処理するのでもない。代わりに、単純にタップして青マナを出して、《剥奪》で再利用することができる。5枚目の《対抗呪文》としてよく《剥奪》が使われることを考えると、同じ《天空の滝》を複数回使うのはあり得ない話ではない。青単デルバーに《グルマグのアンコウ》の攻撃を1回受ける余裕があるなら《滝》は《掴み掛かる水流》を見つけるまでこのゾンビ魚を処理する手段になってくれる。
《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》は《チェイナーの布告》系の効果を受けるための頭数を作るという点で《嵐縛りの霊》と似た役割を果たす。色は別にして、両者にあまり大きな違いはない。第一に、どちらのクリーチャーも場に出ると同時に《悪魔の布告》を非常に使いにくいものにする。トークンはマナを生み出せる利点があり、これは青いデッキにとって悪いものではない。さらに、除去呪文を打たれた上でのパワー5とは対照的に、これは一度にパワー3を並べることができる(そして何でもブロックできる)。《空中生成エルドラージ》は《マグマのしぶき》やその他の追放効果に対しても優れている。後で触れるが、これは《雲ヒレの猛禽》と非常に相性が良い。《空中生成エルドラージ》は除去の多いデッキとの戦いにおいて使われると思うね。
最後に、《呪文萎れ/Spell Shrivel(BFZ)》だ。《巻き込み》は使われていない、しかし《巻き込み》は青い。《紅蓮破》では《呪文萎れ》を打ち消せないんだ。多くの赤いデッキは青単デルバー(や他の青いデッキ)との闘いで鍵となる呪文を打ち消すために《紅蓮破》に頼っている。《呪文萎れ》はそれに待ったをかける。時には呪文を追放することが生きるかもしれない。《呪文萎れ》がサイドボードやメインボードで使われても驚かないが、それよりも《神秘の指導》デッキで使われそうだ。
《神秘の指導》といえばこのデッキは新しく2つの除去呪文を手に入れた。《存在の一掃/Scour from Existence(BFZ)》と《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》はどちらもチューターベースの戦略で活躍しそうだ。どちらのカードもメインデッキに3、4枚入れるほど軽くはない。どちらも特定の役割に特化した除去呪文だ。こんな風に、これらのカードは相応しいときに探してこれる《神秘の指導》デッキに最適なんだ。
黒単コントロールはいつでも、良き妨害クリーチャー、ドロー、そして信頼できる除去を待ち望んでいる。「戦乱のゼンディカー」にそういうものはなかった。一番良かったのは《完全無視》で、サイドボードに入るのがせいぜいだ。しかし、サイドボードで輝くことがヤバイんだ。黒単コンがクリーチャーを追放する手段としては《損ない》がずっと存在しているが、サイドボードのヒーローである《黒曜石の見習い僧》や《Order of Leitbur》に対しては不十分だ。《完全無視》はこれらを処理することができ、同時に《嵐縛りの霊》と《忠実な聖戦士》に対しても突き刺さる。
黒単コントロールは《亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire(BFZ)》も手に入れた。この土地は《ボジューカの沼》ほどの影響力はないかもしれないがクリーチャー限定の無料の《回収》になってくれる。長期戦においては息切れを防止するのに役立つ―追加の《騒がしいネズミ》は素晴らしいものだ。《亡骸のぬかるみ》はゲームが長引いたときに除去が長持ちするようにしてくれるし、辛いマッチアップは良く長引くものだ。《ぬかるみ》は墓地主体のデッキでもきっと使われるだろうね。
Pauper最高のフェアなアグロデッキといえばストンピィだ。緑単デッキは軽いクリーチャーとパワー修正に頼っている。緑で最高のクリーチャーは《噛み付きナーリッド/Snapping Gnarlid(BFZ)》のようだが、《クウィリーオン・レインジャー》がいるとしてもこのビーストはストンピィに合っていない。最高でも3/3というのは大体において《ガラクの仲間》の方が勝っている。
ストンピィにとっては2枚のカードが僕の目を引いた、《成長のうねり/Swell of Growth(BFZ)》と《膨れ鞘/Blisterpod(BFZ)》だ。《うねり》は新しいタイプの強化呪文だ。+2/+2のボーナスは大体除去からクリーチャーを守る呪文の数値だ―《変異原性の成長》と《かき集める勇気》。これら2つの呪文には実質0マナで打てるという利点もある。《成長のうねり》は防御的なカードではないが、手札からアンタップ状態で土地を場に出せるおまけがある。ストンピィの勝利の多くが上陸した《地うねり》によるものだということを考えてみてくれ。《クウィリーオン・レインジャー》と協力すれば《成長のうねり》は3マナで6点のダメージを叩き出す。きっとこんなに上手は行かないけどね。これは面白い角度からの攻撃と、潜在的なコンボキル要素を与えてくれる。
《膨れ鞘》は除去を受ける上で《若き狼》や《巣の侵略者》と似た役割を果たす。《若き狼》は2ターンに跨って3のパワーがある一方で《膨れ鞘》は同じ条件で2のパワーしかない。違いは、またしても末裔トークンを生け贄にマナを生み出す能力だ。ストンピィはたまに《吠え群れの飢え》を活用するので好きな時に陰鬱できる能力は強力だ。となると問題なのは、2体の1/1か1体の2/2かどちらのパワー2が良いかということだ。おそらくこれはメタゲームに依存するが、今のところ僕は《膨れ鞘》は《巣の侵略者》に少々劣ると考えている。
一見して親和は「戦乱のゼンディカー」で目立ったものを何も得ていない。《コジレックの歩哨/Kozilek’s Sentinel(BFZ)》に可能性があることに気づくまで、僕は2、3回スポイラーを覗き込んだよ。《金属ガエル》、《マイアの処罰者》、《バネ葉の太鼓》―これらは全て無色の呪文だ。攻撃を止めることも中盤にまとまった量のダメージを与えることもできるカードにしては、1赤というコストは軽い。とは言え、《エイトグ》や《甲殻の鍛冶工》の座をすぐに奪うとは思わない。親和が《歩哨》と《霞の悪鬼》を両方入れた構築をする可能性はあるが、それが主流の構築となる望みは薄い。
ゴブリン(それと、もしかしたら一部の赤いデッキ)はそこそこのサイドボードカードの《溶岩足の略奪者/Lavastep Raider(BFZ)》を手に入れた。ゴブリンは《電謀》系の呪文にとても弱い、このカードはそれらの呪文を躱せるだけでなくマナの使い先になってメインのゲームプランを後押ししてくれる・・・それはきっと悪いことじゃないよね。
呪禁オーラも負けていない。《天使の贈り物/Angelic Gift(BFZ)》はオーラデッキが大好きな種類のカード―キャントリップだ。《超者の意向》は《ぬめるボーグル》を小さな天使に変身させられるので使われることがある。《天使の贈り物》は飛行を与えはするが警戒はつかない。この新しいカードは一部の選考を抜けるくらいの勢いがあるかもしれない。
《絶壁の見張り/Cliffside Lookout(BFZ)》は《無私の聖戦士》を思い起こさせる。トークン戦略のための全体強化にもなる攻撃的クリーチャー、《見張り》は《急報》と《金切るときの声》デッキにとって完璧なカードだ。早期に場に出てきて後々マナの使い先になる。他の全体強化―《護衛の制約》やその他―と違い、1ターン目には無価値ということがない。これでトークンデッキがトップメタに返り咲くかは分からないが、後押しにはなるだろう。
最後に、もう一方の大勝利したアーキタイプ―トロンの登場だ。重い呪文で満たされたセットではトロンが優位に立つことが期待できる。第一に《エルドラージの壊滅させるもの/Eldrazi Devastator(BFZ)》がいる。《ウラモグの破壊者》の滅殺はとんでもない能力だが《壊滅させるもの》にはいくつか考慮すべき確かな利点がある。まずはタフネスが9であるということ。《炎の斬りつけ》は今は人気を失っているかもしれないが、依然として使われているカードだ。《破壊者》はこれ2枚で除去できる;《壊滅させるもの》はそうはいかない。《壊滅させるもの》はチャンプブロッカーも笑い飛ばす。《破壊者》も最終的にはチャンプブロッカーを蹴散らすだろうが、時には1ターンで防御側プレイヤーが立て直すことがあるし、《壊滅させるもの》のほうが立て直しを困難にできる。最後に、《エルドラージの壊滅させるもの》は攻撃しなくてもいいので恐るべきブロッカーになることができる。新カードの方が明確に優れているとは思はないが一見の価値はある。トロンが《激情の共感者》に立ち返ってこれらを1枚ずつ積んでも驚かないだろうね。トロンは《存在の一掃》を唱えることのできるデッキでもある。最後に、除去一式が機能すればこのデッキは《破滅の昇華者/Ruin Processor(BFZ)》を活用することもできる。7マナ7/8で5点のライフというのは相当良いものだ。いたる所に《グルマグのアンコウ》がいることを考えると、ちょうど5点のライフが意味を持つことがあるかもしれない。
確立されたデッキについての議論はここまでにしよう。既存のデッキに対して「戦乱のゼンディカー」は多くの選択肢を与えた。しかし、それほど競争力のないデッキにとってはどうだろうか?
新しいセットがお目見えしたとき、僕はいつもすぐにドラフトにおける2色のテーマに目をやる。これによってそのセットがもたらし得る新しい武器の理解が進むんだ
。「戦乱のゼンディカー」の色の組み合わせは以下のように分類される:
白青―覚醒シナジー
青黒―エルドラージ昇華者
黒赤―無色ビートダウン
赤緑―上陸ランプ&アグロ
緑白―クリーチャーを並べる/同盟者
白黒―ライフゲイン
青赤―無色
黒緑―生け贄トークン
赤白―同盟者/結集
緑青―収斂
ここから高レアリティに集中したりPauperで十分サポートされなさそうな戦略を省く。すると白青、青黒、黒赤、青赤、白黒、赤白そして緑青が取り除かれる。同盟者はサポートされているクリーチャータイプかもしれないが、競争力のあるPauperデッキを作れるかというと自信がない。同様に、フォーマットにはいくつかの優秀な無色カードがあるが影響するほどではない。いくつかまともな昇華者がコモンに存在するが、僕の興味をそそるのは《塵の予言者/Oracle of Dust(BFZ)》だけだ。
こうして可能性の残った新しい戦略は以下のとおりだ:
赤緑―上陸ランプ&アグロ
緑白―クリーチャーを並べる/同盟者
緑黒―生け贄トークン
これで取り掛かれるね。
エルドラージは末裔トークンとそいつら食べるのが大好きだ。こういうことをするカードがもっとも集まっているのは黒と緑だが、トークンの恩恵をもっとも受けるのは青だと思う。上記のように、《雲ヒレの猛禽》は《空中生成エルドラージ》と上手に相互作用する。この鳥・ミュータントは《培養ドローン/Incubator Drone(BFZ)》とも上手く連携する。これらのカードは少なくとも新しいフライヤーと《秘密を掘り下げるもの》の優劣の議論を成り立たせるくらいには良いものさ。トークンを生み出す能力は《シディシの信者》をより魅力的にする。青いデッキをとても攻撃的な方向に後押しするんだ。《雲ヒレの猛禽》アグロは将来一大勢力になるかもしれないが青単デルバーを押しのけるほどかどうかは分からないね。
緑は《末裔の呼び出し/Call the Scions(BFZ)》と《目なしの見張り/Eyeless Watcher(BFZ)》を手に入れた。《種のばら撒き》、《巣の侵略者》、それと何かしらトークンを生み出すものと組み合わせれば緑トークンはぎりぎりデッキになるかもしれない。《拡大》は最高の全体強化ではないが、《数の力》と《大群の力》はデッキにある可能性を与えてくれる。《大量の芽吹き》もデッキを長期戦に強くしてくれる。
《マキンディの滑り駆け/Makindi Sliderunner(BFZ)》と《噛み付きナーリッド》はどちらも《進化する未開地》が大好きな2マナ域だ。上陸デッキが今までPauperで本当に活躍したことはなかったが、この2枚の追加カードが一気にそれを成すかもしれない。《進化する未開地》、《広漠なる変現地》、そして《ナヤの全景》が使えるなら、新しい2人組、《ヴァラクートの捕食者/Valakut Predator(BFZ)》と《板金鎧の土百足》によってついにメタに食い込めるかもしれない。このデッキは新しく手に入った土地を2回使うために《侵入する生物種》を使うこともできる。《肥沃な茂み/Fertile Thicket(BFZ)》は土地を置きながら2色を回す能力がある。他にも《肥沃な茂み》は青くないデッキでドロー操作を助けそうだ。新しい土地はデッキ構築を大きく前進させるだろうし、フォーマットが遅くなったら主要なカードになるかもしれない。
僕のこのセット一番のお気に入りは《大食の虚身/Voracious Null(BFZ)》かもしれない。これは正に僕がいろんなデッキに入れたいクリーチャーなんだ。これは《屍肉喰らい》よりも遅いがブロックに参加することができる。時間を与えてしまったとしても、これは大きな脅威になることができる。僕の好みのプレイスタイルが生き残れるほどではないかもしれないが、もう1つの持ち駒になる。
終わりに、他にポテンシャルが僕のレーダーに引っかかったカード達だ:
《石術師の焦点/Lithomancer’s Focus(BFZ)》―今や白は小さめの強化呪文を手に入れた
《真っ逆さま/Sheer Drop(BFZ)》―《叫び大口》はとうてい無視できない
《ぬかるみの敵意/Mire’s Malice(BFZ)》―僕は《嘆きウェルク》の方が若干好きだね
《泥這い/Sludge Crawler(BFZ)》―後半に使える攻撃的な黒い1マナ域だ
《沸き立つ大地/Boiling Earth(BFZ)》―《電謀》程ではないが後半に4/4がついてくるのは意味があるかもしれない
《虚空の接触/Touch of the Void(BFZ)》―遅いが追放できる《幽霊火》
《大地の武装/Earthen Arms(BFZ)》―6緑でパワー6の速攻は重たいが、ランプデッキが浮上するなら
《自然の繋がり/Natural Connection(BFZ)》―今まで見たことのないものだ
「戦乱のゼンディカー」は素晴らしいセットだ。古いテーマと新しいテーマを吟味すると、これはPauperに影響を与えそうだ。これらの新カードがすぐに使われなかったら僕は驚くだろう。
君は「戦乱のゼンディカー」をどう思った?僕は何か見落としたかな?ぜひ教えてほしい。
Keep slingin’ commons-
-Alex
SpikeBoyM on Magic Online
コメント
うれしいコメント、ありがとうございます!