今年も基本セットのシーズンがやってまいりました。
M15からはカードの枠の形状が少し変わり、レアと神話レアには偽造防止のホログラムがつくようです。日本語のフォントも以前よりシャープな感じになりました。
好き嫌いは分かれると思いますが、第8版の時と比べれば微細な変化ですし、慣れるまでにそう時間は掛からないかと思っています。
基本セットのコモンというのは良くも悪くも単純な能力のものが多く、Pauper的には収穫が少ないのが常ですが、M15はちょっと面白いものが多そうです。
復活キーワードである「召集」もクリーチャー環境であるPauperに合っていそうで良いですね。
それでは色ごとに見ていきます。
[白]
・《儚き盾》(http://urx.nu/9Rre)
召集付きの破壊不能付与。タップアウトからでも使えるとは言え《アジャニの存在/Ajani’s Presence(JOU)》なんかと比べるとコストパフォーマンスが悪く感じる。トークンを並べるデッキで《魂の管理人/Soul Warden(EXO)》を守る使い方が噛み合うだろうか
・《ヘリオッドの巡礼者》(http://urx.nu/9RrF)
コモンでは珍しいサーチ機能を持ったクリーチャー。呪禁オーラに忍ばせて置いて損はないかな?白を含む3マナがいつでも出せるデッキではないので手放しで入れられるカードではないですね。
他にオーラをキーカードにしたデッキと言うと・・・《現実の酸/Reality Acid(PLC)》デッキがありましたね!場に出たときの能力を再利用しやすいデッキなのでピッタリかもしれません
・《名誉の印》(http://urx.nu/9Rxx)
警戒は制圧力がありますが重いですね。
・《瞑想パズル》(http://urx.nu/9Ryr)
《疲弊の休息/Rest for the Weary(WWK)》には及ばない。
・《光の柱》(http://urx.nu/9RAm)
最近コモン落ちした《流刑/Exile(6ED)》の方が使いやすそうです。
・《清められた突撃》(http://urx.nu/9RAC)
《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M11)》と似ている。1マナ重くなった代わりに自軍の白いクリーチャーに先制攻撃のおまけがつくようになりました。パワー修整と先制攻撃の相性はいいですが流石に重い。これこそ召集が付いていて欲しかったですね
・《天麗のペガサス》(http://urx.nu/9RBe)
《暁の熾天使/Seraph of Dawn(AVR)》の下位種のようなペガサス。シンプルでコストパフォーマンスの良いクリーチャーです。Pauperではフェアリー達を止めることが出来るのが偉い。《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》を持たせてあげたいですね。
・《不屈の宣教師》(http://urx.nu/9REy)
《ありがたい老修道士/Venerable Monk(STH)》の上位種。にしても重いですねえ。
ライフゲインならば《孤独な宣教師/Lone Missionary(ROE)》の方が便利でしょう。
・《三つぞろいの霊魂》(http://urx.nu/9REY)
VMAで《金切るときの声/Battle Screech(JUD)》がコモン落ちしたと思った矢先にこんなカードが来るとは。
緑の《種のばら撒き/Scatter the Seeds(RAV)》と比べるとソーサリーであるデメリットが目立ちますが、トークンが飛行を持っているのは強力ですね。白単のトークンデッキが現実味を帯びてきました。出てくるトークンがスピリットであるのは神河ブロックの一部のカードとシナジーがあったりします。
[青]
・《飛空士の修繕屋》(http://urx.nu/9RFq)
金属術ほど条件が厳しくない分、効果も地味ですね。構築で使うには中途半端でしょう。
・《アンフィンの抜け道魔道士》(http://urx.nu/9RFJ)
《彼方の工作員/Agent of Horizons(THS)》と比べれば性能の良さがわかります。
しかしPauperにおけるシステムクリーチャーとしてはテンポが悪すぎる。
・《時間づまり》(http://urx.nu/9RGu)
面白い呪文ですが流石に重いですね。
・《珊瑚の障壁》(http://urx.nu/9RGL)
イカ・トークンを出す初めてのカード。イカ・トークンは相手が青ければ継続的なクロックになってくれるんですが、青いデッキのクリーチャーの多くは飛んでいるので1/3の壁っていうのが機能しそうにない。力不足ですね
・《霜のオオヤマネコ》(http://urx.nu/9RHM)
《大クラゲ/Man-o’-War(VIS)》と比べると、対象がいなくて場に出せないってことが無くなった代わりに相手のテンポを奪うことは出来ません。使いやすくなった分効果が弱まった感じ。
場に出た時の能力や速攻を持っているクリーチャーに対してはこの猫の方が効果的ですが、稀なケースでしょうね。
・《氷河の壊し屋》(http://urx.nu/9RI6)
デメリット付きの6マナ5/5トランプル。これは使いたくない
・《不可視》(http://urx.nu/9RIs)
再録ですがMOでコモンとして収録されるのは初めてです。しかし《液態化/Aqueous Form(THS)》という優秀な後輩がいますね。
・《諸島の雨雲》(http://urx.nu/9RIO)
コモンに限定しても上位互換が沢山います。
・《研究助手》(http://urx.nu/9RIX)
継続的に使えるルーターとしては2マナは軽いし、タフネス3も堅いけど起動に4マナってなんだ。《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TOR)》をマッドネスで召喚!7マナ!アホか
・《否定の法典》(http://urx.nu/9RJe)
条件付きの《放逐/Dismiss(TMP)》かと思ったら違いました。Pauperの他のカウンターを押しのける力はないでしょう。
・《虚空の罠》(http://urx.nu/9RJk)
Pauperにプレインズウォーカーはいないので、エンチャントとアーティファクトも戻せる代わりにソーサリーになった《送還/Unsummon(4ED)》ってことになります。Pauperで使われているエンチャントとアーティファクトはほとんどが1,2マナと軽いのでテンポを稼げる場面は少なそうです。
《蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armor(MMQ)》をバウンスして-1/-1修整で相手のクリーチャーを一掃するとか、自分の《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》を使いまわすくらいしか使える場面が思いつかないですね。使い方を考えるほどにソーサリーであるデメリットが目立ってきてしまう
[黒]
・《屍食いカラス》(http://urx.nu/9RJY)
黒の飛行クリーチャーの質の悪さが分かるカード。
・《血の誓約》(http://urx.nu/9RKb)
《闇の旋動/Spinning Darkness(WTH)》、《堕落の触手/Tendrils of Corruption(TSP)》、《堕落/Corrupt(USG)》のどれと比べても見劣りする。《本質の吸収/Essence Drain(DST)》と比べても厳しい。
・《永遠の口渇》(http://urx.nu/9RKY)
黒は絆魂の色ではあるけれど、絆魂を与えるオーラはそんなに多くない。中でも2マナは最軽量。カウンターが1個でも乗れば十分なコストパフォーマンス。シャドークリーチャーに付けてライフレースをするのも良いが、《墓所のネズミ/Crypt Rats(7ED)》につけて大量ライフゲインするのも面白い。
・《爛れ暗がり》(http://urx.nu/9RLd)
黒い《Holy Light(DRK)》。ただしソーサリー。黒いタフネス1のクリーチャーはそんなに使われていない(使われていても生け贄による能力を持っていたりする)ので、1マナ軽い《減縮/Shrivel(ROE)》、《吐き気/Nausea(EXO)》の方が良い場合も多そう。
ただ、1/1を並べるデッキに対しては3マナは十分間に合う重さなのでデッキによっては使われると思う。何にしろ選択肢が増えたのは良い。
・《肉は塵に》(http://urx.nu/9RLI)
非常に解り易い呪文。再生を持つクリーチャーはそんなに使われていないのでこれが選択されることも無さそう。たとえ再生持ちが居ても布告系で間に合うことが多いので
・《屍術師の助手》(http://urx.nu/9RLM)
イニストラードに居たスカーブのようなデザイン。それなりにパワーがあるのでまだ使い道があるかもしれない。蘇生クリーチャーや《グール起こし/Ghoulraiser(ISD)》を入れたゾンビデッキに入れてもいいかも
・《腐敗喰いの蛆》(http://urx.nu/9RLP)
5マナ3/5でライフゲイン付きと防御的なクリーチャー。墓地対策としてもライフゲイン目的としても力不足か。
・《外套の吸血鬼》(http://urx.nu/9RLX)
パワー4の飛行なので多分リミテッドでは強い。Pauperでは地味過ぎると思う。
飛行を得て攻撃に行って稲妻に撃たれるとか、デルバーをブロックにいってバウンスされるとか、散々な目に遭いそう。
・《墓損ない》(http://urx.nu/9RM6)
このカードを召集を使って軽く唱えるられるときは場にそれなりにクリーチャーが居る訳で、墓地回収とは噛み合っていない気がする。《立ち上がるアーボーグ/Urborg Uprising(APC)》の方が魅力的に見える
・《魔女の使い魔》(http://urx.nu/9RMd)
クマより大きいカエル。マジックではわりと標準的なサイズ
フレイバーテキストの無駄知識感がいい。
[赤]
・《爆炎の稲妻》(http://urx.nu/9RMs)
《金屑化/Turn to Slag(SOM)》の色拘束が緩くなった分1マナ重くなった。トロンにとってはこういう変更は嬉しい。
・《国境地帯の匪賊》(http://urx.nu/9RMB)
大体2マナ3/2の良コストパフォーマンスなクリーチャー。一部で使われた《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》と比べても十分な性能。
・《民衆の好意》(http://urx.nu/9RML)
コンバットトリックとしては地味だけれど奇襲性は高い。タフネスが上がらないので除去から守る使い方が出来ないのが痛いか。
・《発生器の召使》(http://urx.nu/9RMO)
なんだこのコモン。見たことない能力を持っています。
3ターン目に5、6マナのクリーチャーを速攻で走らせる使い方を考えますがPauperの5,6マナで強力なのっていたかな?《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》を早めに唱えるんだったら《煙束ね/Smokebraider(LRW)》ってのがいるからなあ。
《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》が速攻で走ればそれは凄いだろうけれど、トロンを駆使すれば4ターン目に出せるし、《入念な研究/Careful Study(ODY)》→《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》、《ドラゴンの息/Dragon Breath(SCG)》を捨てる→《死体発掘/Exhume(USG)》っていうコンボもある。
今後ちょうど良いマナ域の強いクリーチャーが出てくるかどうかだろうか
・《槌手》(http://urx.nu/9RNe)
能力を最大限活かせる場面が限られているし、活かせたとしてもそんなに強くないんじゃなかろうか。
・《業火の拳》(http://urx.nu/9RNj)
《炎の印章/Seal of Fire(NEM)》と比べるとかなり使いにくくなった印象。
・《クレンコの処罰者》(http://urx.nu/9RNn)
ちょっと珍しい回避能力持ちのゴブリン。面で攻めるゴブリンデッキで一点の貫通力はそこまで重要じゃないので厳しいか。《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》の存在も大きな弱み。
・《工夫の破滅》(http://urx.nu/9RNq)
普通に使えば8/3トランプルで殴ることが出来る。打点は高いが6マナも払って《稲妻/Lightning Bolt(M11)》で焼かれてしまうのは心もとない。
・《屑鉄場の雑種犬》(http://urx.nu/9RNu)
青の《飛空士の修繕屋》と対になっている。あちらは条件を満たして3マナ2/3飛行だったがこっちは4マナ5/3トランプルになれる。除去されなければなかなかの打点になるかもしれない。
[緑]
・《人喰い苔野獣》(http://urx.nu/9RNy)
非常に解り易く《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》に劣るクリーチャー。これは悲しくなるなあ
・《狩人の待ち伏せ》(http://urx.nu/9RNC)
コンバットトリックにもなるフォグ。攻める使い方のほうが強いと思うけれど、その場合普通の強化呪文の方が強いかな?最近《もつれ/Tangle(INV)》というライバルがコモン落ちしたので苦しい。
・《侵入する生物種》(http://urx.nu/9RNK)
《コーの空漁師/Kor Skyfisher(ZEN)》と比べるともうちょっとコストパフォーマンス良くならなかったのかと思える。緑でこういうクリーチャーはいなかったので何か新しいデッキが出来るかもしれない。
このクリーチャーについての記事がこちら(http://urx.nu/9RNZ)。
・《生きているトーテム像》(http://urx.nu/9RO0)
トーテム像と言えば大概クリーチャーするアーティファクトなんですがこいつは始めから生きているようです。召集と他のクリーチャーを強化する能力は噛み合ってはいるが如何にも地味。
・《網投げ蜘蛛》(http://urx.nu/9RO6)
《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》を一方的に打ち取れるクリーチャーは珍しい。青単対策になる可能性はあるかも
・《春のシャーマン》(http://urx.nu/9RO9)
《シマクマ/Striped Bears(WTH)》と一緒。《春女/Haru-Onna(SOK)》とも似ている。
クリーチャータイプがエルフになったのは悪くないがより軽い《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M13)》が居るので使われないはず
・《下生えのゴミあさり》(http://urx.nu/9ROd)
《ルアゴイフ/Lhurgoyf(ICE)》みたいなコモン。後から墓地を肥やして大きくすることは出来ないが、ソーサリータイミングの墓地対策にはひっかからずに活躍できる。4マナも払ったらな最低5/5くらいにはなっていて欲しい。専用のデッキを組めばなんとかなるか。
ちなみにルアゴイフと違って、《下生えのゴミあさり》はライブラリーや墓地では0/0のクリーチャーなので《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》なんかで対象に取ることが出来る。
・《蔦織り》(http://urx.nu/9ROk)
5マナもかかるが何度でも墓地から回収することが出来る。手札を消費する効果と相性がいい。何かこのカードにしか出来ないことがあるかもしれない。
[無色]
・《羽ばたき飛行機械》(http://urx.nu/9ROn)
アンティキティでのみコモンだったが遂にMOでもコモンになる。
今までもPauperには《ファイレクシアの歩行機械/Phyrexian Walker(VIS)》と《Shield Sphere(ALL)》という0マナのアーティファクトクリーチャーがいた。《羽ばたき飛行機械/Ornithopter(4ED)》の大きなメリットは飛行を持っている点で、青単のフェアリー達を止める事が出来るのが偉い。
といってもパワーが0なので、他のカードと組み合わせないことにはほとんど仕事をしてくれない。《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》入りの青単で忍術の種としても使うのが強そうか
・《暴君の機械》(http://urx.nu/9ROC)
《帝国の王冠/Crown of Empires(M12)》と比べて見劣りする。無色の除去は貴重だがPauperではどの色にも除去はある。マナが沢山でるトロンでもちょっと使いたくないか。
・《心鍛のゴーレム》(http://urx.nu/9ROJ)
どうしても《マイアの処罰者/Myr Enforcer(MRD)》と比べてしまう。今のところ居場所はない
・《光輝の泉》(http://urx.nu/9ROY)
アンタップインになった《カビーラの交差路/Kabira Crossroads(ZEN)》、ただし白マナは出ない。デッキによっては悪くなさそう。バウンスランドで再利用する場合にはテンポ面での損失が気になることが多いので、アンタップインであるのは嬉しいかもしれない。
以上。
特に気になるカードは
《ヘリオッドの巡礼者》
《三つぞろいの霊魂》
《国境地帯の匪賊》
《発生器の召使》
《下生えのゴミあさり》
《羽ばたき飛行機械》
《光輝の泉》
少ないですけどこんなもんですね。
M15からはカードの枠の形状が少し変わり、レアと神話レアには偽造防止のホログラムがつくようです。日本語のフォントも以前よりシャープな感じになりました。
好き嫌いは分かれると思いますが、第8版の時と比べれば微細な変化ですし、慣れるまでにそう時間は掛からないかと思っています。
基本セットのコモンというのは良くも悪くも単純な能力のものが多く、Pauper的には収穫が少ないのが常ですが、M15はちょっと面白いものが多そうです。
復活キーワードである「召集」もクリーチャー環境であるPauperに合っていそうで良いですね。
それでは色ごとに見ていきます。
[白]
・《儚き盾》(http://urx.nu/9Rre)
召集付きの破壊不能付与。タップアウトからでも使えるとは言え《アジャニの存在/Ajani’s Presence(JOU)》なんかと比べるとコストパフォーマンスが悪く感じる。トークンを並べるデッキで《魂の管理人/Soul Warden(EXO)》を守る使い方が噛み合うだろうか
・《ヘリオッドの巡礼者》(http://urx.nu/9RrF)
コモンでは珍しいサーチ機能を持ったクリーチャー。呪禁オーラに忍ばせて置いて損はないかな?白を含む3マナがいつでも出せるデッキではないので手放しで入れられるカードではないですね。
他にオーラをキーカードにしたデッキと言うと・・・《現実の酸/Reality Acid(PLC)》デッキがありましたね!場に出たときの能力を再利用しやすいデッキなのでピッタリかもしれません
・《名誉の印》(http://urx.nu/9Rxx)
警戒は制圧力がありますが重いですね。
・《瞑想パズル》(http://urx.nu/9Ryr)
《疲弊の休息/Rest for the Weary(WWK)》には及ばない。
・《光の柱》(http://urx.nu/9RAm)
最近コモン落ちした《流刑/Exile(6ED)》の方が使いやすそうです。
・《清められた突撃》(http://urx.nu/9RAC)
《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M11)》と似ている。1マナ重くなった代わりに自軍の白いクリーチャーに先制攻撃のおまけがつくようになりました。パワー修整と先制攻撃の相性はいいですが流石に重い。これこそ召集が付いていて欲しかったですね
・《天麗のペガサス》(http://urx.nu/9RBe)
《暁の熾天使/Seraph of Dawn(AVR)》の下位種のようなペガサス。シンプルでコストパフォーマンスの良いクリーチャーです。Pauperではフェアリー達を止めることが出来るのが偉い。《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》を持たせてあげたいですね。
・《不屈の宣教師》(http://urx.nu/9REy)
《ありがたい老修道士/Venerable Monk(STH)》の上位種。にしても重いですねえ。
ライフゲインならば《孤独な宣教師/Lone Missionary(ROE)》の方が便利でしょう。
・《三つぞろいの霊魂》(http://urx.nu/9REY)
VMAで《金切るときの声/Battle Screech(JUD)》がコモン落ちしたと思った矢先にこんなカードが来るとは。
緑の《種のばら撒き/Scatter the Seeds(RAV)》と比べるとソーサリーであるデメリットが目立ちますが、トークンが飛行を持っているのは強力ですね。白単のトークンデッキが現実味を帯びてきました。出てくるトークンがスピリットであるのは神河ブロックの一部のカードとシナジーがあったりします。
[青]
・《飛空士の修繕屋》(http://urx.nu/9RFq)
金属術ほど条件が厳しくない分、効果も地味ですね。構築で使うには中途半端でしょう。
・《アンフィンの抜け道魔道士》(http://urx.nu/9RFJ)
《彼方の工作員/Agent of Horizons(THS)》と比べれば性能の良さがわかります。
しかしPauperにおけるシステムクリーチャーとしてはテンポが悪すぎる。
・《時間づまり》(http://urx.nu/9RGu)
面白い呪文ですが流石に重いですね。
・《珊瑚の障壁》(http://urx.nu/9RGL)
イカ・トークンを出す初めてのカード。イカ・トークンは相手が青ければ継続的なクロックになってくれるんですが、青いデッキのクリーチャーの多くは飛んでいるので1/3の壁っていうのが機能しそうにない。力不足ですね
・《霜のオオヤマネコ》(http://urx.nu/9RHM)
《大クラゲ/Man-o’-War(VIS)》と比べると、対象がいなくて場に出せないってことが無くなった代わりに相手のテンポを奪うことは出来ません。使いやすくなった分効果が弱まった感じ。
場に出た時の能力や速攻を持っているクリーチャーに対してはこの猫の方が効果的ですが、稀なケースでしょうね。
・《氷河の壊し屋》(http://urx.nu/9RI6)
デメリット付きの6マナ5/5トランプル。これは使いたくない
・《不可視》(http://urx.nu/9RIs)
再録ですがMOでコモンとして収録されるのは初めてです。しかし《液態化/Aqueous Form(THS)》という優秀な後輩がいますね。
・《諸島の雨雲》(http://urx.nu/9RIO)
コモンに限定しても上位互換が沢山います。
・《研究助手》(http://urx.nu/9RIX)
継続的に使えるルーターとしては2マナは軽いし、タフネス3も堅いけど起動に4マナってなんだ。《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TOR)》をマッドネスで召喚!7マナ!アホか
・《否定の法典》(http://urx.nu/9RJe)
条件付きの《放逐/Dismiss(TMP)》かと思ったら違いました。Pauperの他のカウンターを押しのける力はないでしょう。
・《虚空の罠》(http://urx.nu/9RJk)
Pauperにプレインズウォーカーはいないので、エンチャントとアーティファクトも戻せる代わりにソーサリーになった《送還/Unsummon(4ED)》ってことになります。Pauperで使われているエンチャントとアーティファクトはほとんどが1,2マナと軽いのでテンポを稼げる場面は少なそうです。
《蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armor(MMQ)》をバウンスして-1/-1修整で相手のクリーチャーを一掃するとか、自分の《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》を使いまわすくらいしか使える場面が思いつかないですね。使い方を考えるほどにソーサリーであるデメリットが目立ってきてしまう
[黒]
・《屍食いカラス》(http://urx.nu/9RJY)
黒の飛行クリーチャーの質の悪さが分かるカード。
・《血の誓約》(http://urx.nu/9RKb)
《闇の旋動/Spinning Darkness(WTH)》、《堕落の触手/Tendrils of Corruption(TSP)》、《堕落/Corrupt(USG)》のどれと比べても見劣りする。《本質の吸収/Essence Drain(DST)》と比べても厳しい。
・《永遠の口渇》(http://urx.nu/9RKY)
黒は絆魂の色ではあるけれど、絆魂を与えるオーラはそんなに多くない。中でも2マナは最軽量。カウンターが1個でも乗れば十分なコストパフォーマンス。シャドークリーチャーに付けてライフレースをするのも良いが、《墓所のネズミ/Crypt Rats(7ED)》につけて大量ライフゲインするのも面白い。
・《爛れ暗がり》(http://urx.nu/9RLd)
黒い《Holy Light(DRK)》。ただしソーサリー。黒いタフネス1のクリーチャーはそんなに使われていない(使われていても生け贄による能力を持っていたりする)ので、1マナ軽い《減縮/Shrivel(ROE)》、《吐き気/Nausea(EXO)》の方が良い場合も多そう。
ただ、1/1を並べるデッキに対しては3マナは十分間に合う重さなのでデッキによっては使われると思う。何にしろ選択肢が増えたのは良い。
・《肉は塵に》(http://urx.nu/9RLI)
非常に解り易い呪文。再生を持つクリーチャーはそんなに使われていないのでこれが選択されることも無さそう。たとえ再生持ちが居ても布告系で間に合うことが多いので
・《屍術師の助手》(http://urx.nu/9RLM)
イニストラードに居たスカーブのようなデザイン。それなりにパワーがあるのでまだ使い道があるかもしれない。蘇生クリーチャーや《グール起こし/Ghoulraiser(ISD)》を入れたゾンビデッキに入れてもいいかも
・《腐敗喰いの蛆》(http://urx.nu/9RLP)
5マナ3/5でライフゲイン付きと防御的なクリーチャー。墓地対策としてもライフゲイン目的としても力不足か。
・《外套の吸血鬼》(http://urx.nu/9RLX)
パワー4の飛行なので多分リミテッドでは強い。Pauperでは地味過ぎると思う。
飛行を得て攻撃に行って稲妻に撃たれるとか、デルバーをブロックにいってバウンスされるとか、散々な目に遭いそう。
・《墓損ない》(http://urx.nu/9RM6)
このカードを召集を使って軽く唱えるられるときは場にそれなりにクリーチャーが居る訳で、墓地回収とは噛み合っていない気がする。《立ち上がるアーボーグ/Urborg Uprising(APC)》の方が魅力的に見える
・《魔女の使い魔》(http://urx.nu/9RMd)
クマより大きいカエル。マジックではわりと標準的なサイズ
フレイバーテキストの無駄知識感がいい。
[赤]
・《爆炎の稲妻》(http://urx.nu/9RMs)
《金屑化/Turn to Slag(SOM)》の色拘束が緩くなった分1マナ重くなった。トロンにとってはこういう変更は嬉しい。
・《国境地帯の匪賊》(http://urx.nu/9RMB)
大体2マナ3/2の良コストパフォーマンスなクリーチャー。一部で使われた《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》と比べても十分な性能。
・《民衆の好意》(http://urx.nu/9RML)
コンバットトリックとしては地味だけれど奇襲性は高い。タフネスが上がらないので除去から守る使い方が出来ないのが痛いか。
・《発生器の召使》(http://urx.nu/9RMO)
なんだこのコモン。見たことない能力を持っています。
3ターン目に5、6マナのクリーチャーを速攻で走らせる使い方を考えますがPauperの5,6マナで強力なのっていたかな?《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》を早めに唱えるんだったら《煙束ね/Smokebraider(LRW)》ってのがいるからなあ。
《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》が速攻で走ればそれは凄いだろうけれど、トロンを駆使すれば4ターン目に出せるし、《入念な研究/Careful Study(ODY)》→《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》、《ドラゴンの息/Dragon Breath(SCG)》を捨てる→《死体発掘/Exhume(USG)》っていうコンボもある。
今後ちょうど良いマナ域の強いクリーチャーが出てくるかどうかだろうか
・《槌手》(http://urx.nu/9RNe)
能力を最大限活かせる場面が限られているし、活かせたとしてもそんなに強くないんじゃなかろうか。
・《業火の拳》(http://urx.nu/9RNj)
《炎の印章/Seal of Fire(NEM)》と比べるとかなり使いにくくなった印象。
・《クレンコの処罰者》(http://urx.nu/9RNn)
ちょっと珍しい回避能力持ちのゴブリン。面で攻めるゴブリンデッキで一点の貫通力はそこまで重要じゃないので厳しいか。《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》の存在も大きな弱み。
・《工夫の破滅》(http://urx.nu/9RNq)
普通に使えば8/3トランプルで殴ることが出来る。打点は高いが6マナも払って《稲妻/Lightning Bolt(M11)》で焼かれてしまうのは心もとない。
・《屑鉄場の雑種犬》(http://urx.nu/9RNu)
青の《飛空士の修繕屋》と対になっている。あちらは条件を満たして3マナ2/3飛行だったがこっちは4マナ5/3トランプルになれる。除去されなければなかなかの打点になるかもしれない。
[緑]
・《人喰い苔野獣》(http://urx.nu/9RNy)
非常に解り易く《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》に劣るクリーチャー。これは悲しくなるなあ
・《狩人の待ち伏せ》(http://urx.nu/9RNC)
コンバットトリックにもなるフォグ。攻める使い方のほうが強いと思うけれど、その場合普通の強化呪文の方が強いかな?最近《もつれ/Tangle(INV)》というライバルがコモン落ちしたので苦しい。
・《侵入する生物種》(http://urx.nu/9RNK)
《コーの空漁師/Kor Skyfisher(ZEN)》と比べるともうちょっとコストパフォーマンス良くならなかったのかと思える。緑でこういうクリーチャーはいなかったので何か新しいデッキが出来るかもしれない。
このクリーチャーについての記事がこちら(http://urx.nu/9RNZ)。
・《生きているトーテム像》(http://urx.nu/9RO0)
トーテム像と言えば大概クリーチャーするアーティファクトなんですがこいつは始めから生きているようです。召集と他のクリーチャーを強化する能力は噛み合ってはいるが如何にも地味。
・《網投げ蜘蛛》(http://urx.nu/9RO6)
《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》を一方的に打ち取れるクリーチャーは珍しい。青単対策になる可能性はあるかも
・《春のシャーマン》(http://urx.nu/9RO9)
《シマクマ/Striped Bears(WTH)》と一緒。《春女/Haru-Onna(SOK)》とも似ている。
クリーチャータイプがエルフになったのは悪くないがより軽い《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M13)》が居るので使われないはず
・《下生えのゴミあさり》(http://urx.nu/9ROd)
《ルアゴイフ/Lhurgoyf(ICE)》みたいなコモン。後から墓地を肥やして大きくすることは出来ないが、ソーサリータイミングの墓地対策にはひっかからずに活躍できる。4マナも払ったらな最低5/5くらいにはなっていて欲しい。専用のデッキを組めばなんとかなるか。
ちなみにルアゴイフと違って、《下生えのゴミあさり》はライブラリーや墓地では0/0のクリーチャーなので《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》なんかで対象に取ることが出来る。
・《蔦織り》(http://urx.nu/9ROk)
5マナもかかるが何度でも墓地から回収することが出来る。手札を消費する効果と相性がいい。何かこのカードにしか出来ないことがあるかもしれない。
[無色]
・《羽ばたき飛行機械》(http://urx.nu/9ROn)
アンティキティでのみコモンだったが遂にMOでもコモンになる。
今までもPauperには《ファイレクシアの歩行機械/Phyrexian Walker(VIS)》と《Shield Sphere(ALL)》という0マナのアーティファクトクリーチャーがいた。《羽ばたき飛行機械/Ornithopter(4ED)》の大きなメリットは飛行を持っている点で、青単のフェアリー達を止める事が出来るのが偉い。
といってもパワーが0なので、他のカードと組み合わせないことにはほとんど仕事をしてくれない。《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》入りの青単で忍術の種としても使うのが強そうか
・《暴君の機械》(http://urx.nu/9ROC)
《帝国の王冠/Crown of Empires(M12)》と比べて見劣りする。無色の除去は貴重だがPauperではどの色にも除去はある。マナが沢山でるトロンでもちょっと使いたくないか。
・《心鍛のゴーレム》(http://urx.nu/9ROJ)
どうしても《マイアの処罰者/Myr Enforcer(MRD)》と比べてしまう。今のところ居場所はない
・《光輝の泉》(http://urx.nu/9ROY)
アンタップインになった《カビーラの交差路/Kabira Crossroads(ZEN)》、ただし白マナは出ない。デッキによっては悪くなさそう。バウンスランドで再利用する場合にはテンポ面での損失が気になることが多いので、アンタップインであるのは嬉しいかもしれない。
以上。
特に気になるカードは
《ヘリオッドの巡礼者》
《三つぞろいの霊魂》
《国境地帯の匪賊》
《発生器の召使》
《下生えのゴミあさり》
《羽ばたき飛行機械》
《光輝の泉》
少ないですけどこんなもんですね。
コメント
0マナで殴れる可能性のある茶ということで、Shield Sphereあたりに頼らざるを得なかった
怪しげなコンボの研究も進みそうです
既存のデッキに入れてもまあまあやりそうですが、やっぱり専用のデッキが見てみたいですね。新しいコンボデッキに期待です
頭蓋囲いが禁止されてて本当に良かったなあ