タルキール覇王譚は楔3色がテーマ、さらに変異が帰ってきます。
5つある氏族にはそれぞれ新しい能力が割り振らていて、特に探査は期待できそうです。
[白]
・《アイノクの盟族》(http://bit.ly/1qqM55n)
アブザンのキーワード能力の長久を持ったクリーチャー。長久はPauperでは悠長な能力だと思うが、+1/+1カウンターの乗ったクリーチャーを強化してくれるおまけは悪くない。今まで日の目を見ていなかった、移植を持ったクリーチャーや《幻影の遊牧の民》などを使った新しいタイプのデッキに期待。
・《果敢な一撃》(http://bit.ly/1AGoHkp)
名前通りにジェスカイのキーワード能力「果敢」を誘発させたくなるが元の効果が地味すぎる。ただ、白で1マナインスタントのキャントリップは少ないので微々たる可能性がある
・《マルドゥの軍族長》(http://bit.ly/1uz8s8a)
マルドゥの能力語の強襲を持ったクリーチャー。白単ウィニーなら強襲達成は簡単そうだが《従者つきの騎士》の方が強そう。
・《戦場での猛進》(http://bit.ly/1uLsV8F)
白の全体強化の中でも絆魂が付くのは他にはない大きな利点。しかし白は意外と戦士が少ない色。むしろ赤や黒に多いので、このカードを上手く使うなら多色化する必要がある。ソーサリーってのも厳しい
[青]
・《軽蔑的な一撃》(http://bit.ly/1urKuMJ)
Pauper環境は軽いカードがほとんどなので対象が狭い。逆に《禁制/Prohibit(INV)》はたまに使われる
・《引き剥がし》(http://bit.ly/1pcXQGh)
最後の1文が余計。《否定の法典/Statute of Denial(M15)》ときも同じことを思った
・《ジェスカイの風物見》(http://bit.ly/1wmFDPg)
3マナ、2/1、飛行、果敢。ギリギリ採用できないくらいの絶妙な強さな気がする
・《鐘音の一撃》(http://bit.ly/1pdQrXe)
《閉所恐怖症》のバリエーション。序盤はもちろん、終盤でも6マナ払うのは結構大変なので十分に除去として機能してくれそうではある。競合する《鎖の呪い》と比べると信頼度が落ちるが、青単デルバーにとってガンになる《クォムバッジの魔女》、《火花鍛冶》、そして《散弾の射手》などのタップ能力持ちを止められるのは中々大きいかもしれない。
多分トロンの《ウラモグの破壊者》に貼ると警戒持ちになるので注意
・《テイガムの策謀》(http://bit.ly/1pcYhk6)
カード引けないのかよ!《巧みな軍略》の方がいいかなあ
・《宝船の巡航》(http://bit.ly/X7lOMF)
これはいい。8マナは重いけれど3枚引くってのは洒落にならない。4マナで撃ったとしても《集中》より強い。3マナで撃てるなら十分採用できると思う。ただ、探査は墓地を使い捨てにしてしまう能力なので複数枚投入するのはためらわれる。インスタントであれば《深遠の謎》のように、《神秘の指導》のサーチを前提に1枚差しでも欲しい時に使えたんだが・・・。さすがに贅沢か
青赤ミッドレンジや青黒コントロールには1枚入れてみていいと思う。青単コントロールの場合は《蓄積した知識》、《熟慮》、そして《論理の結び目》を使うことが多いのでそのまま採用するのは難しいけれど、これらと入れ替えてでも使われる可能性はあると思う。
ウィーゼロも墓地は比較的すぐ溜まるので1枚入れてみてもいいな。
[黒]
・《苦々しい天啓》(http://bit.ly/1m1knLq)
拷問生活デッキなどにとっては強い効果。しかし4マナ・・・。
・《縁切られた先祖》(http://bit.ly/X9vHcR)
黒には珍しいサイズのクリーチャー。カードパワーはそれほどでもない
・《従順な復活》(http://bit.ly/1usNoB4)
3マナの《死の二重唱》と比べると、対象が1枚でも打てる利点はあるがだいたい下位互換。こういうカードで使われてるのは《無残な収穫》くらいかな?
・《マルドゥの頭蓋狩り》(http://bit.ly/1uLXBqm)
強襲を達成できれば《貪欲なるネズミ》以上のカードになれるが、黒単コントロールでそれは難しいはず。このカードのために黒単コントロールのリストが歪むことはなさそう。《カーノファージ》や《吸血鬼の裂断者》を積んだ黒単ビートになら入るかもしれない。
・《ラクシャーサの秘密》(http://bit.ly/1wo5ne3)
地味だけれどアドバンテージ獲りながら墓地を肥やせるということで一考の余地はあるかなと
・《よろめく従者》(http://bit.ly/1m1a7ms)
黒でゾンビでタフネス5。《破滅の刃》も《夜の犠牲》も《炎の斬りつけ》も効かないということで、Pauperでは呪禁に次ぐぐらいの除去耐性がある。警戒するべき除去はは布告系と《未達への旅》、そして《部族の炎》あたりか。逆にこれらが入っていないデッキ相手にはまず活躍してくれると思う。十分なサイズに加えて接死も心強い。普通の黒単コントロールに入れても4マナくらいで出てきそうだが、《アスフォデルの灰色商人》、《Oubliette》とはあまり相性が良くない。
パワーが低いのが欠点と言えば欠点で、いざクロックを刻むとなると《よじれた嫌悪者》を使いたくなるかもしれない
・《スゥルタイのゴミあさり》(http://bit.ly/1m1QEC6)
黒には珍しいまともな航空戦力。もともと6マナ飛行3/3と、黒ならば許せるくらいのコストパフォーマンスに探査がついている。《臭い草のインプ》を発掘しながら制空権をとるのは面白そう。
青単デルバー相手にも、呪文づまりのスプライトに打ち消される心配がないので悪くないがバウンスへの弱さが気になるか
[赤]
・《石弾の弾幕》(http://bit.ly/1m1m1Nf)
獰猛という能力は《窯の悪鬼》、《ニヴィックスのサイクロプス》と相性がいいのだけれど重さが目立つ。他にパワー4以上のクリーチャーを使うデッキも無くはないがそれらのデッキには合っているとは思えない。
《電謀》に《洗い流す砂》と、最近この手の除去が増えてきている。挙げた2つは自分がコントロールしていないクリーチャーにダメージを与えるのに対し、これは対戦相手がコントロールするクリーチャーにだけダメージを与えるので、多人数戦でチームメイトがいるときにはちょっと使い勝手が良い。
・《跳躍の達人》(http://bit.ly/1qR3D8B)
別に取り上げるほどのこともないのだけれど、白マナで飛行を得るって珍しいなと思って。あとイラストとかカード名とかいろいろ凄いなと
・《苦しめる声》(http://bit.ly/1uMdnBO)
《野生の勘》の色拘束が緩くなった。赤黒の拷問生活で使ったり、赤緑のマッドネスなんかを組むのであればこの改良は嬉しいはず。期待している
・《谷を駆ける者》(http://bit.ly/1qQ4aJx)
《泥騒ぎの群勢》はゴブリンで稀に使われるが、攻撃強制とクリーチャータイプがゴブリンでないデメリットが痛い。
[緑]
・《射手の胸壁》(http://bit.ly/1nSalb6)
守りを固めて相手のターンエンドにクロックを刻むというのは理に適っている。しかしクロックが小さすぎるか。もう少し重くてもいいから能力の起動にタップを必要としなければ、《現実からの遊離》+《斧折りの守護者》無限マナコンボのフィニッシャーになれたかもしれない。
・《熊の覚醒》(http://bit.ly/1s0wsmJ)
《捕食者の一撃》の下位互換。カード引かせてくれれば良かったのに。
・《部族養い》(http://bit.ly/1rXl1WY)
パワー4を維持するにはちょっと工夫が必要だが2マナインスタントで10点ゲインというのは、《滋養》、《疲弊の休息》を上回るのでバーン対策に成り得るかもしれない。
・《わめき騒ぐマンドリル》(http://bit.ly/1BAhIMc)
4/4トランプルは1体でゲームを決めるほどの力はないけれど、早いターンに出せればなかなかの脅威になってくれる。問題はどんなデッキで使うか。
黒緑の拷問生活に《熊人間》と代えて入れる感じだろうか。ドメインズーもフェッチで割と墓地が肥えるので使えるかも
・《境界の偵察》(http://bit.ly/1D30RU7)
《忌まわしい回収》と同じテキスト。緑単色でも使えるようになったが3マナのソーサリーになってしまっている。黒を含まない墓地利用系のデッキはほとんど活躍していないが、探査持ちカードと合わせて新しいデッキを考えてもいい。
[多色]
多色のコモンは5つそれぞれの氏族に属する変異クリーチャー5種。
どれも基本コストが楔3マナ+無色3マナ、変異コストが楔3マナ+無色2マナとなっていて、重たいなりにコモンにしては派手なクリーチャーになっている。
・《グドゥルの嫌悪者》(http://bit.ly/1sGMO20)
このサイクルでは一番地味かもしれない。3/4というサイズは中途半端に見えるし、攻撃が通ってもルーター効果だけとは。リミテを考えれば十分強いんだけどね
・《アブザンの先達》(http://bit.ly/1pdFchD)
4/4絆魂。分かりやすく強力なクリーチャー。出来れば除去耐性か回避能力を付与したいところ。となると《大霊の盾》が最適かな
・《イフリートの武器熟練者》(http://bit.ly/1m1z6pZ)
この色のデッキに能力が噛み合っていないけれど、白も青もブリンク・明滅が得意な色なので変異で出して引っくり返して・・・と出来るが、手間の割に4/3先制では見返りが小さいか。
ファミリアの無限コンボに組み込んで無限にパワーを上げて殴るとか・・・。
・《子馬乗り部隊》(http://bit.ly/1pZBdoY)
サイズは小さいけれど、場に出るか表になった時点でしっかり仕事をしてくれるので、直ちに除去されて悲しくなるということは無い。まあこのカードを有効活用できるデッキも思いつかないけれど。サイクルのなかでは一番可能性がありそう
・《雪角の乗り手》(http://bit.ly/1uMk5Yv)
6マナ5/5トランプル。緑だと《巨大イボイノシシ》や《巨体の狐》などがいて、わざわざ3色にまたがってまで使うスペックではない。
[無色]
・戦旗サイクル5種(http://bit.ly/1sGXDB4)
ドラゴンの迷路にあった《導き石/Cluestone》サイクルの楔3色バージョン。そもそも3色のデッキがPauperには乏しく、2色のデッキで《導き石》が使われたことも無かったので戦旗も活躍しないと思われる
2マナの《印鑑/Signet》サイクルは使われたのだけれど、もう2マナのマナアーティファクトは作られそうにない
・新隠れ家サイクル10種
ゼンディカーでアンコモンであった《隠れ家/Refuge》サイクルがまさかのコモン同型再版、しかも10種類。名前が統一されていないので「1点ゲイン付きタップインデュアルランド」とでも呼ぶべきかもしれないけれど、流石に長いので「新隠れ家」と呼ばせてもらう
《門を這う蔦》とかドラゴンの迷路の《門番/Gatekeeper》サイクルを使っているデッキも稀に見かけるが、もはや《ギルド門/Guildegate》はお役御免と言って差し支えないと思う。2色デッキにタップインデュアルランドを5枚以上投入したいケースくらいでしかギルド門を見かける事は無くなってしまいそう
これによってPauperの多色デッキはほんの少し強化されることになる。特に、青赤ミッドレンジや青黒コントロールなどにとっては1点といえどもライフゲインは嬉しいだろう。
多色デッキといっても、もともとギルド門を使っていなかったデッキも結構ある。親和は各種アーティファクト土地を抜くわけにはいかず、色マナはアーティファクトによって安定させる。トロンもウルザランドとマナフィルターというマナベース。他に入るのはサイクリングランドや《憑依された沼墓》だ。ドメインズーは基本地形に依存していて、特殊地形はフェッチランドしか入れられない。ファミリアはコンボパーツとしてバウンスランドが必須で、これと相性の悪いタップインランドは中々入れられない。
逆に「新隠れ家」を相手にする場合、速やかに20点のライフを削ることを目標とするデッキにとっては、1点のライフゲインが馬鹿にならない。バーン、ゴブリン、ウィーゼロ、ストンピィ、白ウィニーなどがそれにあたる。バーンやゴブリンが1点の差に泣くことは多いし、ウィーゼロは「呪文2つとストロボで20点!」っていう3~4ターンキルの動きを阻害されてしまう。
それでも、考えてみればどのデッキもかつて《雲上の座》が使えた頃から活躍しているデッキではある。つまり、《微光地》のライフゲインを乗り越えて(バーンは乗り越えられてないかも)今までやって来たので、今後もなんとかやっていくんじゃないだろうか。
やっていけるといいなあ
特に注目するのは
・《宝船の巡航》
・《マルドゥの頭蓋狩り》
・《よろめく従者》
・《スゥルタイのゴミあさり》
・《苦しめる声》
・《わめき騒ぐマンドリル》
・新隠れ家10種
だいたい隠れ家と探査。
探査のためにフェッチランドが増えるか、普通に隠れ家が増えるか見もの
5つある氏族にはそれぞれ新しい能力が割り振らていて、特に探査は期待できそうです。
[白]
・《アイノクの盟族》(http://bit.ly/1qqM55n)
アブザンのキーワード能力の長久を持ったクリーチャー。長久はPauperでは悠長な能力だと思うが、+1/+1カウンターの乗ったクリーチャーを強化してくれるおまけは悪くない。今まで日の目を見ていなかった、移植を持ったクリーチャーや《幻影の遊牧の民》などを使った新しいタイプのデッキに期待。
・《果敢な一撃》(http://bit.ly/1AGoHkp)
名前通りにジェスカイのキーワード能力「果敢」を誘発させたくなるが元の効果が地味すぎる。ただ、白で1マナインスタントのキャントリップは少ないので微々たる可能性がある
・《マルドゥの軍族長》(http://bit.ly/1uz8s8a)
マルドゥの能力語の強襲を持ったクリーチャー。白単ウィニーなら強襲達成は簡単そうだが《従者つきの騎士》の方が強そう。
・《戦場での猛進》(http://bit.ly/1uLsV8F)
白の全体強化の中でも絆魂が付くのは他にはない大きな利点。しかし白は意外と戦士が少ない色。むしろ赤や黒に多いので、このカードを上手く使うなら多色化する必要がある。ソーサリーってのも厳しい
[青]
・《軽蔑的な一撃》(http://bit.ly/1urKuMJ)
Pauper環境は軽いカードがほとんどなので対象が狭い。逆に《禁制/Prohibit(INV)》はたまに使われる
・《引き剥がし》(http://bit.ly/1pcXQGh)
最後の1文が余計。《否定の法典/Statute of Denial(M15)》ときも同じことを思った
・《ジェスカイの風物見》(http://bit.ly/1wmFDPg)
3マナ、2/1、飛行、果敢。ギリギリ採用できないくらいの絶妙な強さな気がする
・《鐘音の一撃》(http://bit.ly/1pdQrXe)
《閉所恐怖症》のバリエーション。序盤はもちろん、終盤でも6マナ払うのは結構大変なので十分に除去として機能してくれそうではある。競合する《鎖の呪い》と比べると信頼度が落ちるが、青単デルバーにとってガンになる《クォムバッジの魔女》、《火花鍛冶》、そして《散弾の射手》などのタップ能力持ちを止められるのは中々大きいかもしれない。
多分トロンの《ウラモグの破壊者》に貼ると警戒持ちになるので注意
・《テイガムの策謀》(http://bit.ly/1pcYhk6)
カード引けないのかよ!《巧みな軍略》の方がいいかなあ
・《宝船の巡航》(http://bit.ly/X7lOMF)
これはいい。8マナは重いけれど3枚引くってのは洒落にならない。4マナで撃ったとしても《集中》より強い。3マナで撃てるなら十分採用できると思う。ただ、探査は墓地を使い捨てにしてしまう能力なので複数枚投入するのはためらわれる。インスタントであれば《深遠の謎》のように、《神秘の指導》のサーチを前提に1枚差しでも欲しい時に使えたんだが・・・。さすがに贅沢か
青赤ミッドレンジや青黒コントロールには1枚入れてみていいと思う。青単コントロールの場合は《蓄積した知識》、《熟慮》、そして《論理の結び目》を使うことが多いのでそのまま採用するのは難しいけれど、これらと入れ替えてでも使われる可能性はあると思う。
ウィーゼロも墓地は比較的すぐ溜まるので1枚入れてみてもいいな。
[黒]
・《苦々しい天啓》(http://bit.ly/1m1knLq)
拷問生活デッキなどにとっては強い効果。しかし4マナ・・・。
・《縁切られた先祖》(http://bit.ly/X9vHcR)
黒には珍しいサイズのクリーチャー。カードパワーはそれほどでもない
・《従順な復活》(http://bit.ly/1usNoB4)
3マナの《死の二重唱》と比べると、対象が1枚でも打てる利点はあるがだいたい下位互換。こういうカードで使われてるのは《無残な収穫》くらいかな?
・《マルドゥの頭蓋狩り》(http://bit.ly/1uLXBqm)
強襲を達成できれば《貪欲なるネズミ》以上のカードになれるが、黒単コントロールでそれは難しいはず。このカードのために黒単コントロールのリストが歪むことはなさそう。《カーノファージ》や《吸血鬼の裂断者》を積んだ黒単ビートになら入るかもしれない。
・《ラクシャーサの秘密》(http://bit.ly/1wo5ne3)
地味だけれどアドバンテージ獲りながら墓地を肥やせるということで一考の余地はあるかなと
・《よろめく従者》(http://bit.ly/1m1a7ms)
黒でゾンビでタフネス5。《破滅の刃》も《夜の犠牲》も《炎の斬りつけ》も効かないということで、Pauperでは呪禁に次ぐぐらいの除去耐性がある。警戒するべき除去はは布告系と《未達への旅》、そして《部族の炎》あたりか。逆にこれらが入っていないデッキ相手にはまず活躍してくれると思う。十分なサイズに加えて接死も心強い。普通の黒単コントロールに入れても4マナくらいで出てきそうだが、《アスフォデルの灰色商人》、《Oubliette》とはあまり相性が良くない。
パワーが低いのが欠点と言えば欠点で、いざクロックを刻むとなると《よじれた嫌悪者》を使いたくなるかもしれない
・《スゥルタイのゴミあさり》(http://bit.ly/1m1QEC6)
黒には珍しいまともな航空戦力。もともと6マナ飛行3/3と、黒ならば許せるくらいのコストパフォーマンスに探査がついている。《臭い草のインプ》を発掘しながら制空権をとるのは面白そう。
青単デルバー相手にも、呪文づまりのスプライトに打ち消される心配がないので悪くないがバウンスへの弱さが気になるか
[赤]
・《石弾の弾幕》(http://bit.ly/1m1m1Nf)
獰猛という能力は《窯の悪鬼》、《ニヴィックスのサイクロプス》と相性がいいのだけれど重さが目立つ。他にパワー4以上のクリーチャーを使うデッキも無くはないがそれらのデッキには合っているとは思えない。
《電謀》に《洗い流す砂》と、最近この手の除去が増えてきている。挙げた2つは自分がコントロールしていないクリーチャーにダメージを与えるのに対し、これは対戦相手がコントロールするクリーチャーにだけダメージを与えるので、多人数戦でチームメイトがいるときにはちょっと使い勝手が良い。
・《跳躍の達人》(http://bit.ly/1qR3D8B)
別に取り上げるほどのこともないのだけれど、白マナで飛行を得るって珍しいなと思って。あとイラストとかカード名とかいろいろ凄いなと
・《苦しめる声》(http://bit.ly/1uMdnBO)
《野生の勘》の色拘束が緩くなった。赤黒の拷問生活で使ったり、赤緑のマッドネスなんかを組むのであればこの改良は嬉しいはず。期待している
・《谷を駆ける者》(http://bit.ly/1qQ4aJx)
《泥騒ぎの群勢》はゴブリンで稀に使われるが、攻撃強制とクリーチャータイプがゴブリンでないデメリットが痛い。
[緑]
・《射手の胸壁》(http://bit.ly/1nSalb6)
守りを固めて相手のターンエンドにクロックを刻むというのは理に適っている。しかしクロックが小さすぎるか。もう少し重くてもいいから能力の起動にタップを必要としなければ、《現実からの遊離》+《斧折りの守護者》無限マナコンボのフィニッシャーになれたかもしれない。
・《熊の覚醒》(http://bit.ly/1s0wsmJ)
《捕食者の一撃》の下位互換。カード引かせてくれれば良かったのに。
・《部族養い》(http://bit.ly/1rXl1WY)
パワー4を維持するにはちょっと工夫が必要だが2マナインスタントで10点ゲインというのは、《滋養》、《疲弊の休息》を上回るのでバーン対策に成り得るかもしれない。
・《わめき騒ぐマンドリル》(http://bit.ly/1BAhIMc)
4/4トランプルは1体でゲームを決めるほどの力はないけれど、早いターンに出せればなかなかの脅威になってくれる。問題はどんなデッキで使うか。
黒緑の拷問生活に《熊人間》と代えて入れる感じだろうか。ドメインズーもフェッチで割と墓地が肥えるので使えるかも
・《境界の偵察》(http://bit.ly/1D30RU7)
《忌まわしい回収》と同じテキスト。緑単色でも使えるようになったが3マナのソーサリーになってしまっている。黒を含まない墓地利用系のデッキはほとんど活躍していないが、探査持ちカードと合わせて新しいデッキを考えてもいい。
[多色]
多色のコモンは5つそれぞれの氏族に属する変異クリーチャー5種。
どれも基本コストが楔3マナ+無色3マナ、変異コストが楔3マナ+無色2マナとなっていて、重たいなりにコモンにしては派手なクリーチャーになっている。
・《グドゥルの嫌悪者》(http://bit.ly/1sGMO20)
このサイクルでは一番地味かもしれない。3/4というサイズは中途半端に見えるし、攻撃が通ってもルーター効果だけとは。リミテを考えれば十分強いんだけどね
・《アブザンの先達》(http://bit.ly/1pdFchD)
4/4絆魂。分かりやすく強力なクリーチャー。出来れば除去耐性か回避能力を付与したいところ。となると《大霊の盾》が最適かな
・《イフリートの武器熟練者》(http://bit.ly/1m1z6pZ)
この色のデッキに能力が噛み合っていないけれど、白も青もブリンク・明滅が得意な色なので変異で出して引っくり返して・・・と出来るが、手間の割に4/3先制では見返りが小さいか。
ファミリアの無限コンボに組み込んで無限にパワーを上げて殴るとか・・・。
・《子馬乗り部隊》(http://bit.ly/1pZBdoY)
サイズは小さいけれど、場に出るか表になった時点でしっかり仕事をしてくれるので、直ちに除去されて悲しくなるということは無い。まあこのカードを有効活用できるデッキも思いつかないけれど。サイクルのなかでは一番可能性がありそう
・《雪角の乗り手》(http://bit.ly/1uMk5Yv)
6マナ5/5トランプル。緑だと《巨大イボイノシシ》や《巨体の狐》などがいて、わざわざ3色にまたがってまで使うスペックではない。
[無色]
・戦旗サイクル5種(http://bit.ly/1sGXDB4)
ドラゴンの迷路にあった《導き石/Cluestone》サイクルの楔3色バージョン。そもそも3色のデッキがPauperには乏しく、2色のデッキで《導き石》が使われたことも無かったので戦旗も活躍しないと思われる
2マナの《印鑑/Signet》サイクルは使われたのだけれど、もう2マナのマナアーティファクトは作られそうにない
・新隠れ家サイクル10種
ゼンディカーでアンコモンであった《隠れ家/Refuge》サイクルがまさかのコモン同型再版、しかも10種類。名前が統一されていないので「1点ゲイン付きタップインデュアルランド」とでも呼ぶべきかもしれないけれど、流石に長いので「新隠れ家」と呼ばせてもらう
《門を這う蔦》とかドラゴンの迷路の《門番/Gatekeeper》サイクルを使っているデッキも稀に見かけるが、もはや《ギルド門/Guildegate》はお役御免と言って差し支えないと思う。2色デッキにタップインデュアルランドを5枚以上投入したいケースくらいでしかギルド門を見かける事は無くなってしまいそう
これによってPauperの多色デッキはほんの少し強化されることになる。特に、青赤ミッドレンジや青黒コントロールなどにとっては1点といえどもライフゲインは嬉しいだろう。
多色デッキといっても、もともとギルド門を使っていなかったデッキも結構ある。親和は各種アーティファクト土地を抜くわけにはいかず、色マナはアーティファクトによって安定させる。トロンもウルザランドとマナフィルターというマナベース。他に入るのはサイクリングランドや《憑依された沼墓》だ。ドメインズーは基本地形に依存していて、特殊地形はフェッチランドしか入れられない。ファミリアはコンボパーツとしてバウンスランドが必須で、これと相性の悪いタップインランドは中々入れられない。
逆に「新隠れ家」を相手にする場合、速やかに20点のライフを削ることを目標とするデッキにとっては、1点のライフゲインが馬鹿にならない。バーン、ゴブリン、ウィーゼロ、ストンピィ、白ウィニーなどがそれにあたる。バーンやゴブリンが1点の差に泣くことは多いし、ウィーゼロは「呪文2つとストロボで20点!」っていう3~4ターンキルの動きを阻害されてしまう。
それでも、考えてみればどのデッキもかつて《雲上の座》が使えた頃から活躍しているデッキではある。つまり、《微光地》のライフゲインを乗り越えて(バーンは乗り越えられてないかも)今までやって来たので、今後もなんとかやっていくんじゃないだろうか。
やっていけるといいなあ
特に注目するのは
・《宝船の巡航》
・《マルドゥの頭蓋狩り》
・《よろめく従者》
・《スゥルタイのゴミあさり》
・《苦しめる声》
・《わめき騒ぐマンドリル》
・新隠れ家10種
だいたい隠れ家と探査。
探査のためにフェッチランドが増えるか、普通に隠れ家が増えるか見もの
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