デッキが記事に載ったぞ!
2014年3月28日 Magic: The Gathering コメント (5)最初に言っておきましょう。
SCGでも記事を書かれているJason MooreさんがBlack BorderというサイトでPauperの記事を書いてくれましたね。
(http://www.blackborder.com/q/node/18098)
テーマは「Pauper環境の変わり種」ってところ。
最近のPEレポートでも書いたレベルデッキ2つ、そして僕のウィー=ゼロックス、TKCさんのトロンの4つのデッキが取り上げられています。
レベルデッキ2つに共通して言えることは、青単デルバーに強いということですね。
それは、カウンターの構えられない最序盤に《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant(MMQ)》等のリクルーターを通してしまえば、後は土地を伸ばすだけでカウンター不可能なリクルート能力によってクリーチャーを展開できるからです。
特に《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(PLC)》の性能は特筆もので、これがデッキに存在するというだけでブロッカーが居なくとも《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》で殴るのが馬鹿馬鹿しくなってしまうので凄い。
《ヴェク追われの盲信者/Zealot il-Vec(TSP)》の1点を飛ばす能力も、フェアリー達に生存を許さない強烈な対策になりますね。
リクルートモードに入るまでの序盤を耐えるためのカードが必要になってきますが、ボロス型は《稲妻》、白単型は《未達への旅》を積んでいます。
そしてどちらも共通して《虹色の断片》をメインから積んでいるのが凄いですね。これはカード1枚を失って1ターン(FB込みで2ターン)の時間を得るカードなので、時間を稼ぐことを正当化できるゲームプランがしっかりあってこそ積めるカードだと思いますね。
ボロス型のサイドボードは《紅蓮破/Pyroblast(ICE)》、《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman(ALL)》という納得の強力サイド。これが赤の強みでしょう。《ボロスの駐屯地/Boros Garrison(RAV)》と《カビーラの交差路/Kabira Crossroads(ZEN)》による時間稼ぎプランもちょっと面白い。
白単型のサイドボードは《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》と《損ない/Unmake(EVE)》。《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》4積みはちょっとやり過ぎ感が漂う。《Holy Light(DRK)》や《天界のほとばしり/Celestial Flare(M14)》の方が良くないかな?
まあ色々言いたいことはありますが、僕はPEで両方のデッキに当たって敗北していますので、これ以上いうと自分を貶めかねない。いやー強かったですよ。
それにしてもこんなオリジナルデッキが時を同じくしてPEに現れたのって偶然ですかね?シンクロニシティってやつ?それともPauper勢の横の繋がりがあるのかな。
次に、TKCさんの独特のトロンのリスト。ちなみにTKCさんはニコニコ生放送されてる有名プレイヤーさんです(http://com.nicovideo.jp/community/co1647277)。
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》、《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》、《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》そしてトロンのエンジンによって無限マナを発生させ、隣に《熟考漂い/Mulldrifter(CMD)》や《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》がいれば無限ドローとなり《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch(MIR)》でフィニッシュ出来るというデッキです。
TKCさんは《雲上の座/Cloudpost(MRD)》と《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》が使えた時代にもこのようなデッキを組んでいました。当時は青単のポストストームと呼ばれるデッキが流行っていたものですが、それを独自に調整してかなり結果を残していたようですね。比較的最新のリストがこれ(http://p.tl/6vEx)。
現在のトロンは、既存の青赤ポストのポストエンジンをトロンエンジンに代えた物が進化して生まれた印象があります。しかしTKCさんのリストは、ポストストームのポストエンジンをトロンエンジンに代えた物という印象ですね。なので現在のトロンとこのデッキを比べるのはナンセンスかなって気がします。
どの環境でも、独自のリストで結果を残せるってのは凄いですね。
で、最後に僕のリスト。
今更言うこともあまり無いですが短めにまとめてみましょう。
デッキの骨子は
《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》
《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》
《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
《思案/Ponder(M12)》
《定業/Preordain(M11)》
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
《使徒の祝福/Apostle’s Blessing(NPH)》
ここら辺は他のウィー=ゼロックスのリストと変わりません。
《巧みな回避/Artful Dodge(DKA)》ではなく《シャドーの裂け目/Shadow Rift(TMP)》を使っているのは汎用性を重視した結果です。《巧みな回避/Artful Dodge(DKA)》はこちらにクリーチャーが居ないと腐ってしまうのですが《シャドーの裂け目/Shadow Rift(TMP)》は最悪相手のクリーチャーに撃つことも出来ますからね。
そして除去。
《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》と《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》が入っています。これはどちらも青単デルバーを意識した結果です。《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》は、「先手。デルバー、変身、殴ってプレッシャーをかける」の勝ちパターンを止め得る《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》に対処するためのカードです。《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》は青マナで撃てる除去として貴重であるのと、青いデッキには島渡りモードが生きるのでとても偉いです。
《稲妻/Lightning Bolt(M10)》についても一言。このカードは、デッキのどの部分ともシナジーが有りません(デルバーを変身させるくらいか)。本体に撃ちこみながら《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》で本体を殴れると沢山ダメージが入りますが、これは効果が重複して強く見えているだけで決してシナジティックな動きではありません。じゃあなんで入れてるの?ってことですが、1度シナジーを重視して《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を抜いてドロー呪文を入れていたことがあったんですね。そうしたところ、回るときはとても強いが対応力の低いデッキになってしまいました。デッキとして1つのコンセプトに向かって尖ることは必要ですが、尖り過ぎると脆さがでます。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》はこのデッキの丸さを支えるパーツとして4枚入っているわけです。
最後に、記事でも問題になっていたアーティファクト土地!
これはまず第一に《精神ねじ切り/Wrench Mind(MRD)》対策。相手が沼を置いてきた場合はこれを手札に温存するプレイングを心がけます。黒単とのマッチアップは非常に辛いのですが、その相性を少しでも改善しようと努力した結果がこれです。
逆に基本土地を温存するプレイングを要求される場合もあります。それは相手が《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》、《リバー・ボア/River Boa》など、渡り能力を使っている場合。まあ滅多にありませんけどね。
そんなにアーティファクト土地を積んでアーティファクト破壊は怖くないのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、今のところほとんど問題になってはいません。
親和のように全ての土地をアーティファクトに統一しているわけではないので、アーティファクト破壊が効いたり効かなかったり不安定なんですよね。相手はまずアーティファクト破壊をサイドインするかどうかで頭を悩ませることになります。そうやって相手のサイドボーディングプランが歪んでくれればこっちのもんです。
実際バーン相手に《粉々/Smash to Smithereens(SHM)》を腐らせて勝ったマッチもありましたし、プレイング次第でカバーできる範囲だと思ってます。
と、いう訳で今のところアーティファクト土地は積み得と思ってます。
日本人のデッキが2つも載ってるなんて嬉しいですね。この調子でドンドン個性を発揮していきたいと思います。
アーティファクト土地を積んでいるのは《精神ねじ切り/Wrench Mind(MRD)》対策!
I play artifact land as the answer to 《Wrench Mind(MRD)》!
SCGでも記事を書かれているJason MooreさんがBlack BorderというサイトでPauperの記事を書いてくれましたね。
(http://www.blackborder.com/q/node/18098)
テーマは「Pauper環境の変わり種」ってところ。
最近のPEレポートでも書いたレベルデッキ2つ、そして僕のウィー=ゼロックス、TKCさんのトロンの4つのデッキが取り上げられています。
レベルデッキ2つに共通して言えることは、青単デルバーに強いということですね。
それは、カウンターの構えられない最序盤に《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant(MMQ)》等のリクルーターを通してしまえば、後は土地を伸ばすだけでカウンター不可能なリクルート能力によってクリーチャーを展開できるからです。
特に《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(PLC)》の性能は特筆もので、これがデッキに存在するというだけでブロッカーが居なくとも《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》で殴るのが馬鹿馬鹿しくなってしまうので凄い。
《ヴェク追われの盲信者/Zealot il-Vec(TSP)》の1点を飛ばす能力も、フェアリー達に生存を許さない強烈な対策になりますね。
リクルートモードに入るまでの序盤を耐えるためのカードが必要になってきますが、ボロス型は《稲妻》、白単型は《未達への旅》を積んでいます。
そしてどちらも共通して《虹色の断片》をメインから積んでいるのが凄いですね。これはカード1枚を失って1ターン(FB込みで2ターン)の時間を得るカードなので、時間を稼ぐことを正当化できるゲームプランがしっかりあってこそ積めるカードだと思いますね。
ボロス型のサイドボードは《紅蓮破/Pyroblast(ICE)》、《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman(ALL)》という納得の強力サイド。これが赤の強みでしょう。《ボロスの駐屯地/Boros Garrison(RAV)》と《カビーラの交差路/Kabira Crossroads(ZEN)》による時間稼ぎプランもちょっと面白い。
白単型のサイドボードは《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》と《損ない/Unmake(EVE)》。《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》4積みはちょっとやり過ぎ感が漂う。《Holy Light(DRK)》や《天界のほとばしり/Celestial Flare(M14)》の方が良くないかな?
まあ色々言いたいことはありますが、僕はPEで両方のデッキに当たって敗北していますので、これ以上いうと自分を貶めかねない。いやー強かったですよ。
それにしてもこんなオリジナルデッキが時を同じくしてPEに現れたのって偶然ですかね?シンクロニシティってやつ?それともPauper勢の横の繋がりがあるのかな。
次に、TKCさんの独特のトロンのリスト。ちなみにTKCさんはニコニコ生放送されてる有名プレイヤーさんです(http://com.nicovideo.jp/community/co1647277)。
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries(ULG)》、《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》、《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》そしてトロンのエンジンによって無限マナを発生させ、隣に《熟考漂い/Mulldrifter(CMD)》や《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》がいれば無限ドローとなり《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch(MIR)》でフィニッシュ出来るというデッキです。
TKCさんは《雲上の座/Cloudpost(MRD)》と《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》が使えた時代にもこのようなデッキを組んでいました。当時は青単のポストストームと呼ばれるデッキが流行っていたものですが、それを独自に調整してかなり結果を残していたようですね。比較的最新のリストがこれ(http://p.tl/6vEx)。
現在のトロンは、既存の青赤ポストのポストエンジンをトロンエンジンに代えた物が進化して生まれた印象があります。しかしTKCさんのリストは、ポストストームのポストエンジンをトロンエンジンに代えた物という印象ですね。なので現在のトロンとこのデッキを比べるのはナンセンスかなって気がします。
どの環境でも、独自のリストで結果を残せるってのは凄いですね。
で、最後に僕のリスト。
今更言うこともあまり無いですが短めにまとめてみましょう。
デッキの骨子は
《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》
《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》
《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
《思案/Ponder(M12)》
《定業/Preordain(M11)》
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
《使徒の祝福/Apostle’s Blessing(NPH)》
ここら辺は他のウィー=ゼロックスのリストと変わりません。
《巧みな回避/Artful Dodge(DKA)》ではなく《シャドーの裂け目/Shadow Rift(TMP)》を使っているのは汎用性を重視した結果です。《巧みな回避/Artful Dodge(DKA)》はこちらにクリーチャーが居ないと腐ってしまうのですが《シャドーの裂け目/Shadow Rift(TMP)》は最悪相手のクリーチャーに撃つことも出来ますからね。
そして除去。
《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》と《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》が入っています。これはどちらも青単デルバーを意識した結果です。《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》は、「先手。デルバー、変身、殴ってプレッシャーをかける」の勝ちパターンを止め得る《尖塔のゴーレム/Spire Golem(DST)》に対処するためのカードです。《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》は青マナで撃てる除去として貴重であるのと、青いデッキには島渡りモードが生きるのでとても偉いです。
《稲妻/Lightning Bolt(M10)》についても一言。このカードは、デッキのどの部分ともシナジーが有りません(デルバーを変身させるくらいか)。本体に撃ちこみながら《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》で本体を殴れると沢山ダメージが入りますが、これは効果が重複して強く見えているだけで決してシナジティックな動きではありません。じゃあなんで入れてるの?ってことですが、1度シナジーを重視して《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を抜いてドロー呪文を入れていたことがあったんですね。そうしたところ、回るときはとても強いが対応力の低いデッキになってしまいました。デッキとして1つのコンセプトに向かって尖ることは必要ですが、尖り過ぎると脆さがでます。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》はこのデッキの丸さを支えるパーツとして4枚入っているわけです。
最後に、記事でも問題になっていたアーティファクト土地!
これはまず第一に《精神ねじ切り/Wrench Mind(MRD)》対策。相手が沼を置いてきた場合はこれを手札に温存するプレイングを心がけます。黒単とのマッチアップは非常に辛いのですが、その相性を少しでも改善しようと努力した結果がこれです。
逆に基本土地を温存するプレイングを要求される場合もあります。それは相手が《海賊の魔除け/Piracy Charm(PLC)》、《リバー・ボア/River Boa》など、渡り能力を使っている場合。まあ滅多にありませんけどね。
そんなにアーティファクト土地を積んでアーティファクト破壊は怖くないのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、今のところほとんど問題になってはいません。
親和のように全ての土地をアーティファクトに統一しているわけではないので、アーティファクト破壊が効いたり効かなかったり不安定なんですよね。相手はまずアーティファクト破壊をサイドインするかどうかで頭を悩ませることになります。そうやって相手のサイドボーディングプランが歪んでくれればこっちのもんです。
実際バーン相手に《粉々/Smash to Smithereens(SHM)》を腐らせて勝ったマッチもありましたし、プレイング次第でカバーできる範囲だと思ってます。
と、いう訳で今のところアーティファクト土地は積み得と思ってます。
日本人のデッキが2つも載ってるなんて嬉しいですね。この調子でドンドン個性を発揮していきたいと思います。
コメント
いや~TKCさんと並んで載れるなんて光栄ですね。あと、「ニキ」って呼ばれるのはなんだかむず痒くて嬉しいです!
元気にやってるかい?
俺はいつでも元気さ!
とりわけ、胃薬をくれないか?とにかく、落ち着こう。俺がこのdairynoteの異端者だと思われない内にな!
勉強のためリンクさせていただきました!
コメント欄にて報告失礼しますm(__)m
なんだかよく解らないですが落ち着いてください。僕は大変元気です。ベガスさんもそうであったら嬉しいです。
>>hak0さん、初めまして!
日本のPauper界を盛り上げていきたいと思っているので非常に嬉しいです。最近滞りぎみではありますが、どんどんPauperについて発信していきたいと思います。