【MO】PauperDEレポ 激闘ゼロックス
2015年2月10日 対戦記録 コメント (3)ティムールの激闘/Temur Battle Rage
インスタント 1R
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時までそれは二段攻撃を得る。
獰猛 ― あなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしているなら、ターン終了時まで、その対象としたクリーチャーはさらにトランプルを得る。
獰猛という能力語は、《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》や《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》がいればほぼ確実に達成できるので相性がいい。
トランプルというのはほとんど最高の「おまけ」だと思うが、《激闘》はマナコストが大変重いので《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》と単純に入れ替える訳にはいかない。
そこで、《激闘》をウィー=ゼロックスに入れるために簡単な変更をしてみる。
1.《激闘》は回避能力を与えられるので、《シャドーの裂け目/Shadow Rift(TMP)》、《巧みな回避/Artful Dodge(DKA)》を抜く。
2.《激闘》は《ストロボ》より重いので、0マナで撃てる呪文を入れる。
そうして作ったのがこれ
激闘ゼロックス
クリーチャー(12)
4 《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》
4 《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
呪文(31)
4 《思案/Ponder(M12)》
4 《定業/Preordain(M11)》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》
4 《使徒の祝福/Apostle’s Blessing(NPH)》
4 《ティムールの激闘/Temur Battle Rage(FRF)》
2 《噴出/Gush(MMQ)》
2 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
2 《変異原性の成長/Mutagenic Growth(NPH)》
1 《払拭/Dispel(WWK)》
土地(17)
3 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(TSP)》
9 《島/Island(USG)》
5 《山/Mountain(USG)》
サイドボード
4 《紅蓮破/Pyroblast(ICE)》
3 《水流破/Hydroblast(ICE)》
2 《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
2 《電謀/Electrickery(RTR)》
1 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
1 《払拭/Dispel(WWK)》
1 《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》
1 《鋭い痛み/Flaring Pain(JUD)》
0マナで撃てる呪文ということで選択したのが《噴出/Gush(MMQ)》と《変異原性の成長/Mutagenic Growth(NPH)》。以前にもデッキに入っていたことのあるカードで使い慣れている
以下は実際にPauperDEに参加したときの記録
#7949816
Round1 青赤ミッドレンジ①先手。土地思案2稲妻ギタクシアサイクロプス。×○○
相手は《流砂》2枚を置いてやや色マナが出ない。こちらはサイクロプス2体を展開するが1体は《斬りつけ》され、2体目は《流砂》2枚と交換になる。その後、相手が《宝船》。こちらは後続がひけず、《対抗呪文》もしっかり構えられてしまう。2枚目3枚目の《宝船》を撃たれて、《海門の神官》にジワジワ殴られて負け。
②島3悪鬼2払拭ギタクシア。
運良く赤マナを引けて3T目に悪鬼を展開。これは除去されたものの2体目の悪鬼が着地。返しで《海門の神官》と《流砂》が出てくる。《噴出》などで大きくなった悪鬼は《流砂》につかまるが、3枚目の《悪鬼》を引いてこれを展開。返しでこれが除去されず、相手は《血まみれの書の呪い》を展開してタップアウト。返しにギタクシア、宝船、ギタクシア、噴出、《神官》を紅蓮破、本体に稲妻で一撃。
③土地宝船2噴出サイクロプス祝福。
4T目にサイクロプスを展開。ここで、4枚目の土地としてフェッチを置いてしまうミス。噴出を打てば島を置き直して祝福を構えることが出来た。返しに除去を撃たれてこれが躱せず。宝船、噴出で引き増して悪鬼を展開。返しで宝船を打たれるが除去は飛んでこず。相手は《流砂》を構えるのみ。6T目、思案、ギタクシア、宝船と唱えてから悪鬼で攻撃。《流砂》を変異原性で耐えて、《海門の神官》のブロックを激闘のトランプルで踏み潰して一撃。
《変異原性の成長》によって《悪鬼》が《流砂》を乗り越えられるようになったことが大きい。
Round2 呪禁オーラ①先手。島無し。土地4定業噴出。×○○
定業でサイクロプスと激闘がめくれて4ターンキルを狙うことにする。3T目にサイクロプス。返しで《シラナの岩礁渡り》に《アルマジロの外套》が付いて3点回復される。4T目、噴出を撃ってみるが唱えられる呪文が引けずに決められない。2枚目の《アルマジロの外套》、さらに《祖先の仮面》が付いて負け。
②島3定業サイクロプスデルバー2。
デルバーを2体展開する。3T目にこれらが変身、さらにサイクロプスを展開。相手は《ぬめるボーグル》2体を展開から3T目にフルタップで《クルフィックスの洞察力》。4T目、思案から祝福を引いてブロックを躱して止め。
③土地デルバー悪鬼2魔除け。
1T目デルバー。相手は《楽園の拡散》から《カルニの庭》のトークンに《怨恨》、《天上の鎧》を貼って5/4を作ってくる。運良く魔除けと稲妻でこれを処理できる。3T目には《シラナの岩礁渡り》を《吠え群れの飢え》で2/2にする弱い動き。返しにデルバーが変身して悪鬼を展開。《シラナの岩礁渡り》に《アルマジロの外套》が付いてレースになる。2体目の悪鬼を展開。次のターンには《怨恨》が付いて6点ゲインされたものの、返しに思案と激闘で24点攻撃して勝ち。
2戦目の相手の引きが悪かったのはややラッキー。3戦目、5/4のトークンを除去できたのはかなりラッキー。あそこに《アルマジロの外套》がついていたら終わっていたと思う。
Round3 青単デルバー①先手。土地稲妻2悪鬼サイクロプス激闘。×○○
悪鬼を展開したが3枚目の土地が中々引けず、激闘の重さゆえに一撃が決まらない。相手の《断絶》が見えているので2枚の激闘が腐ってしまう。悪鬼が一度バウンスされ、その間に《尖塔のゴーレム》などに殴られる。カウンターで捌かれて《骨断ちの矛槍》のクロックに間に合わず。
②土地デルバー電謀サイクロプス2宝船。
1T目はお互いにデルバー。2T目に相手のデルバーを電謀。サイクロプスを展開したが水流破されて相手は2体目のデルバーを展開。4T目に噴出を撃ちながら2体目のサイクロプスが着地、するもターンエンドに《蒸気の絡みつき》される。サイクロプスを出し直すが《目くらまし》につかまってしまう。悪鬼が《呪文づまりのスプライト》につかまりこちらのデルバーが相手のデルバーと相打ち。相手はフェアリー3体と《尖塔のゴーレム》でビートしてくる。ここで宝船から悪鬼と紅蓮破を引いて展開。フェアリー3体に殴られて残り7点。返しにギタクシア、激闘、宝船、ギタクシア、相手の水流破を紅蓮破してゴーレムを踏み潰して一撃。
③土地デルバー悪鬼サイクロプス激闘。
お互いデルバーを展開。さらに《フェアリーの大群》も出てくる。13点まで削られたがデルバーを除去。3T目に悪鬼を展開。これは断絶される。《フェアリーの大群》が忍術してきたところに稲妻を撃つと《呪文づまりスプライト》につかまる。4T目にサイクロプスを展開。サイクロプスがバウンスされたもののデルバーを構えておいたので忍者と相打ちし、《フェアリーの大群》が出し直される。返しのターンに悪鬼が着地。さらに電謀が決まって相手の場が空になる。ここで相手はブロッカーとして忍者を普通に唱えるのみ。6T目、悪鬼に激闘、定業、思案と繋げて一撃。
相手が少し土地を引きすぎてくれたかもしれない。1戦目は《激闘》の重さが邪魔になった。
ちなみに《ストロボ》バージョンではサイド後に《ストロボ》を全て抜くが、《激闘》バージョンでは《激闘》を2枚残してみた。
Round4 トロン①先手。フェッチ1定業思案払拭サイクロプス稲妻。○○
3T目にサイクロプスを出すが《斬りつけ》される。4T目のサイクロプスは《炎の稲妻》2枚で除去される。5T目に悪鬼。相手はトロンが揃わず手札で《熟考漂い》と《ファングレンの匪賊》が腐る。6T目、ギタクシア、定業、定業、稲妻、稲妻で一撃。
②土地4激闘宝船ギタクシア。島2定業思案サイクロプス祝福。
赤マナや紅蓮破を引けてサイクロプスを展開。これは相手の紅蓮破で除去される。次のターンに宝船を通し、返しに出来てきた《熟考漂い》を紅蓮破で打ち消す。6T目にサイクロプスを展開。返しに《ファングレンの匪賊》が出てくる。パワー7のサイクロプスで殴ってみるとこれをスルーしてくれる。返しに《とどろく雷鳴》を撃たれたがサイクロプスを祝福で守る。これで相手は色マナが無くなりノーガード。返しにサイクロプスに変異原性、祝福で《ファングレンの匪賊》のブロックを躱し、宝船で引き、さらに変異原性と紅蓮破を意味のない対象に撃って18点ピッタリで一撃。
1戦目は相手がサイクリング土地や《ゆらめく岩屋》を引いていてトロンが揃わなかったのが有難かった。2戦目は逆に相手の色マナが滞っていたかもしれない。
結果4-0
タイプの違う4つのデッキに勝つことが出来たのでこの4-0はなかなか嬉しい。
リプレイを見たら、《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》デッキがなかなか強そうだった。《アンコウ》は青黒コントロールにとっては最高のフィニッシャーのように見えるし、Pauperの除去の選択基準を変えてしまうこともあるのかなと思えた。
・《ティムールの激闘/Temur Battle Rage(FRF)》の所感
《激闘》は3枚で十分。
《激闘》の重さを補完するために《噴出》・《変異原性の成長》を入れてみたが、これらの0マナ呪文がとても強い。《噴出》と《宝船》は同じターンに撃つのも簡単で、5枚も引けばさらに呪文が引けるので呪文の数が足りないということはまず無い。主に《噴出》の爆発力のおかげで、《激闘》を1ゲームで2回撃つ必要がある場面は少なそうだった。結局、《激闘》4枚は多すぎで、3枚にするのが良いと思う。
「打点をあげる能力と回避能力が1枚にまとまっている」というのは思った以上に嬉しい。《ストロボ》は《シャドーの裂け目》などが無いと本領を発揮できないが、《激闘》は、何でもいいから一緒に呪文を唱えれば相手を殺せるのでプランが立てやすくなった。最後の1ドローに希望を持てるというのもある。
他の魅力には劣るけれど、もちろんインスタントであることも利点。ブロッカーが1体だけの相手に《悪鬼》2体で攻撃した時、ブロック「された」ほうの《悪鬼》に《激闘》を撃ってやれば最大限のダメージを与えらえるとか、《マイアの処罰者》が攻撃してきたときに4/2二段攻撃のブロッカーを用意できるとか。こういう戦術の幅が勝敗を左右することもあるよね
デッキ全体としては、《変異原性の成長》で青赤ミッドレンジ・コントロールに対して若干強くなったし、《噴出》の爆発力で非対話的なデッキとのスピード勝負の強さも維持できていそう。ただし、《チェイナーの布告/Chainer’s Edict(TOR)》みたいなカードにはかなり弱くなっている。最近は《宝船》の影響で黒単コントロールが減っているから妥協したけど、何かしら対策を取りたいとは思っている。
いきなり4-0してしまったけれど次も上手くいく自信はあまりない。デッキリストが知られていなかったというアドバンテージもあったと思うしね。しばらくは2~3枚のカードを入れたり抜いたりを繰り返すことになるんじゃないかな
コメント
ですかねw
意外と「激闘」って名の付くカードが他になかったのでこんな名前にしてみました
>>tundrawolfさん
《流砂》を越えられるようにしたのは大きいかもしれませんねー。でもこれが進化なのか改悪なのかはまだ分かんない感じです