The Pauper’s Guide to Tarkir(http://puremtgo.com/articles/pauper%E2%80%99s-guide-tarkir


By: SpikeBoyM, Alex Ullman
Sep 15 2014

それに気づいたのが正確にいつだったのかは覚えていないが、数日前にタルキール覇王譚が全て公開されて、僕はこのセットの多色のコモンには、変異を持つ楔3色のクリーチャーサイクルしかいないんじゃないかと思い始めた。多色セットにおいてマナを円滑にする手段として変異を使うことと、アラーラの断片での失敗からの教訓は、僕の頭の閃きスイッチを入れるのに役立つ―リミテッドが機能するために、金色のカードはより高いレアリティに存在しなければならないだろう。完全に筋が通っている。

まだひどいね。

ドラフトとシールドがとんでもなく楽しくて、僕が使わずにはいられないカード(《不気味な腸卜師》、そのまま君の事だ)が入ったセットでは、Pauperにおけるそのセットの潜在的影響に興奮するのはなかなか難しい。メカニズムそれ自体は強力だが、健全なドラフト環境のためにはそれらをコモンに押し付けすぎる訳にはいかない。これはPauperにっとては、派生的な使い方が出来るかもしれないが前回の大型セットほどゲームを変えないくらいの(《アスフォデルの灰色商人》、今度は君のことだ)実に素晴らしい多くのカードを意味している。それでも、10個の例外がある。

それが何だか分かるかい?

聞いて驚け、それは土地だ。コモンの「隠れ家」サイクルはラヴニカへの回帰ブロックの門の厳密な上位互換ではないが、《門を這う蔦》を別にすれば、それらはほぼ完全に優れている。隠れ家セットはPauperの風景を変えてしまうような、切望していた後押しをしてくれる。

Pauperを定義している特性の1つは、使用できるマナだ。門以前では1ターン目に2色のマナにアクセスすることはほとんど不可能だった。ギルドランドがカードプールに投入されて以降は2色デッキはより安定はしたが依然として問題を抱えていたし、時間がかかった。Pauperにはゆっくりとしたコントロールデッキがいると言っても、4ターン程度で勝利することができる超高速のコンボやアグロデッキも存在する。より良いマナのために1ターンをフルに使うことは、《ニヴィックスのサイクロプス》や《エイトグ》と対面した際に致命傷になりかねないんだ。隠れ家は1点のライフ回復により、このテンポへの打撃をわずかに受け止めやすくしてくれる、小さいながらも大きな違いになる可能性がある。それは大したものには見えないかもしれないが、1点のヒットポイントは広範な影響をもたらすかもしれない。

まず最初に、これらの土地はバーンを心許ない選択肢にしてしまう。バーンデッキは20点のダメージを与えることに信じられないくらい長けたデッキだが、それ以上を削るとなると問題になりかねない。隠れ家がもっと一般的になって2,3点の回復が当たり前になれば、Patrick Sullivan[訳注:赤単の人]の信者たちがショックを受けるかもしれないね。代わりに、これらのデッキはRed Deck Winsのように適応し、《溶鉄の雨》を取り上げるかもしれないね。覚えておこう―タップランドに投資した時間は、除去呪文を唱えるためには使えないんだ。

フォーマットにおける他の攻撃的なデッキ―親和から白ウィニーまで―はほとんど影響を受けない。これらのデッキは、1ゲームの内に20点以上のダメージを与えるのに十分な能力を持っていて、しばしばバーンに抑えつけられてきたのでほんの少し良くなるかもしれない。誰もが初期ライフより上からスタートする場合には、これらのデッキの装備品は最後の数点を削り切るのに役立つのでより魅力的になるね。

最後に、2色デッキはその恩恵を大いに受ける。前述の通り、2色デッキは準備に時間を必要とし、時にはいつの間にか単色のマナ基盤に陥るだろう。ライフ1点は、ゲームを変えるほどのものではないが、2色デッキが殴られたときのショックを和らげてくれる。マナ基盤の準備から立ち直ることが出来ないために、相当な数のデッキが戦えるレベルに達していなかった。隠れ家にアクセスできることで、これらのデッキは1、2ターンを犠牲にミッドゲームの準備をするというリスクを負うことがで出来るようになる。

これらの変化はどれも僅かだが、前述の通り、それらは広範な影響を持つかもしれない。一方の場がライフ21点で始まるのならば、ほんの少しとは言え事態は変化するんだ。そしてこれは言うまでも無く、望みさえすればリスクを無視して10種の「2色土地」を簡単にデッキに入れられるということだ。門が使われるまでには時間がかかったが、僕は隠れ家がそういう問題を抱えているとは思わないよ。

個別に目立ったカード達はどうかな?

《アイノクの盟族》は白ウィニーの選択肢だ。ブロックすることと大群でゲームを支配することに長けているデッキでは、《盟族》は膠着状態を打破するカードになる。《蚊の守り手/Mosquito Guard(MOR)》や《ブレンタンの爆撃手/Burrenton Bombardier(MOR)》と一緒に、ある時には重要となるいくつかの巧妙なトリックを使うことも出来る。最後に、3/2先制攻撃は馬鹿にならないし、4/3はエイトグみたいでな奴でなければフォーマットにおけるどんなクリーチャーとも戦い、頂点に立つことが出来る。僕がこれを《トロウケアの影/Shade of Trokair(PLC)》より使うかはわからないが、この効果が必要だったら使うかもしれない。現時点では、おそらくどちらも外すだろう。

《軽蔑的な一撃》は2色デッキがいけるという夢を見させてくれる。このカードは青+何色かの構築では素晴らしく、フォーマットにおける相当な数のゲームを壊すカードを止めることが出来る:《火炎破》、《アスフォデルの灰色商人》、《マイアの処罰者》、そして《尖塔のゴーレム》だ。カウンター合戦では使えたものではないけれど、このカードは絶対に《神秘の指導》の対象かサイドボード要員だと思うよ。非常に多くのゲームを壊すカードに効くというのは相当なことだ(《否認》、《除外》と違ってね)。間違いなく注目すべきカードだ。

《引き剥がし》について語らせてもらおうか―僕はこのカードが大好きだ。シミックマッドネスプレイヤーとして、他のバウンス呪文はほとんど考えられない、その理由はこれだ。まず最初に、《野生の雑種犬》、《尊大なワーム》、そして《熊人間》にアクセスすると、このカードは非常に獰猛を達成しやすくなりマッドネスのあるデッキでは利益につながる。僕は今後何か月も、我が《茨森の滝/Thornwood Falls(KTK)》デッキでこれを試してみることになるはずさ。

《宝船の巡航》は4マナ以下ならば何マナでも面白い。ごく普通に3マナ以下で唱えられるようなら、どんなデッキだろうとこいつはゲームを壊し得る。いくつかのデッキは《無残な収穫》とフラッシュバックで使用済みのカードを大いに活用するが、他のデッキでは一度使ってそれっきりのカードを消費するのに何の問題もない。《宝船の巡航》は、コントロールデッキにおいてゲーム終盤の補給や、何らかの墓地を軸とした戦略での序盤の推進剤になることが出来る。

そうとも、僕は《苦々しい天啓》が好きだ。僕は、墓地にカードを置くことはそれらをライブラリーから引くことに近いと強く信じている、つまり《苦々しい天啓》は僕には「4枚引く」と読めるんだ。正しいデッキ(フラッシュバックや《無残な収穫》を使ったもの)においては《苦々しい天啓》はずっと強力になる。墓地戦略が進められることで(現在、捨て札に注目した何らかのテーマのあるブロックが4つ続いている)、これらのカードのパワーレベルは上がる一方だ。何枚かの《陰鬱な僻地》と一緒に《盗まれた計画》を再検討する時が来たのかもしれない。

僕は毎回新しいセットが登場するときに黒単ビートダウンを軌道に乗せるカードがあって欲しいと思ってしまう。《マルドゥの頭蓋狩り》はこのマシンの新しい歯車だ。これらのデッキは2ターン目にパワー2のクリーチャーが必要だが、手札へプレッシャーをかけることも必要としている。《マルドゥの頭蓋狩り》は《発掘》に最適なサイズを持ちながらこれをやってのける。これが十分かは定かではないが、もし相手が《カーノファージ》からスタートするようなら、君を苦しめるカードは良く見当がつく。

《沸血の熟練者》、そしてその下位種の《ジェスカイの風物見》は《ニヴィックスのサイクロプス》デッキのサイドボードから出てくる単色の選択肢になるかもしれない。これはちょっと言い過ぎだけど触れておくべきだ。

僕は《わめき騒ぐマンドリル》の大ファンだ。このカードがゴルガリ系のどんな墓地デッキにも入れられることは明白だろうが、これはストンピィでも有用性がある。ストンピィはよく中盤の打開策を必要とするデッキだ。もしストンピィが《土地譲渡》に寄せるなら(すでに入れているデッキもある)、《わめき騒ぐマンドリル》は唱えやすくなり反撃部隊となるだろう。親和を上回る程ではないが、この類人猿はかなり凶暴だ。

《境界の偵察》は緑のフィルターとドロー呪文の流れを汲む新しいカードだ。このカードは大体いつも2枚のカードをくれるだろうが、残りは墓地に行ってしまう、そして僕がこれでどうしたいかは分かっているよね。《拷問生活》デッキはそれらの内の1,2枚へのアクセスを切望するかもね。
[訳注:筆者がこのカードで2枚引けると誤認していたみたい。それでも取り上げる価値はあると述べている]

これが現在の僕のタルキール覇王譚についての見解だ。金色の変異達は軸に据えてマナ基盤を作るほど強力には見えないし、他のカードは大体ロールプレイヤーだ。2つのブロックで最も影響力のあるカードが土地である可能性が高いというのは2度目のことだ。Pauperは良きマナを必要としながら、有力な効果も必要としているんだ。

サルカン・ヴォルの故郷から来たどのコモンが君の興味をそそるかな?

タルキール覇王譚ピクアップリスト
4 各隠れ家
4 《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin(KTK)》
4 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
4 《引き剥がし/Force Away(KTK)》
2 《宝船の巡航/Treasure Cruise(KTK)》
4 《苦々しい天啓/Bitter Revelation(KTK)》
4 《マルドゥの頭蓋狩り/Mardu Skullhunter(KTK)》
4 《わめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrills(KTK)》
4 《境界の偵察/Scout the Borders(KTK)》

Keep slingin’ commons-
-Alex

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