Turn / 変化 (2)(青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに赤の0/1の奇魔(Weird)になる。
Burn / 点火 (1)(赤)
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。点火はそれに2点のダメージを与える。
融合(あなたはこのカードの片方の半分または両方の半分をあなたの手札から唱えてもよい。)
結構ルール上ややこしい部分があるのでまとめておこう。
分割カードのルール
スタック以外にあるときは両方のカードを組み合わせた特性を持つ。
例)《メレティスのダクソス/Daxos of Meletis(THS)》で《変化/点火/Turn/Burn(DGM)》が追放された場合、点数で見たマナコストは両半分を合わせたものになるので5点のライフを得ることになる。
スタック上にあるときは、
融合していない場合は片方の特性しか持たない。
例)《波使い/Master of Waves(THS)》はプロテクション(赤)を持つが《変化/Turn(DGM)》で対象にとることが出来る。
融合している場合は両方のカードを組み合わせた特性を持つ。
例)《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact(DIS)》はプロテクション(単色)を持つが《変化/点火/Turn/Burn(DGM)》は青赤の呪文なので対象に取ることが出来る。
例)《変化/点火/Turn/Burn(DGM)》の《変化/Turn(DGM)》を《波使い/Master of Waves(THS)》に、《点火/Burn(DGM)》をプレイヤー本体にと言った対象の取り方は出来ない。融合しているので対象を分けたとしてもこれは青赤の呪文であるので《波使い/Master of Waves(THS)》のプロテクション(赤)に引っかかってしまう。
融合している場合、解決は左から
すなわち、まず《変化/Turn(DGM)》、その後《点火/Burn(DGM)》の順に解決されます。
例)《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を《変化/点火/Turn/Burn(DGM)》の両方の対象に取った場合、まず能力を失ってから2点のダメージを与えるので、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》の「ダメージが与えられるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とし、その点数に等しい点数のダメージを与える。 」という能力は誘発しません。
まあ基本ですね。
次は特にややこしい《変化/Turn(DGM)》の及ぼす影響について。
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに赤の0/1の奇魔(Weird)になる。
というテキストな訳ですが、種類別に分けると
すべての能力を失うとともに(第6種)
赤の(第5種)
0/1の(第7種b)
奇魔になる。(第4種)
とまあ色々分かれているんですね。
この種類別の番号の順番で効果が適用されていくことになります。
同種の効果であればタイムスタンプ順に適用されます。
具体的に例を挙げて説明してみましょう。
例)《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》が出ている状態で、+1/+1カウンターが1つ載った《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》が攻撃してきた。
これに《変化/Turn(DGM)》を打った後に《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》でブロックしたらどうなるか?
A、《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》は能力を持たない1/2の赤の奇魔となり《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》にブロックされて死亡。絆魂による回復はない。
《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》の絆魂を与える能力はそれが場に出た時点でタイムスタンプを得る。その後に《変化/Turn(DGM)》を打ったので絆魂の能力は失われる。
+1/+1カウンターによる修整は種類別第7種dであるので種類別第7種bで0/1になった後にカウンターによる修整を受ける。
例)《ひるまぬ勇気/Unflinching Courage(DGM)》の付いた《エルフの神秘家/Elvish Mystic(M14)》が攻撃してきた。
これに《変化/Turn(DGM)》を打った後に0/1の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》でブロックしたらどうなるか?
A、《エルフの神秘家/Elvish Mystic(M14)》は能力を持たない2/3の赤の奇魔となり《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》を討ち取ることが出来る。トランプルのダメージは通らないし絆魂による回復もない。
《ひるまぬ勇気/Unflinching Courage(DGM)》の絆魂とトランプルを得るという効果はそれがクリーチャーに付けられた際にタイムスタンプを得る。その後に《変化/Turn(DGM)》を打ったので絆魂もトランプルも失われる。
+2/+2の修整を与える効果は種類別第7種cなので0/1になった後に修正を受ける。
だんだん解ってきましたかね?
例)《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope(AVR)》に《変化/Turn(DGM)》打った後、そこに《天使の武装/Angelic Armaments(AVR)》が装備された。この《アヴァシン》はどんなクリーチャーとなるだろうか?
A、《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope(AVR)》は、飛行だけを持つ2/3の赤と白の奇魔・天使となる。
《天使の武装/Angelic Armaments(AVR)》の「飛行を持ち(第6種)、それの他の色やタイプに加えて白(第5種)の天使(Angel)である(第4種)。」は《変化/Turn(DGM)》の各効果と種類別が同じである。装備品は装備をした時点でタイムスタンプを得るので後に適用される。そして+2/+2の修整は一番最後に適用される。
まだ続きます。
例)クリーチャーである《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》が自身を自身の能力で「ブロックされない」ようにして攻撃してきた。これに《変化/Turn(DGM)》を打ってブロックして討ち取ることは可能か?
A、ブロックは出来ない。
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》は能力を持たない0/1の赤の奇魔となるがタッサの能力は「ブロックされないという能力を与える」ものではなく「ブロックされない」ようにルールを変更するものなので、《変化/Turn(DGM)》を打っても相変わらずブロックはされない。
例)《変化/点火/Turn/Burn(DGM)》の両方を《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》を対象として唱えた。これに対応して再生能力を起動されたがどうなるか。
A、再生する。
再生能力を起動して解決した時点で「このターン、次にこれが破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除き、タップし、(戦闘に参加しているなら)戦闘から取り除く」といういわゆる「再生の盾」が張られます。この効果は《変化/Turn(DGM)》によって失われるものではないので問題なく再生する。
大体の事は説明できたかな?
それと最後に、《変化/Turn(DGM)》は継続的効果の種類別以外の特性には影響を与えません。カード名、マナ・コストがそれに当たります。特にマナ・コストは信心に影響があるので覚えておく必要があるでしょう。
知ったかぶってあること無いこと書いて誤解を与えてしまって済みません!修整したので大丈夫だと思います。間違いを指摘して下さった方ありがとうございました!
コメント
最後の《特質改竄/Trait Doctoring》の色変更が後から打たれた《精霊への挑戦/Brave the Elements》のプロテクションの色まで変更するのは知りませんでした
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》のところの例と同じ解釈でいいんですか?
融合してる呪文はマルチカラーなので《変化/Turn》を《波使い/Master of Waves》に撃って
《Burn / 点火》をほかの生物に撃つことはできない というのも大事だと思います
長文失礼しました
>スタック以外にあるときは両方のカードを組み合わせた特性を持つ。マナコスト3青赤で青と赤のインスタント・カードとして扱われる。
マナコストを二つ持っているだけで、足し合わせたマナコスト一つを持っているわけではありません。
手札にある《変化/点火》は《コジレックの審問》で捨てさせられますが、《脳食願望》では捨てることができません。
《メレティスのダクソス》で5点のライフの得るのはその二つを参照し、3点のライフを得、2点のライフを得るからです。
>《特質改竄/Trait Doctoring(DGM)》
CR612.3 能力を追加したり取り除いたりする効果は、その影響を受けるオブジェクトの文章を変更するわけではない。従って、効果によってオブジェクトに与えられた能力は、そのオブジェクトの文章を変更する効果の影響を受けない。
ということでプロテクションの色は青です。
能力の付与が仮に文章を追加していたとしても3種適用時点ではプロテクション赤をまだ持っていませんから色の変更ができません。
>群れネズミトークン
他に比べて小さいので最後に
コピー・トークンの持つ各特性は正確には第一種ではありません
CR613.1 オブジェクトの特性の値は、そのオブジェクトそのものの値から始まって決定される。カードであればそのカードに記載されている特性の値、トークンや(呪文やカードの)コピーであればそれを生成した効果によって定められた特性の値を初期値とする。その後、以下の種類別の順番で適用できる継続的効果をすべて適用する。
ということで継続的効果を適用する前の初期値であり、継続的効果には含まれません。
《特質改竄/Trait Doctoring(DGM)》のところ誤解をさせて済みません。
>融合してる呪文はマルチカラーなので《変化/Turn》を《波使い/Master of Waves》に撃って
《Burn / 点火》をほかの生物に撃つことはできない というのも大事だと思います
確かにそれも大切ですね。ありがとうございます。
>>通りすがりさん
非常に懇切丁寧な指摘感謝いたします。今後このようなことが無いように精進しますので変わらぬご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
知りたかった情報がここに・・・!
リンクさせていただきました。よろしくお願いします。
お役に立てたようで幸いです。リンクお返ししましたのでこちらこそ宜しく。
>>TKさん
なるべくスタンの実戦で遭遇しそうな場面の例を考えてみました。まあ実際に使うときに思い出せばいいんじゃないでしょうかね。為になったようで嬉しいです