久しぶりの翻訳になります。
拙訳ですがよろしければどうぞ。
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Treasure Cruise’s Impact on Pauper(http://puremtgo.com/articles/treasure-cruises-impact-pauper)
By: SpikeBoyM, Alex Ullman
Dec 15 2014 12:00pm
また会えたね。久しぶり。
ここ数か月の間、僕はPauperにおける自分の考えを長文で語ってはこなかった。その弁解をすることは簡単だ。もうすぐやって来る自分の結婚式や、別のウェブサイトでの新しい仕事のせいにすることもあるいは出来るだろう。時間不足や何かのせいにしてしまうのは全くもって合理的だ。
これらが全て事実だとはいえ、理由にはならない。僕はPauperについて、そして《宝船の巡航》の影響とフォーマットの現在の状態について語りたいことがあった、だけど単に言葉が出てこなかったんだ。僕は《宝船の巡航》の利点についてのTwitter上の論争に参加して、それがKTKのコモンを禁止しようという反対運動を先導しながらも「禁止されなくても問題ない」という立場から、このカードを唱えることを単純に良しとすべきかどうか全く分からなくなった。
僕は部分的にとても葛藤していた。そのカードがフォーマットにもたらしたことが気に入らないからだ。《宝船の巡航》がPauperを真っ二つにしている訳じゃない(最近印刷されたものの中では最もそれに近い事をしているけど)、むしろデッキのカードが抑圧するんだ。《宝船の巡航》の存在は、全ての伝統的な消耗戦略を無力化し、それによってよりコンボ指向なデッキの繁栄が許されるようになる。そしてそのようなデッキは、Pauperの健全さにとって最も危険なものをもたらすんだ。
1.《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
《宝船の巡航》は紛れも無い強力カードだ。それはむしろVintage Super Leaueを通してヴィンテージで、そしてStar City Games OpensとGrand Prix New Jerseyを通してレガシーで高らかに名乗りを上げた。世界でも最高の相手に対して、Patrick Chapinは主にゾンビの漕ぎ手を動力源とした青赤デッキで全勝を上げた:
まずは、宝船が持っているものに対する反対意見だ。
・《宝船の巡航》は明らかにフォーマットで最高のドロー呪文だ。《思案》、《定業》の方がカードを選択するのが上手いし、《血の署名》の方が簡単に唱えられるとはいえ、《宝船》の乱暴なパワーには敵うものはない。最も近いカードは《予感》くらいのもので、それでも実質3マナ重く、引けるカードが1枚少ない。
・青はフォーマットで最高の色でありながら、軽いキャントリップのおかげで墓地を肥やす手段に最も恵まれていると言える。
・パーマネントに基づいたアドバンテージエンジン(プレインズウォーカーを思い浮かべながら)の欠如が、《宝船の巡航》でないデッキが《宝船の巡航》デッキと戦うことを困難にしている。
これらはもっともな不満であり、主にPauperの特性に言及したものだ。ヴィンテージやレガシーがそうであるように、エターナルなフォーマットは歴史の重みのせいで青に偏っていっている。僕は、他の潜在的なカードアドバンテージエンジンの事情が最も重要だと感じている。Pauperには、盤上で複数ターンに渡って追加のカードを生み出す方法がない。これを、レガシーの常連の《ヴェールのリリアナ》やその他のあらゆるプレインズウォーカーと比較してみてくれ。これらの効果にアクセス出来ないということは、Pauperにおいて《宝船の巡航》と戦うことを遥かに難しくする;《拷問生活》では単純に不十分なんだ。
カードを3枚引くことは、間違いなく、素晴らしい事だ。しかしながら、《宝船の巡航》を他のフォーマットで真の脅威たらしめているのは、「そのカードプールの呪文が他の要素とどれだけ相互作用出来るか」なんだ。上記のChapinのリストを見てみると、《僧院の速槍》と《若き紅蓮術士》はそれがいつ召喚されたかに関わらず、一たび《宝船の巡航》を唱えれば直接影響を及ぼしてくれるカードであることが分かる。これがおそらく、《宝船の巡航》に関してPauperとその他のエターナルフォーマットでの最大の違いだろう。
まず、《若き紅蓮術士》に相当するものが存在しない。《若き紅蓮術士》は1枚の《宝船の巡航》を潜在的にパワー4に変換する。それなりの量の軽い呪文によってね。Pauperは《思案》、《定業》、《稲妻》そしてその他多くの呪文にアクセス出来るとはいえ、それらの呪文をさらなる盤面の脅威に変える方法がない。《巡航》がより古いフォーマットで活躍している理由はこれだけではなく、《巡航》とそれで引いたカードをさらなる呪文へと変換する能力も、その潜在力の要因になっている。
《僧院の速槍》には似たような機能を持つカードがある。《窯の悪鬼》と《ニヴィックスのサイクロプス》がもっとも一般的だが、《小柄な竜装者》、《ジェスカイの学徒》、《ジェスカイの風物見》、《沸血の熟練者》、そして《砂利エラの二人組》のどれもが、《宝船の巡航》とそれで引いたものを唱えることで強化できる。ここでの大きな違いは、これらのクリーチャーがその強化されたダメージを与えるのは最速でも3ターン目だということだ。一方、《速槍》は早ければ2ターン目には追加ダメージの量産に入ることができる。Chapinのデッキから、この流れを想像してくれ:
1ターン目:《沸騰する小湖》をプレイし《蒸気孔》を探してアンタップイン。対戦相手のターン終了時に自分自身に《思考掃き》。今、君の墓地には4枚のカードがある。
2ターン目:《乾燥台地》をプレイしもう1枚の《蒸気孔》を持ってくる(墓地は5枚だ)。《僧院の速槍》を唱える。2点のライフで《ギタクシア派の調査》を唱える(果敢が1回誘発、墓地は6枚)、2点のライフで《ギタクシア派の調査》を唱える(果敢が2回誘発、墓地は7枚)、《宝船の巡航》を唱える(果敢が3回誘発、墓地は1枚)。4点攻撃。
たしかに今言ったのは理想的なシナリオだが、適切なサポートがあるデッキにおいて《僧院の速槍》がどれだけ爆発力があるのかが分かる。《窯の悪鬼》をこれと比べてみると、3ターン目にはより高いダメージを叩きだせるとはいえ、《沸騰する小湖》に対する《進化する未開地》、《蒸気孔》に対する《急流の崖》の存在によって遥かに制約されている。
次の点は無視できない:Pauperにおいて《宝船の巡航》で引けるであろうカードの質は、平均して、モダン、レガシー、そしてヴィンテージよりも低い。これは言うまでも無い事だが、《巡航》でどのように戦い抜くかに影響している。Pauperにも《弧状の稲妻》や《炎の稲妻》のようなカードがあるとはいえ、《宝船の巡航》と同じターンに全力を発揮するのは遥かに難しい。先に提示した青赤テンポデッキの《二股の稲妻》とは違うんだ。それはすなわち:
2.《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》の影響
Pauperのデッキが《宝船の巡航》を最大限に有効活用することができないからといって、そのカードが悪いという訳ではない。むしろ、軽い「3枚引く」呪文の存在はフォーマットの環境を変えてしまっている。消耗戦の後に素早く復帰して燃料補給する能力は、Pauperでもっとも安定したデッキをその王座から押しのけてしまったんだ。
このやりとりの結論は、現在組まれている黒単コンは《巡航》を使った青いデッキと戦う態勢が整っていないということだ。黒単コンは順応することができる(もっと2対1交換を入れる;《無残な収穫》のようなカードでもっと長いゲームを見据える;メインデッキの《ボジューカの沼》)、だがしかし、妨害デッキの筆頭は失脚してしまうのだろう。
このようにして、特定の状況に対してカードを準備し、それらのカードで勝つことを頼りにしたデッキにチャンスが生まれた。それはつまり、コンボデッキのことだ。
1.少なくとも1枚、出来れば2枚の《アゾリウスの大法官庁》か《ディミーアの水路》が場に出ている
2.少なくとも1枚、出来れば2枚の《夜景学院の使い魔》か《陽景学院の使い魔》が場に出ている
3.《フェアリーの大群》、《幽霊のゆらめき》、《賢者街の住人》そして《記憶の壁》を手に入れる
4.青で《フェアリーの大群》を唱える、両方の2マナ土地をタップする。両方の土地をアンタップ(5マナが得られる)そして《幽霊のゆらめき》を《記憶の壁》と《大群》を対象に取ってループさせる。これで好きな回数のループができるだろう。最終的には《賢者街の住人》を唱える。こいつはループによって対戦相手のライブラリーの全てのカードを取り除いてくれるだろう。
このデッキには他の勝ち手段がある。生み出したマナを《転覆》に何度も注ぎ込んで盤面をまっさらにしてしまうか、単純に十分なブロッカーを排除して《熟考漂い》でビートダウンすることができる。エスパーコンボは大量のカードを視野に入れていて、信じられないくらい多角的(例えば、《ゆらめき》の代わりに《断絶》でも勝てる)であり、そして絶望的なマッチアップがない。このデッキはクリックが激しいので初修者にとっては理想的な選択ではないが、しかし、このデッキは信じられないくらい強い。
黒単コントロールはエスパーコンボにとって比較的辛いマッチアップの1つだった(ここではその一端しか話していないけれどね)。黒単コンは《強迫》のようにキーパーツを落とすカードや、《大牙の衆の忍び》のように強引にリソースを削り取るカードが使えた。コンボの鍵となる要素を摘み取るのに使える素晴らしい除去と、勝手に妨害を行ってくれる《騒がしいネズミ》だけでなく、時には不意を突く《押し寄せる砂》や《ボジューカの沼》を組み合わせてれば、黒単コンがどうやってエスパーコンボを苦しめるのかが簡単にわかる。しかしながら、現在、黒単コンは減少していてすぐに帰ってくる態勢にないので、エスパーコンボはメタゲームのトップに登りつめることができる。そして、それこそが過去2週間で起こったことなんだ。
《宝船の巡航》による意図せざる帰結はPauperのコンボデッキに対する明確な弱点を露わにする。1マナのキャントリップから《儀式》に至るまで、多くのゲームにおける最高のコンボピースがコモンである一方で、コンボデッキへの回答はほぼアンコモンとレアにだけに与えらえれているんだ。これには主にリミテッド戦や本格的でないMagicプレイヤーの入手しやすさに関係した、もっともな理由がある。その結果、最高のコンボカードはPauperから取り除かれている。《ぶどう弾》、《巣穴からの総出》、《時間の亀裂》、そして《大あわての捜索》のようなカードの重さにフォーマットが耐えられなかったからだ。エスパーコンボのこの支配率が当分続く場合は、そのデッキのカードが禁止リストに入るかどうかを疑うべきだ。
フォーマットは順応することができるが、Pauperの動きは遅い。《チェイナーの布告》と《炎の斬りつけ》のようなソーサリースピードの除去は、主要な脅威を問答無用で処理できることからフォーマットの基準となっている。これらの強力な呪文はインスタントスピードの除去が必要な環境ではかなり弱く、そのために《稲妻》と《夜の犠牲》に立ち返ることは理に適っている。《雪崩し》、《恐ろしい死》、そして《血の復讐》も魅力的で、かつコストパフォーマンスの良い選択肢だ。別のアプローチは全ての生物を除去しようというもので、確実に対戦相手の場を空にするために《チェイナーの布告》を補ってくれる複数の優良除去を投入する。この攻撃の切り口は大半のデッキに対して機能するかもしれないが、攻撃によるプレッシャーなしでは1ターンの間に全てを召喚して勝利できるエスパーコンボのいる環境下では行き詰りそうだ。
3.新時代のデッキ達
黒単コンとデルバーが2番手争いをしている一方で、エスパーコンボと親和がトップになれるという新しいメタゲームを考慮すると、採るべきアプローチは沢山ある。これらのデッキの内、《宝船の巡航》を使っているデッキが1つしかないにも関わらず、それが5つ以上のデッキに枠を割かせているというのは留意すべきだね;成績トップ10のリストの50%が《宝船の巡航》を使うと考えられるし、それは僕らのプランに織り込むべきだ。
僕がこのメタゲームにアプローチする最初の方法は、どのデッキよりもPatrick Chapinのモダンデッキに近いデッキによるものだ。アゾリウスデルバーは軽い呪文でゲームプランを進めながら早期にプレッシャーをかけようとする。
《神々の思し召し》はここでは中々のカードだ。《二股の稲妻》のような《宝船の巡航》を撃ったあとにも簡単に撃てるカードアドバンテージ源ではないが、無いよりはましだ。大量のトークンで《チェイナーの布告》やその類に全力を発揮させないこのデッキにおいては対象を取る除去を躱せることはカギになる。《蒸気の絡みつき》も残り3点を与えるための道を空けることに使えるし、《宝船の巡航》から撃つのも簡単だ。
このデッキは燃料補給としてゲーム中盤に《宝船の巡航》を活用するようにできている。《思案》、《定業》でデッキを早期に掘り進むことで墓地を肥やしておくことができ、《主の募兵》は崖っぷちの時に安定した燃料供給をしてくれる。一たび《巡航》が解決されれば、《神々の思し召し》の連打と《ジェスカイの学徒》でゲームが終わるはずだ。
アゾリウスデルバーは現在のPauperにおけるテンポデッキ構築の方法の1つだ。青を完全に諦めて赤を足し、変わった《金切るときの声》構造で《ジェスカイの学徒》と《窯の悪鬼》を生かすのは別の選択肢になるだろうね。《信仰無き物あさり》をねじ込めば、そういうデッキはオーバーラン勝ちのために《ゴブリンの奇襲隊》も入れるかもしれない。
テンポは比較的フェアな方法でメタゲームを戦うチャンスをくれる。遅れずにゲームを進め、決して休まないことが目標だ。このアイディアを突き詰めて、対戦相手が戦線を確立する前にマナ域をジャンプしようとしたら何が起こるだろうか?
《ゴルガリの茶鱗》について:このトカゲは君の除去耐性だ。悠長かもしれないが、常に2/3を「引いて」戦線に送り込む能力によって、《茶鱗》はビートダウンにおける魅力的な選択肢になる。《腐れ蔦の外套》もまた、どんなに貧弱な1/1をも反撃部隊に変えるのでこの枠組みの中で輝きを放つ。追加で3点の速攻ダメージを出せるという利点(欲しい時にはだいたい応じてくれる)は、ダメージを突き抜けさせたいデッキでは大きな収穫だ。
《宝船の巡航》はこれまでとは非常に変わった位置を占めている。追加のダメージをねじ込む手段とは対照的に、ここではカードアドバンテージ源として機能するんだ。《巡航》は君を切り札に近づけてくれる代わりに、それ自体が終局の一部になっている。《宝船の巡航》を実際のダメージに変換できる能力によって《野生の雑種犬》の実用性は向上する、まるでそれが可能であるかのようにね。
シミック探査は、バウンス一式が示しているように基本的に攻撃の一手だ。《蒸気の絡みつき》と《急流》はダメージを押し通すために存在している。アゾリウスデルバーとは違って、シミック探査は反撃を受けるターンが増えるほど苦労する。膠着状態を打破する真のカードである《金切るときの声》がないために、このデッキは《腐れ蔦の外套》と生物との組み合わせに頼っている。組み合わせるのが簡単だとは言っても、持続力のあるプランが成立するまえにカードや時間を使い切ってしまうことは十分にあり得る。
最後に、《宝船の巡航》を完全に無視したらどうなるかな?
もっとも重要なのは生き残ることだ。ブロックして相打ちすることは、《モルグの窃盗》と《無残な収穫》でカードをよみがえらせる能力を考慮すればそう難しい見通しではない。一たびゲームが長引けば、問題は単純に、たくさんの異なるフィニッシャーのどれで勝つかということだ:《洞窟のランパード》はどんなクリーチャーもブロックしにくい脅威に変える;《よじれた嫌悪者》は《The Abyss》のコピーになる;《汚れ背の匪賊》はブロッカーを気にしない。もう良いや、《ヴィティアのとげ刺し》でさえも《炎の稲妻》と《稲妻》の助けを受けて最後のダメージを与えることができるね。
《無残な収穫》デッキ(ゲーム中盤・終盤でインスタントが撃てるようになるまで、早く地盤を固めるようとするデッキ)は《宝船の巡航》を苦しめるのに打って付けなんだ。その青いカードが一時の増強に相当する一方で、《無残な収獲》はゲームが長引けば3枚よりはるかに多くのカードに相当する。この地点に到達するカギとなるのは除去だ。ここで《炎の稲妻》と《チェイナーの布告》の価値を測ると、これらの呪はそれぞれ1回の《宝船の巡航》の解決に対して66%回答することができる。プレインズウォーカーのレベルでは到底ないものの、これらの類の呪文は《巡航》と戦うことで生じる無駄カードを緩和することができる。たとえ対戦相手が君の墓地のカードを取り除くためにカードを費やしたとしても、これらのカードは大体仕事を終えているだろう、フラッシュバック使いにとって有利な交換を生んでいるんだからね。
豊富な除去と継続的な手札破壊手段があることはラクドスレベレーションをエスパーコンボに対して有利にしてくれる。全ての除去が2体のクリーチャーを処理するかインスタントスピードで撃てれば、《大牙の衆の忍び》が手札をズタズタにできるようになるまでエスパーコンボの場のパーツを止めておくのがずっと簡単になる。ここでの懸念は、もちろん、ゲームが過剰に長引いてしまうとエスパーコンボは何だかんだ言って普通に勝ってしまえることだ。当然これは全てのすばらしいコンボデッキが持つ脅威だ。
4.結論
《宝船の巡航》は、トップのデッキでの存在感に関わらず、Pauperのメタゲームにおける変化を知らしめた。消耗戦デッキは、大胆に一気に加速するのとは対照的に、実際の2対1交換へとさらに方向転換をしていかなければならない。どんな青いデッキも単に土地を1枚タップして補充できる能力は、やりとりの無い古いゲームを作ってしまった。コンボの受け口は広く、健全なフォーマットにとってむしろタチの悪いものをもたらし得る。《宝船の巡航》は明確に素晴らしいカードだ、たとえPauperでの全力がモダンのそれより低くいとしてもね。1マナでカード3枚は強い、どんなふうに考えたって関係ない。今のところPauperは《巡航》がもっとも安全そうなエターナルフォーマットだ。《巡航》が存在してそれが他のデッキにどんな影響を与えるのか、相互作用のない戦略の発端となるならそれは本当に危険だというだけだ。
これは僕らを昔ながらの問題に立ち返らせる:Pauperとは何か?コモンによって競技性を持つために考え出されたものの、フォーマットは完全にそれ以上のものに発展した、まだこの但書きは助言に過ぎない。Pauperの進化の次なるステージはフォーマットを見ているウィザーズにかかっている―何が存続して何が落ちるのか―そしてPauperを導く何らかの意志は新しい反響にかかっている。存在しているならば、灯りは消えることがある。
Keep slingin’ commons-
-Alex
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本サイトのコメント欄によると、Alexさんは「《宝船の巡航》は、ただPauperのコンボデッキへの脆弱性をあらわにしただけであり、禁止にするものではない」という立場です。それでも禁止如何はウィザーズ次第、引いてはPauperプレイヤーの反応次第ということなので、思う所があるならばどんどんフィードバックしするのが良いかもしれませんね。
拙訳ですがよろしければどうぞ。
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Treasure Cruise’s Impact on Pauper(http://puremtgo.com/articles/treasure-cruises-impact-pauper)
By: SpikeBoyM, Alex Ullman
Dec 15 2014 12:00pm
また会えたね。久しぶり。
ここ数か月の間、僕はPauperにおける自分の考えを長文で語ってはこなかった。その弁解をすることは簡単だ。もうすぐやって来る自分の結婚式や、別のウェブサイトでの新しい仕事のせいにすることもあるいは出来るだろう。時間不足や何かのせいにしてしまうのは全くもって合理的だ。
これらが全て事実だとはいえ、理由にはならない。僕はPauperについて、そして《宝船の巡航》の影響とフォーマットの現在の状態について語りたいことがあった、だけど単に言葉が出てこなかったんだ。僕は《宝船の巡航》の利点についてのTwitter上の論争に参加して、それがKTKのコモンを禁止しようという反対運動を先導しながらも「禁止されなくても問題ない」という立場から、このカードを唱えることを単純に良しとすべきかどうか全く分からなくなった。
僕は部分的にとても葛藤していた。そのカードがフォーマットにもたらしたことが気に入らないからだ。《宝船の巡航》がPauperを真っ二つにしている訳じゃない(最近印刷されたものの中では最もそれに近い事をしているけど)、むしろデッキのカードが抑圧するんだ。《宝船の巡航》の存在は、全ての伝統的な消耗戦略を無力化し、それによってよりコンボ指向なデッキの繁栄が許されるようになる。そしてそのようなデッキは、Pauperの健全さにとって最も危険なものをもたらすんだ。
1.《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
《宝船の巡航》は紛れも無い強力カードだ。それはむしろVintage Super Leaueを通してヴィンテージで、そしてStar City Games OpensとGrand Prix New Jerseyを通してレガシーで高らかに名乗りを上げた。世界でも最高の相手に対して、Patrick Chapinは主にゾンビの漕ぎ手を動力源とした青赤デッキで全勝を上げた:
青赤デルバーこれはほとんど理想的な《宝船の巡航》デッキそのものであり、このカードがPauperにおいて大丈夫であろう理由を非常に良く説明してくれている。
Patrick Chapin 4-0 Modern MTG World Championship
クリーチャー 13枚
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》
4 《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》
1 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
その他の呪文 29枚
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
4 《血清の幻視/Serum Visions(5DN)》
3 《思考掃き/Thought Scour(DKA)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
2 《二股の稲妻/Forked Bolt(ROE)》
2 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》
2 《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》
1 《差し戻し/Remand(RAV)》
1 《マナ漏出/Mana Leak(STH)》
1 《イゼットの魔除け/Izzet Charm(RTR)》
1 《電解/Electrolyze(GPT)》
4 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
土地 18枚
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(ONS)》
1 《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
3 《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》
1 《硫黄の滝/Sulfur Falls(ISD)》
4 《島/Island》
1 《山/Mountain》
サイドボード 15枚
2 《払拭/Dispel(WWK)》
2 《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1 《否認/Negate(M10)》
1 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned(AVR)》
1 《電謀/Electrickery(RTR)》
1 《マグマのしぶき/Magma Spray(ALA)》
1 《収穫の火/Harvest Pyre(ISD)》
1 《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster(RTR)》
1 《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》
2 《血染めの月/Blood Moon(CHR)》
2 《粉々/Smash to Smithereens(SHM)》
まずは、宝船が持っているものに対する反対意見だ。
・《宝船の巡航》は明らかにフォーマットで最高のドロー呪文だ。《思案》、《定業》の方がカードを選択するのが上手いし、《血の署名》の方が簡単に唱えられるとはいえ、《宝船》の乱暴なパワーには敵うものはない。最も近いカードは《予感》くらいのもので、それでも実質3マナ重く、引けるカードが1枚少ない。
・青はフォーマットで最高の色でありながら、軽いキャントリップのおかげで墓地を肥やす手段に最も恵まれていると言える。
・パーマネントに基づいたアドバンテージエンジン(プレインズウォーカーを思い浮かべながら)の欠如が、《宝船の巡航》でないデッキが《宝船の巡航》デッキと戦うことを困難にしている。
これらはもっともな不満であり、主にPauperの特性に言及したものだ。ヴィンテージやレガシーがそうであるように、エターナルなフォーマットは歴史の重みのせいで青に偏っていっている。僕は、他の潜在的なカードアドバンテージエンジンの事情が最も重要だと感じている。Pauperには、盤上で複数ターンに渡って追加のカードを生み出す方法がない。これを、レガシーの常連の《ヴェールのリリアナ》やその他のあらゆるプレインズウォーカーと比較してみてくれ。これらの効果にアクセス出来ないということは、Pauperにおいて《宝船の巡航》と戦うことを遥かに難しくする;《拷問生活》では単純に不十分なんだ。
カードを3枚引くことは、間違いなく、素晴らしい事だ。しかしながら、《宝船の巡航》を他のフォーマットで真の脅威たらしめているのは、「そのカードプールの呪文が他の要素とどれだけ相互作用出来るか」なんだ。上記のChapinのリストを見てみると、《僧院の速槍》と《若き紅蓮術士》はそれがいつ召喚されたかに関わらず、一たび《宝船の巡航》を唱えれば直接影響を及ぼしてくれるカードであることが分かる。これがおそらく、《宝船の巡航》に関してPauperとその他のエターナルフォーマットでの最大の違いだろう。
まず、《若き紅蓮術士》に相当するものが存在しない。《若き紅蓮術士》は1枚の《宝船の巡航》を潜在的にパワー4に変換する。それなりの量の軽い呪文によってね。Pauperは《思案》、《定業》、《稲妻》そしてその他多くの呪文にアクセス出来るとはいえ、それらの呪文をさらなる盤面の脅威に変える方法がない。《巡航》がより古いフォーマットで活躍している理由はこれだけではなく、《巡航》とそれで引いたカードをさらなる呪文へと変換する能力も、その潜在力の要因になっている。
《僧院の速槍》には似たような機能を持つカードがある。《窯の悪鬼》と《ニヴィックスのサイクロプス》がもっとも一般的だが、《小柄な竜装者》、《ジェスカイの学徒》、《ジェスカイの風物見》、《沸血の熟練者》、そして《砂利エラの二人組》のどれもが、《宝船の巡航》とそれで引いたものを唱えることで強化できる。ここでの大きな違いは、これらのクリーチャーがその強化されたダメージを与えるのは最速でも3ターン目だということだ。一方、《速槍》は早ければ2ターン目には追加ダメージの量産に入ることができる。Chapinのデッキから、この流れを想像してくれ:
1ターン目:《沸騰する小湖》をプレイし《蒸気孔》を探してアンタップイン。対戦相手のターン終了時に自分自身に《思考掃き》。今、君の墓地には4枚のカードがある。
2ターン目:《乾燥台地》をプレイしもう1枚の《蒸気孔》を持ってくる(墓地は5枚だ)。《僧院の速槍》を唱える。2点のライフで《ギタクシア派の調査》を唱える(果敢が1回誘発、墓地は6枚)、2点のライフで《ギタクシア派の調査》を唱える(果敢が2回誘発、墓地は7枚)、《宝船の巡航》を唱える(果敢が3回誘発、墓地は1枚)。4点攻撃。
たしかに今言ったのは理想的なシナリオだが、適切なサポートがあるデッキにおいて《僧院の速槍》がどれだけ爆発力があるのかが分かる。《窯の悪鬼》をこれと比べてみると、3ターン目にはより高いダメージを叩きだせるとはいえ、《沸騰する小湖》に対する《進化する未開地》、《蒸気孔》に対する《急流の崖》の存在によって遥かに制約されている。
次の点は無視できない:Pauperにおいて《宝船の巡航》で引けるであろうカードの質は、平均して、モダン、レガシー、そしてヴィンテージよりも低い。これは言うまでも無い事だが、《巡航》でどのように戦い抜くかに影響している。Pauperにも《弧状の稲妻》や《炎の稲妻》のようなカードがあるとはいえ、《宝船の巡航》と同じターンに全力を発揮するのは遥かに難しい。先に提示した青赤テンポデッキの《二股の稲妻》とは違うんだ。それはすなわち:
青赤デルバー
luna_1984 3-1 in a Pauper Daily Event 11/30/2014
クリーチャー 19枚
4 《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
4 《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours(BOK)》
4 《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
1 《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》
2 《嵐縛りの霊/Stormbound Geist(DKA)》
その他の呪文 23枚
1 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》
1 《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》
3 《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
4 《対抗呪文/Counterspell(TMP)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》
4 《思案/Ponder(M12)》
4 《定業/Preordain(M11)》
2 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
土地 18枚
10 《島/Island》
2 《山/Mountain》
3 《急流の崖/Swiftwater Cliffs(KTK)》
3 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(TSP)》
サイドボード 15枚
1 《消灯/Curfew(USG)》
3 《貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart(ISD)》
1 《払拭/Dispel(WWK)》
2 《電謀/Electrickery(RTR)》
2 《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
2 《水流破/Hydroblast(MED)》
2 《紅蓮破/Pyroblast(MED)》
2 《粉々/Smash to Smithereens(SHM)》
イゼットブリッツこれらの2つのアーキタイプはPatrick Chapinのデッキと似た方法で《宝船の巡航》を最大限に生かそうとしている。1つ目のデッキはテンポ要素を重視しているが、すでに違いが現れている。第1に、《若き紅蓮術士》のように呪文をタダでプレッシャーに変えるカードがない。第2に、引いてくる呪文はすべて1対1のものだ。Chapinのデッキには《二股の稲妻》、《差し戻し》、《電解》がある、そして時には《イゼットの魔除け》がテンポを生み出したりカードの無駄を省いてくれる。1つ目のデッキにはそのようなカードがないんだ。イゼットブリッツのリストはChapinのデッキの《僧院の速槍》的な要素を重視しているが、一撃必殺を狙うことにとても特化している。全てのカードが、アドバンテージを失いながらもダメージを生み出す《蒸気の絡みつき》のように振舞うんだ。実のところ、ChapinっぽいデッキがPauperで同じように存在することはできないんだ、《宝船の巡航》から引いてきたいカードのコストが単純に重いからね。《宝船の巡航》を唱えるとき、君は単純に1対1交換する以上のもの引きたいのさ。
surucucu 4-0 in a Pauper Daily Event 12/8/14
クリーチャー 12枚
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
4 《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》
4 《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》
その他の呪文 31枚
4 《使徒の祝福/Apostle’s Blessing(NPH)》
1 《巧みな回避/Artful Dodge(DKA)》
3 《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》
2 《払拭/Dispel(WWK)》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》
4 《思案/Ponder(M12)》
4 《定業/Preordain(M11)》
3 《シャドーの裂け目/Shadow Rift(TMP)》
2 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
土地 17枚
9 《島/Island》
5 《山/Mountain》
3 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(TSP)》
サイドボード 15枚
2 《電謀/Electrickery(RTR)》
2 《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
1 《鋭い痛み/Flaring Pain(JUD)》
3 《水流破/Hydroblast(MED)》
2 《知恵比べ/Outwit(AVR)》
1 《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》
4 《紅蓮破/Pyroblast(MED)》
2.《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》の影響
Pauperのデッキが《宝船の巡航》を最大限に有効活用することができないからといって、そのカードが悪いという訳ではない。むしろ、軽い「3枚引く」呪文の存在はフォーマットの環境を変えてしまっている。消耗戦の後に素早く復帰して燃料補給する能力は、Pauperでもっとも安定したデッキをその王座から押しのけてしまったんだ。
黒単コントロール黒単コントロールは妨害を軸とした消耗戦デッキだ。その目標は、《騒がしいネズミ》を利用して《アスフォデルの灰色商人》や《堕落》のような決定的な呪文までゲームを運ぶことだ。この終局のために黒単コンは《チェイナーの布告》や《墓所のネズミ》のような効果的な除去呪文を使うだろうが、それでもほとんどの交換は1対1だ。発展してきた動きは、黒単コンが序盤から交換をしてリードできる前提でのものだ。《宝船の巡航》が唱えられてしまえば、青いデッキは入念に計画された多くの交換を無かったことにしてしまう。HDTVは4枚フル投入の《ボジューカの沼》で改善しようと試いている―これは気に留めておくべき技術の一端だ。
HDTV 4-0 in a Pauper Daily Event on 12/7/14
クリーチャー 20枚
4 《騒がしいネズミ/Chittering Rats(DST)》
4 《墓所のネズミ/Crypt Rats(7ED)》
4 《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches(MED)》
4 《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》
4 《リリアナの死霊/Liliana’s Specter(M11)》
その他の呪文 23枚
4 《チェイナーの布告/Chainer’s Edict(TOR)》
2 《堕落/Corrupt(USG)》
2 《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》
4 《血の署名/Sign in Blood(M10)》
3 《発掘/Unearth(ULG)》
2 《夜の犠牲/Victim of Night(ISD)》
土地 17枚
4 《ボジューカの沼/Bojuka Bog(WWK)》
1 《流砂/Quicksand(VIS)》
18 《沼/Swamp》
サイドボード 15枚
3 《押し寄せる砂/Choking Sands(MIR)》
3 《強迫/Duress(USG)》
1 《残響する衰微/Echoing Decay(DST)》
1 《Oubliette(MED)》
1 《殺し/Snuff Out(MMQ)》
3 《堕落の触手/Tendrils of Corruption(TSP)》
3 《精神ねじ切り/Wrench Mind(MRD)》
このやりとりの結論は、現在組まれている黒単コンは《巡航》を使った青いデッキと戦う態勢が整っていないということだ。黒単コンは順応することができる(もっと2対1交換を入れる;《無残な収穫》のようなカードでもっと長いゲームを見据える;メインデッキの《ボジューカの沼》)、だがしかし、妨害デッキの筆頭は失脚してしまうのだろう。
このようにして、特定の状況に対してカードを準備し、それらのカードで勝つことを頼りにしたデッキにチャンスが生まれた。それはつまり、コンボデッキのことだ。
エスパーコンボエスパーコンボがどう動くのか良く知らない人のために:
The_Raging_Flump 3-1 in a Pauper Daily Event on 12/7/14
クリーチャー 21枚
4 《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》
2 《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》
4 《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
3 《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar(PLS)》
1 《賢者街の住人/Sage’s Row Denizen(GTC)》
3 《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》
4 《陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar(PLS)》
その他の呪文 18枚
1 《転覆/Capsize(TMP)》
4 《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
2 《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》
2 《予感/Foresee(FUT)》
3 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》
3 《定業/Preordain(M11)》
3 《断絶/Snap(ULG)》
土地 21枚
3 《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery(DIS)》
3 《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct(RAV)》
4 《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
6 《島/Island》
1 《平地/Plains》
2 《教議会の座席/Seat of the Synod(MRD)》
1 《沼/Swamp》
1 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(TSP)》
サイドボード 15枚
1 《死の重み/Dead Weight(ISD)》
2 《神への捧げ物/Divine Offering(MIR)》
1 《ごまかし/Hoodwink(MMQ)》
3 《水流破/Hydroblast(MED)》
2 《孤独な宣教師/Lone Missionary(ROE)》
2 《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》
2 《墓の刈り取り/Reaping the Graves(SCG)》
2 《寄生牙のドレイク/Wormfang Drake(JUD)》
1.少なくとも1枚、出来れば2枚の《アゾリウスの大法官庁》か《ディミーアの水路》が場に出ている
2.少なくとも1枚、出来れば2枚の《夜景学院の使い魔》か《陽景学院の使い魔》が場に出ている
3.《フェアリーの大群》、《幽霊のゆらめき》、《賢者街の住人》そして《記憶の壁》を手に入れる
4.青で《フェアリーの大群》を唱える、両方の2マナ土地をタップする。両方の土地をアンタップ(5マナが得られる)そして《幽霊のゆらめき》を《記憶の壁》と《大群》を対象に取ってループさせる。これで好きな回数のループができるだろう。最終的には《賢者街の住人》を唱える。こいつはループによって対戦相手のライブラリーの全てのカードを取り除いてくれるだろう。
このデッキには他の勝ち手段がある。生み出したマナを《転覆》に何度も注ぎ込んで盤面をまっさらにしてしまうか、単純に十分なブロッカーを排除して《熟考漂い》でビートダウンすることができる。エスパーコンボは大量のカードを視野に入れていて、信じられないくらい多角的(例えば、《ゆらめき》の代わりに《断絶》でも勝てる)であり、そして絶望的なマッチアップがない。このデッキはクリックが激しいので初修者にとっては理想的な選択ではないが、しかし、このデッキは信じられないくらい強い。
黒単コントロールはエスパーコンボにとって比較的辛いマッチアップの1つだった(ここではその一端しか話していないけれどね)。黒単コンは《強迫》のようにキーパーツを落とすカードや、《大牙の衆の忍び》のように強引にリソースを削り取るカードが使えた。コンボの鍵となる要素を摘み取るのに使える素晴らしい除去と、勝手に妨害を行ってくれる《騒がしいネズミ》だけでなく、時には不意を突く《押し寄せる砂》や《ボジューカの沼》を組み合わせてれば、黒単コンがどうやってエスパーコンボを苦しめるのかが簡単にわかる。しかしながら、現在、黒単コンは減少していてすぐに帰ってくる態勢にないので、エスパーコンボはメタゲームのトップに登りつめることができる。そして、それこそが過去2週間で起こったことなんだ。
《宝船の巡航》による意図せざる帰結はPauperのコンボデッキに対する明確な弱点を露わにする。1マナのキャントリップから《儀式》に至るまで、多くのゲームにおける最高のコンボピースがコモンである一方で、コンボデッキへの回答はほぼアンコモンとレアにだけに与えらえれているんだ。これには主にリミテッド戦や本格的でないMagicプレイヤーの入手しやすさに関係した、もっともな理由がある。その結果、最高のコンボカードはPauperから取り除かれている。《ぶどう弾》、《巣穴からの総出》、《時間の亀裂》、そして《大あわての捜索》のようなカードの重さにフォーマットが耐えられなかったからだ。エスパーコンボのこの支配率が当分続く場合は、そのデッキのカードが禁止リストに入るかどうかを疑うべきだ。
フォーマットは順応することができるが、Pauperの動きは遅い。《チェイナーの布告》と《炎の斬りつけ》のようなソーサリースピードの除去は、主要な脅威を問答無用で処理できることからフォーマットの基準となっている。これらの強力な呪文はインスタントスピードの除去が必要な環境ではかなり弱く、そのために《稲妻》と《夜の犠牲》に立ち返ることは理に適っている。《雪崩し》、《恐ろしい死》、そして《血の復讐》も魅力的で、かつコストパフォーマンスの良い選択肢だ。別のアプローチは全ての生物を除去しようというもので、確実に対戦相手の場を空にするために《チェイナーの布告》を補ってくれる複数の優良除去を投入する。この攻撃の切り口は大半のデッキに対して機能するかもしれないが、攻撃によるプレッシャーなしでは1ターンの間に全てを召喚して勝利できるエスパーコンボのいる環境下では行き詰りそうだ。
3.新時代のデッキ達
黒単コンとデルバーが2番手争いをしている一方で、エスパーコンボと親和がトップになれるという新しいメタゲームを考慮すると、採るべきアプローチは沢山ある。これらのデッキの内、《宝船の巡航》を使っているデッキが1つしかないにも関わらず、それが5つ以上のデッキに枠を割かせているというのは留意すべきだね;成績トップ10のリストの50%が《宝船の巡航》を使うと考えられるし、それは僕らのプランに織り込むべきだ。
僕がこのメタゲームにアプローチする最初の方法は、どのデッキよりもPatrick Chapinのモダンデッキに近いデッキによるものだ。アゾリウスデルバーは軽い呪文でゲームプランを進めながら早期にプレッシャーをかけようとする。
アゾリウスデルバー《僧院の速槍》がいないので、このデッキは同じタイプのダメージ源として《ジェスカイの学徒》に頼っている、ずっと遅いんだけれどね。《金切るときの声》は《若き紅蓮術士》ではないけれど果敢を誘発させながら盤面を脅威でうめつくす能力は良く似ている。それ以上に、《金切るときの声》が1枚で4つの脅威になり得るということは、《ときの声》が《宝船の巡航》に勝るということを思い知らせてくれる。《希望の幻霊》の1枚挿しは《金切るときの声》のフラッシュバックのために追加の白クリーチャーが必要なことへの譲歩だが、それは果敢を誘発させたり、デルバーを疑似的に裏返してくれもするんだ。
Alex Ullman proposed Pauper deck
クリーチャー 9枚
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
4 《ジェスカイの学徒/Jeskai Student(KTK)》
1 《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》
その他の呪文 28枚
4 《思案/Ponder(M12)》
4 《定業/Preordain(M11)》
2 《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4 《金切るときの声/Battle Screech(JUD)》
1 《主の募兵/Cenn’s Enlistment(EVE)》
2 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
3 《神々の思し召し/Gods Willing(THS)》
3 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》
4 《マナ漏出/Mana Leak(STH)》
1 《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
1 《熟慮/Think Twice(TSP)》
土地 22枚
9 《島/Island》
7 《平地/Plains》
4 《平穏な入り江/Tranquil Cove(KTK)》
2 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(TSP)》
サイドボード 15枚
3 《水流破/Hydroblast(MED)》
2 《今わの際/Last Breath(MMQ)》
2 《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》
2 《神への捧げ物/Divine Offering(MIR)》
2 《解呪/Disenchant(4ED)》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》
1 《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》
1 《神々の思し召し/Gods Willing(THS)》
《神々の思し召し》はここでは中々のカードだ。《二股の稲妻》のような《宝船の巡航》を撃ったあとにも簡単に撃てるカードアドバンテージ源ではないが、無いよりはましだ。大量のトークンで《チェイナーの布告》やその類に全力を発揮させないこのデッキにおいては対象を取る除去を躱せることはカギになる。《蒸気の絡みつき》も残り3点を与えるための道を空けることに使えるし、《宝船の巡航》から撃つのも簡単だ。
このデッキは燃料補給としてゲーム中盤に《宝船の巡航》を活用するようにできている。《思案》、《定業》でデッキを早期に掘り進むことで墓地を肥やしておくことができ、《主の募兵》は崖っぷちの時に安定した燃料供給をしてくれる。一たび《巡航》が解決されれば、《神々の思し召し》の連打と《ジェスカイの学徒》でゲームが終わるはずだ。
アゾリウスデルバーは現在のPauperにおけるテンポデッキ構築の方法の1つだ。青を完全に諦めて赤を足し、変わった《金切るときの声》構造で《ジェスカイの学徒》と《窯の悪鬼》を生かすのは別の選択肢になるだろうね。《信仰無き物あさり》をねじ込めば、そういうデッキはオーバーラン勝ちのために《ゴブリンの奇襲隊》も入れるかもしれない。
テンポは比較的フェアな方法でメタゲームを戦うチャンスをくれる。遅れずにゲームを進め、決して休まないことが目標だ。このアイディアを突き詰めて、対戦相手が戦線を確立する前にマナ域をジャンプしようとしたら何が起こるだろうか?
シミック探査シミック探査は人の顔に4/4を叩きつけようとする、そして早ければ3ターン目にそれをやってのける。墓地にある全てのカードは《わめき騒ぐマンドリル》や《熊人間》という形で更なるダメージになり得る。これらには始動装置が無いように見えるかもしれないが、スレッショルドを丁寧に達成してさえやれば意外にも良く機能する―《マンドリル》は3マナや4マナで撃てばかなり恐ろしい。《サテュロスの道探し》、《入念な研究》、《神々との融和》そして《ゴルガリの茶鱗》と《腐れ蔦の外套》のゴルガリ二人組と一緒なら、墓地を満たしておくのは難しい事ではない。
Alex Ullman proposed Pauper deck
クリーチャー 17枚
4 《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder(BNG)》
4 《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》
2 《熊人間/Werebear(ODY)》
1 《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(EXO)》
2 《ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale(RAV)》
4 《わめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrills(KTK)》
その他の呪文 20枚
4 《入念な研究/Careful Study(ODY)》
4 《思案/Ponder(M12)》
1 《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》
3 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
1 《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》
4 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》
2 《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
1 《急流/Rushing River(PLS)》
土地 20枚
6 《森/Forest》
6 《島/Island》
4 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(TSP)》
4 《茨森の滝/Thornwood Falls(KTK)》
サイドボード 13枚
4 《嵐縛りの霊/Stormbound Geist(DKA)》
3 《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》
3 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》
2 《否認/Negate(M10)》
1 《ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale(RAV)》
《ゴルガリの茶鱗》について:このトカゲは君の除去耐性だ。悠長かもしれないが、常に2/3を「引いて」戦線に送り込む能力によって、《茶鱗》はビートダウンにおける魅力的な選択肢になる。《腐れ蔦の外套》もまた、どんなに貧弱な1/1をも反撃部隊に変えるのでこの枠組みの中で輝きを放つ。追加で3点の速攻ダメージを出せるという利点(欲しい時にはだいたい応じてくれる)は、ダメージを突き抜けさせたいデッキでは大きな収穫だ。
《宝船の巡航》はこれまでとは非常に変わった位置を占めている。追加のダメージをねじ込む手段とは対照的に、ここではカードアドバンテージ源として機能するんだ。《巡航》は君を切り札に近づけてくれる代わりに、それ自体が終局の一部になっている。《宝船の巡航》を実際のダメージに変換できる能力によって《野生の雑種犬》の実用性は向上する、まるでそれが可能であるかのようにね。
シミック探査は、バウンス一式が示しているように基本的に攻撃の一手だ。《蒸気の絡みつき》と《急流》はダメージを押し通すために存在している。アゾリウスデルバーとは違って、シミック探査は反撃を受けるターンが増えるほど苦労する。膠着状態を打破する真のカードである《金切るときの声》がないために、このデッキは《腐れ蔦の外套》と生物との組み合わせに頼っている。組み合わせるのが簡単だとは言っても、持続力のあるプランが成立するまえにカードや時間を使い切ってしまうことは十分にあり得る。
最後に、《宝船の巡航》を完全に無視したらどうなるかな?
ラクドスレべレーションラクドスレべレーションは《宝船の巡航》を廃れさせようとする。ここでの着想は、全ての呪文を実質的に複数のカードにするというものだ。《苦々しい天啓》はそれ故に4枚カードを「引く」チャンスへと変わる(とはいえ正味3枚分になりやすい)。ラクドスレベレーションは豊富な除去で遅いゲームを強いる事によってこれを実現する。前述の結論のように、エスパーコンボと戦うために数枚の《炎の斬りつけ》と《チェイナーの布告》を《終止》や《恐ろしい死》に変えるべきだというのは全くもって有り得るね。
Alex Ullman proposed Pauper deck
クリーチャー 16枚
3 《煙霧吐き/Fume Spitter(SOM)》
4 《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal(TSP)》
1《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager(APC)》
1 《死者のインプ/Cadaver Imp(ROE)》
1 《ヴィティアのとげ刺し/Vithian Stinger(ALA)》
1 《ギトゥの投石戦士/Ghitu Slinger(ULG)》
2 《臓物を引きずる者/Viscera Dragger(ALA)》
1 《洞窟のランパード/Cavern Lampad(THS)》
1 《汚れ背の匪賊/Scuzzback Marauders(SHM)》
1 《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination(TSB)》
その他の呪文 18枚
3 《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》
2 《炎の稲妻/Firebolt(ODY)》
2 《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
3 《チェイナーの布告/Chainer’s Edict(TOR)》
2 《モルグの窃盗/Morgue Theft(ODY)》
1 《骨読み/Read the Bones(THS)》
3 《苦々しい天啓/Bitter Revelation(KTK)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》
1 《無残な収穫/Grim Harvest(CSP)》
土地 23枚
9 《山/Mountain》
8 《沼/Swamp》
4 《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves(KTK)》
2 《ラクドスの肉儀場/Rakdos Carnarium(DIS)》
サイドボード 14枚
3 《鋳塊かじり/Ingot Chewer(LRW)》
2 《炎の稲妻/Firebolt(ODY)》
2 《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》
2 《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi(BOK)》
2 《墓所のネズミ/Crypt Rats(VIS)》
1 《無残な収穫/Grim Harvest(CSP)》
もっとも重要なのは生き残ることだ。ブロックして相打ちすることは、《モルグの窃盗》と《無残な収穫》でカードをよみがえらせる能力を考慮すればそう難しい見通しではない。一たびゲームが長引けば、問題は単純に、たくさんの異なるフィニッシャーのどれで勝つかということだ:《洞窟のランパード》はどんなクリーチャーもブロックしにくい脅威に変える;《よじれた嫌悪者》は《The Abyss》のコピーになる;《汚れ背の匪賊》はブロッカーを気にしない。もう良いや、《ヴィティアのとげ刺し》でさえも《炎の稲妻》と《稲妻》の助けを受けて最後のダメージを与えることができるね。
《無残な収穫》デッキ(ゲーム中盤・終盤でインスタントが撃てるようになるまで、早く地盤を固めるようとするデッキ)は《宝船の巡航》を苦しめるのに打って付けなんだ。その青いカードが一時の増強に相当する一方で、《無残な収獲》はゲームが長引けば3枚よりはるかに多くのカードに相当する。この地点に到達するカギとなるのは除去だ。ここで《炎の稲妻》と《チェイナーの布告》の価値を測ると、これらの呪はそれぞれ1回の《宝船の巡航》の解決に対して66%回答することができる。プレインズウォーカーのレベルでは到底ないものの、これらの類の呪文は《巡航》と戦うことで生じる無駄カードを緩和することができる。たとえ対戦相手が君の墓地のカードを取り除くためにカードを費やしたとしても、これらのカードは大体仕事を終えているだろう、フラッシュバック使いにとって有利な交換を生んでいるんだからね。
豊富な除去と継続的な手札破壊手段があることはラクドスレベレーションをエスパーコンボに対して有利にしてくれる。全ての除去が2体のクリーチャーを処理するかインスタントスピードで撃てれば、《大牙の衆の忍び》が手札をズタズタにできるようになるまでエスパーコンボの場のパーツを止めておくのがずっと簡単になる。ここでの懸念は、もちろん、ゲームが過剰に長引いてしまうとエスパーコンボは何だかんだ言って普通に勝ってしまえることだ。当然これは全てのすばらしいコンボデッキが持つ脅威だ。
4.結論
《宝船の巡航》は、トップのデッキでの存在感に関わらず、Pauperのメタゲームにおける変化を知らしめた。消耗戦デッキは、大胆に一気に加速するのとは対照的に、実際の2対1交換へとさらに方向転換をしていかなければならない。どんな青いデッキも単に土地を1枚タップして補充できる能力は、やりとりの無い古いゲームを作ってしまった。コンボの受け口は広く、健全なフォーマットにとってむしろタチの悪いものをもたらし得る。《宝船の巡航》は明確に素晴らしいカードだ、たとえPauperでの全力がモダンのそれより低くいとしてもね。1マナでカード3枚は強い、どんなふうに考えたって関係ない。今のところPauperは《巡航》がもっとも安全そうなエターナルフォーマットだ。《巡航》が存在してそれが他のデッキにどんな影響を与えるのか、相互作用のない戦略の発端となるならそれは本当に危険だというだけだ。
これは僕らを昔ながらの問題に立ち返らせる:Pauperとは何か?コモンによって競技性を持つために考え出されたものの、フォーマットは完全にそれ以上のものに発展した、まだこの但書きは助言に過ぎない。Pauperの進化の次なるステージはフォーマットを見ているウィザーズにかかっている―何が存続して何が落ちるのか―そしてPauperを導く何らかの意志は新しい反響にかかっている。存在しているならば、灯りは消えることがある。
Keep slingin’ commons-
-Alex
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本サイトのコメント欄によると、Alexさんは「《宝船の巡航》は、ただPauperのコンボデッキへの脆弱性をあらわにしただけであり、禁止にするものではない」という立場です。それでも禁止如何はウィザーズ次第、引いてはPauperプレイヤーの反応次第ということなので、思う所があるならばどんどんフィードバックしするのが良いかもしれませんね。
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