新セットリリース時には恒例のPauper目線でのレビューになります。
拙訳ですがよろしければどうぞ
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Theros Pauper Set Review(http://www.starcitygames.com/article/27012_Theros-Pauper-Set-Review.html)
ALEX ULLMAN
9/26/13
テーロスがやって来て、神々が僕らの間を闊歩している。Pauperでは、これらの神々はイニストラードのホラーや2回目のラヴニカのギルドとは違った風景を見せてくれるだろう。
《雲上の座/Cloudpost(MRD)》と《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》の禁止は、僕が完全には予想できないような影響をPauperのメタゲームに与えるだろう。久しぶりに、露骨にぶっ壊れたコンボデッキも明らかに常軌を逸したマナエンジンも無くなった。10月2日(禁止が実装される時)以降、フォーマットには支配的なコンボデッキと主力のコントロールデッキが居なくなるだろうと思われる。僕はこれを長期的には期待していないが、最初の数イベントはアグロデッキが結果を出すだろうね。
他の大きな変更点は、再び開発の台に上がるデッキが出てきたということだ。《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》は盤上にパーマネントを展開するあらゆるデッキの繁栄を阻害していた(それは4ターン目に勝てる脅威を展開できなかったんだ)。白ウィニーのようなデッキはメタゲームの外に追いやられていたし、ギルド門は本当にチャンスが無かった。今やタップ状態で出たりパーマネントを戻すことを要求するカードはもはや「《亀裂》には負けてしまう」ということを意味しない。
これは精神的に大きな転換だ。《雲上の座/Cloudpost(MRD)》でないトップメタのデッキ―ストンピィ、デルバー、親和、そして《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》デッキ―を2つの仲間に分けよう。1つ目はデルバーに占められていて、それは打消し呪文デッキのまとまりだ。他の3つのデッキは全て4ターン目までに勝つために手札と盤面を作り上げることが出来る。それより長引けば《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》が機能してすべての投資を無かったことにしてしまうだろう。僕はPauperの大幅な変更について検討し、新しい世界の担い手として何がふさわしいかを探すためにコモンの歴史を探索するだろう。今のところ、僕の心にはギリシャが浮かんでいる。
テーロスは完璧なタイミングでPauperに参入するだろう。英雄的、怪物的、授与、そして信心のすべてのメカニズムはプレイヤーにパーマネントを場に留めることを要求する。これがメタゲームとぶつかり合うことは、更なるカードに検討の余地が与えられることを意味する。それでは始めましょうか?
《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》で華々しく始まろう。1枚のカードで複数の脅威を生成できる能力は強力だ―ちょうどエルフの《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster(LRW)》のようだ。《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》はEye Candyとしてしられる《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》/《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》デッキのサイドボードかもしかしたらメインデッキに居場所を見つけることが出来る。このデッキは自分のクリーチャーを対象とする(《ひずみの一撃/Distortion Strike(ROE)》と《無謀なる突進/Reckless Charge(ODY)》のような)呪文を多く積んでいるので、《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》はイゼットで非常に上手く働く。これはEye Cnadyに対して《悪魔の布告/Diabolic Edict(TMP)》効果が多く使われるようになるならば潜在的により重要だ。
赤の1マナ圏はデッキの多様性を高める潜在性を秘めている。僕は緑白呪禁に取り組んでいた間、他の代替品について考え始めていた。《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》は緑のお家芸について考えさせた:強化呪文だ
これはグルール風の《十字軍》リストの出発点だ。《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack(DKA)》は4枚採用を考慮するほどに強力だが、このリストでプレイして見ないことには正確な枚数を決めることは難しい。このデッキは除去困難なクリーチャーによる早期のビートで強烈な攻撃を支えるようデザインされている。《途方もない力/Colossal Might(ARB)》はダメージとコストの比率がすばらしく、2色デッキが存在しうるならばより使われるかもしれない。
《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》が進む別の方向は大隊だ。《十字軍》を《軍部の栄光/Martial Glory(GTC)》と《ウォジェクの矛槍兵/Wojek Halberdiers(GTC)》と組み合わせることはボロスの魔道士をキルゾーンに追い込ませかなりのダメージを与えさせてくれる。《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)、《向こう見ずな技術/Madcap Skills(GTC)》、そして《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》もそのようなデッキにとって考慮の外というわけではない。これにオーラを付ければ付けるほどに凄まじい災難が現れるだろう。ボロスでは、《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》は多数の選択肢をくれて、僕はこの真紅のやり手が異なったものを見せることに全く期待しているよ。
《液態化/Aqueous Form(THS)》は大体《好奇心/Curiosity(EXO)》だ。大体ね。占術1はカード1枚の4分の1か3分の1の間の価値があるから、この濡れたパンツを履いた何かがコストに見合うには3,4回攻撃する必要があるだろう。防御を躱すことが出来るというのも貴重なものだが、ダメージを与えたいようなデッキはエンチャントされているクリーチャーのダメージ量を上げたいもので、それは《液態化/Aqueous Form(THS)》には出来ないことだ。もしシミックで呪禁に付けるなら、僕はサイドボードにこれを入れるかもしれない、今じゃないけど―大体ね。
《血集りのハーピー/Blood-Toll Harpy(THS)》は今後憶えておくべきカードだ。ライフを失わせる能力は《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》や《黒の防御円/Circle of Protection: Black(4ED)》のような対処しにくいカードを上手く回避する。このコストは《発掘/Unearth(ULG)》に頼るデッキにとって最適だ。現在居場所の無いハーピーは、今のところサイドラインで羽を休める必要があるだろう。
僕が小さな少年だったときに対戦した相手は、皆僕が黒単アグロデッキに引かれていることを知っていた。《エレボスの加護/Boon of Erebos(THS)》は僕の少年の部分の心に語りかけてくる。黒のクリーチャーはむしろ脆弱だが、《加護》はこれを再生によって対処してくれる。《加護》はゲームの締めくくりとなる最後の一撃を黒単アグロに与えてくれる。テーロスがマジックオンラインに来たなら、僕が最初に取り組むであろうデッキはこんな感じだろうね:
明確な出発点だ。このデッキはより恒久的なパワー強化の為に何枚かの《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》が欲しいだろう。このようなデッキは《暗黒の儀式/Dark Ritual(4ED)》や《泥炭の沼地/Peat Bog(MMQ)》のようなマナブーストを入れることも可能だ。おそらく《強迫/Duress(USG)》と《カラスの罪/Raven’s Crime(EVE)》が妨害手段として居場所を見つけるかもしれない。僕はテーロス後にスーサイドブラックがイケるのかはっきりとは分からないが、それを試す気があるよ。
僕の《雲上の座/Cloudpost(MRD)》デッキでの《落岩/Boulderfall(THS)》について語らせてくれ。―まあまあ、要チェックだ。冗談抜きに、《落岩/Boulderfall(THS)》ほ他のコモンには出来ないことをやってのける、そして非常に重い。もしランプデッキが赤を使えるとなれば、僕は《落岩/Boulderfall(THS)》が枠を競い合うと完全に信じている。Pauperのクリーチャーたちは大体低いタフネスを持っているから、これで3、4体のクリーチャーを討ち取ることは有りえないことではない。コストは重いし《電謀/Electrickery(RTR)》の方が安いが、《落岩/Boulderfall(THS)》には更なるボーナスがある。そうは言っても、8マナは十分すぎる。
多くのプレイヤーが《拷問生活/Tortured Existence(STH)》デッキの助けとして《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》に夢中になっている。《融和》はデッキのクリーチャーを大量に墓地に削り落としながらその名前になっているエンチャントを探せるんだ。現在人気のあるヴァージョンはラクドスタイプのものだが、《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》はゴルガリタイプのデッキを舞い戻すかもしれない。もしこのかなりの時間食い虫のデッキが、来たるメタゲームで十分速くなるとしたら面白いね。
《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》は特別ではない―ただの《アーグの盗賊団/Erg Raiders(5ED)》だ。再生コストは重すぎて意味を持つことは少ない(赤単ならなおさらね)。フォーマットは2/2達であふれかえっていて、これは損害を気にせず攻撃出来て《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》の良い補完になる。《略奪者》は他のアグロデッキの早期のクリーチャーたち:《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》、《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》、《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort(BOK)》やその他に対してとてもいいマッチアップになる。選択肢としては《稲妻/Lightning Bolt(M10)》にはタフネス3は意味をなさないだろうが、戦闘では意味がある。もしゴブリンでないアグロデッキが来るとしたら《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》は要求に応えるだろう。
スポイラーを最初に見た時、僕は《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》に感銘を受けた。プレリリースで僕は手札を1枚失った。信心は、黒の、色に強く依存するという歴史からして馴染んでいる。《騒がしいネズミ/Chittering Rats(DST)》や《リリアナの死霊/Liliana’s Specter(M11)》に続けば《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》は相手の手札全てを見ることが出来るということだ。このカードの最大の欠点はそのマナコストだ―4マナでは、《発掘/Unearth(ULG)》出来ないんだ。もし黒ベースの《死体発掘/Exhume(USG)》リアニデッキが存在するなら、《信奉者》はそこで使われるだろうが、一方で高いマナコストが重荷となるなら《拷問生活/Tortured Existence(STH)》のサイドボードのユーティリティクリーチャーとしてより注目している。
《残忍な発動/Feral Invocation(THS)》は緑白呪禁で上手く使えるんじゃないだろうか―瞬速を持っていることは申し分のないコンバットトリックなる。このデッキは既に枠がキツい(そしてこのセットでよりキツくなりそうだ)、だからこれは良くてもコンバットトリックにしかならない―緑白呪禁が乱闘をお望みなら《残忍な発動/Feral Invocation(THS)》は典型的な「より勝てる」カードだ。もし緑白呪禁が君の苦境ならが、何としてもこれを取るが、《祖先の仮面/Ancestral Mask(MMQ)》の方がおそらく良いね(オンラインで手に入れるのは大変だけどさ)。
プレイヤーがPauperをするずっと前、ラヴニカ/神河のスタンダードPauperを打ち壊していたのはミッドレンジオルゾフデッキだった。《盲目の狩人/Blind Hunter(GPT)》、《金切り声の混種/Shrieking Grotesque(GPT)》、そして《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact(DIS)》のようなクリーチャーで、このデッキはその価値を高めていて、よく《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless(GPT)》のお蔭で勝利していた。僕は《肉体の奪取/Rend Flesh(CHK)》、《祝福の息吹/Blessed Breath(CHK)》(そして《魂無き蘇生/Soulless Revival(CHK)》)をカードを減らさずに除去に対抗するために使ったデッキを調整してきた。《神々の思し召し/Gods Willing(THS)》がそのデッキの《祝福の息吹/Blessed Breath(CHK)》を思い起こさせることから僕はこのデッキを持ちだした。プロテクションを得るのは強力な能力だし、それがカード1枚分のコストを要しない時には単純に強くなる。現在、僕はブロックするものが昨今のPauperで影響力があるとは思っていないが、それが問題となるならば、《神々の思し召し/Gods Willing(THS)》は取るべきカードになるだろう。
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》は信心に頼る点で《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》とよく似ている。《信奉者》と違って、それはごまかして使わなくとも上手く働く。過去の黒デッキは《堕落/Corrupt(USG)》をフィニッシャーとして使ってきた。《商人》は似たような役割を果たすが《無残な収穫/Grim Harvest(CSP)》で取り戻せるという特徴がある。もし低速の黒コントロールデッキが存在感を露わにしたら(そして僕はそうなるんじゃないかと思っている)、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》には勝機があるだろう。
《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》と《葉冠のドライアド/Leafcrown Dryad(THS)》はどちらも緑白呪禁の興味深い選択肢だ。これらはどちらも《祖先の仮面/Ancestral Mask(MMQ)》、《オーラのナーリッド/Aura Gnarlid(ROE)》、そして《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)》を強化する便利なクリーチャーだ。スピリットとニンフは軽い授与コストも持っていて土地少な目の緑白呪禁デッキで見られるだろう。もしこのデッキが禁止後にも生き残るなら、どちらも注目の的になりうるだろう。《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》は実際に絆魂を持っているので《アルマジロの外套/Armadillo Cloak(INV)》のスタックとのボーナスがある。
ひとたび《雲上の座/Cloudpost(MRD)》がフォーマットを離れてしまえば、ランプデッキの最良の選択肢は《根の壁/Wall of Roots(MIR)》と《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を中心としたようなものだ。《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider(M13)》の支持者にとっては、僕が緑の壁ランプで《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》も支持するのは驚くに値しないだろう。4/5クリーチャーは戦闘において全てをやっつけるし、8/9になることもある。
《雲上の座/Cloudpost(MRD)》から闇雲に4ターン目に着地できないことによって《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》の人気が落ちるかはわからないが、《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》と《厳粛な空護り/Somber Hoverguard(MRD)》が攻撃するフォーマットでは《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》は素晴らしいブロッカーになる。
《ナイレアの存在/Nylea’s Presence(THS)》は緑白呪禁にとっての追加の《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》を与える。そのコストはより重いが、依然としてカードを引くことは出来る。それ自身を置き換えながら殆どの緑デッキでどんな色も生み出せる能力はこれからの緑ベースの2色デッキにとって魅力的な選択肢となる。
《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》はよく使われて、唱えたものに手札を供給してきた。《前兆語り/Omenspeaker(THS)》はより早く出てくるがそれ自身を置き換えることはしない。《神官》はトップのカードが1つも欲しくない場合は保証してくれない。《前兆語り/Omenspeaker(THS)》は死にカードを取り除くことが出来る。《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》は必要なピースを引くことが出来る一方で、《前兆語り/Omenspeaker(THS)》はそれをただトップに残す。もしフォーマットが攻撃的に動くならば、僕はより早く着地できる《前兆語り/Omenspeaker(THS)》の価値が上がると思うけど、《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》と完全に置き換わるとは思わないね。
《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》は《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》が4枚では足りない時のためのもので、誰かが《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》を使う前に《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》4枚が使われて欲しいってことを意味している。
プレイヤーがPauperをするずっと前、僕は青単のミラーのサイドボード用に《墨深みの潜り手/Inkfathom Divers(LRW)》を使っていた。3/3の島渡りクリーチャーは島と戦うに当たっては大体十分に良いものだったよ。《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》は僕にこのカードを思い起こさせた―それがずっと良いことを除けば、Pauperにおいてあらゆる飛行クリーチャーを止めるだけの体格をもっている(そして大体の地上クリーチャーもね)。インスタントかソーサリーで占術出来る能力はとても強力だ、《熟慮/Think Twice(TSP)》や《対抗呪文/Counterspell(TMP)》をパワーアップさせるからね。青いコントロールは戻ってきそうだし(デルバーは使われ続けるだろうけど)、《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》は青きプレイヤーが引くカードの質を向上させるという大役を担いそうだ。
《骨読み/Read the Bones(THS)》は《血の署名/Sign in Blood(M13)》ではない。それは《予感/Foresee(FUT)》ではない。新しい黒のカードドロー呪文は2つの間にあって、僕に《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》を思い起こさせた。《骨読み/Read the Bones(THS)》は黒単デッキの《血の署名/Sign in Blood(M13)》と置き換わりはしないだろう、Ratsと黒単コンの3マナ域はとても詰まっているからね。《骨読み/Read the Bones(THS)》がやってのけることは青くないコントロールデッキを発展させることだ。《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》はイゼットポストとフィッシャーポストデッキのキーカードで2枚のカードを犠牲にしつつ、3枚のカードを見ることを可能にしていた。《骨読み/Read the Bones(THS)》は1枚のカードしか失わないが最大で4枚のカードを見る能力がある。トップの2枚が腐ってる?じゃあ深く掘り下げよう。これはPauperの青くないカードでは今まで見たことがなかったものだ。《骨読み/Read the Bones(THS)》はデッキ構築の選択肢を広げ、島の無いデッキに上手くカードを引かせてくれるんだ。これが速やかに使われることを期待するよ―これはとても素晴らしい。
僕は《災いの印/Scourgemark(THS)》にゴルガリ呪禁で重要なカードになって欲しいと思っている。《災いの印/Scourgemark(THS)》はそうならなそうだな。
《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》と《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》は一緒に上手く使える。倍賭けの犬は元から二段攻撃を持った最初のコモンクリーチャーだ。《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》は占術付きの《巨大化/Giant Growth(RTR)》の攻撃的な部分を抜き取ったもので、こいつは素晴らしいね。これらのカードは、僕が数か月前に支持した《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》を含むリストのようなゴブリンでない攻撃的デッキの赤い前向きな一突きに貢献する。テーロスのRed Deck Winはこうなるんじゃないかな:
このデッキは本当に攻撃が大好きだ。《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》や《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》を満載出来ることは素晴らしく、《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》は対象になることで更なるものを生み出すことが出来る。湧血を持つクリーチャーは英雄的とは上手く合わないだろう、でもダメージを増やす上では仕事をしてくれる。これはMagic Onlineにテーロスがやって来たら僕が最初に戦う赤いデッキになりそうだ。
《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》は2マナで使うことの出来る《排撃/Repulse(INV)》に良く似た新たなバウンス呪文だ。始めに言ったように、僕はPauperがパーマネントを盤面に並べるようなフォーマットへと変わっていくと思っている。このことから、僕は軽いバウンス(《送還/Unsummon(4ED)》、《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》そして《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》など)も使われるようになるとみている。《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》は占術によるフィルター効果を与えてくれて、コストに対して魅力的な選択肢となる。
テーロスは素晴らしくよくデザインされたセットで多様な選択肢をPauperに与えてくれる。僕が以前に述べたように、制圧力のあったカードの退場とリリースのタイミングは予期せず一致している。僕のテーロスのピックアップリストは:
・《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》
・《エレボスの加護/Boon of Erebos(THS)》
・《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》
・《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》
・《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》
・《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》
・《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》
・《葉冠のドライアド/Leafcrown Dryad(THS)》
・《前兆語り/Omenspeaker(THS)》
・《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》
・《骨読み/Read the Bones(THS)》
・《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》
・《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》
・《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》
これは普通より長いリストだ。正直に言うと―関係ないんだ。どちらにしろ君たちはこれらをドラフトするんだろうね。
Keep slingin’ commons-
-Alex
SpikeBoyM on Magic Online
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こうして見るとテーロスはなかなか豊作なセットのようですね。中でも《骨読み/Read the Bones(THS)》、《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》は有望株だと思います。
最近はPauperDEに出続けていて元記事の掲載から翻訳までに期間が空いてしまいましたが、なんとかMOのプレリには間に合ったってとこですかね。今後のPauper環境が楽しみです。
拙訳ですがよろしければどうぞ
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Theros Pauper Set Review(http://www.starcitygames.com/article/27012_Theros-Pauper-Set-Review.html)
ALEX ULLMAN
9/26/13
テーロスがやって来て、神々が僕らの間を闊歩している。Pauperでは、これらの神々はイニストラードのホラーや2回目のラヴニカのギルドとは違った風景を見せてくれるだろう。
《雲上の座/Cloudpost(MRD)》と《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》の禁止は、僕が完全には予想できないような影響をPauperのメタゲームに与えるだろう。久しぶりに、露骨にぶっ壊れたコンボデッキも明らかに常軌を逸したマナエンジンも無くなった。10月2日(禁止が実装される時)以降、フォーマットには支配的なコンボデッキと主力のコントロールデッキが居なくなるだろうと思われる。僕はこれを長期的には期待していないが、最初の数イベントはアグロデッキが結果を出すだろうね。
他の大きな変更点は、再び開発の台に上がるデッキが出てきたということだ。《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》は盤上にパーマネントを展開するあらゆるデッキの繁栄を阻害していた(それは4ターン目に勝てる脅威を展開できなかったんだ)。白ウィニーのようなデッキはメタゲームの外に追いやられていたし、ギルド門は本当にチャンスが無かった。今やタップ状態で出たりパーマネントを戻すことを要求するカードはもはや「《亀裂》には負けてしまう」ということを意味しない。
これは精神的に大きな転換だ。《雲上の座/Cloudpost(MRD)》でないトップメタのデッキ―ストンピィ、デルバー、親和、そして《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》デッキ―を2つの仲間に分けよう。1つ目はデルバーに占められていて、それは打消し呪文デッキのまとまりだ。他の3つのデッキは全て4ターン目までに勝つために手札と盤面を作り上げることが出来る。それより長引けば《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》が機能してすべての投資を無かったことにしてしまうだろう。僕はPauperの大幅な変更について検討し、新しい世界の担い手として何がふさわしいかを探すためにコモンの歴史を探索するだろう。今のところ、僕の心にはギリシャが浮かんでいる。
テーロスは完璧なタイミングでPauperに参入するだろう。英雄的、怪物的、授与、そして信心のすべてのメカニズムはプレイヤーにパーマネントを場に留めることを要求する。これがメタゲームとぶつかり合うことは、更なるカードに検討の余地が与えられることを意味する。それでは始めましょうか?
《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》で華々しく始まろう。1枚のカードで複数の脅威を生成できる能力は強力だ―ちょうどエルフの《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster(LRW)》のようだ。《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》はEye Candyとしてしられる《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》/《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》デッキのサイドボードかもしかしたらメインデッキに居場所を見つけることが出来る。このデッキは自分のクリーチャーを対象とする(《ひずみの一撃/Distortion Strike(ROE)》と《無謀なる突進/Reckless Charge(ODY)》のような)呪文を多く積んでいるので、《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》はイゼットで非常に上手く働く。これはEye Cnadyに対して《悪魔の布告/Diabolic Edict(TMP)》効果が多く使われるようになるならば潜在的により重要だ。
赤の1マナ圏はデッキの多様性を高める潜在性を秘めている。僕は緑白呪禁に取り組んでいた間、他の代替品について考え始めていた。《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》は緑のお家芸について考えさせた:強化呪文だ
Gruul Heroes
Creatures (24)
4 《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》
4 《林間隠れの斥候/Gladecover Scout(M12)》
4 《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》
4 《モグの狂信者/Mogg Fanatic(TMP)》
4 《シラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalker(GPT)》
4 《ぬめるボーグル/Slippery Bogle(EVE)》
Lands (20)
9 《森》
9 《山》
2 《グルールのギルド門/Gruul Guildgate(GTC)》
Spells (16)
4 《怨恨/Rancor(ULG)》
4 《途方もない力/Colossal Might(ARB)》
2 《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack(DKA)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
2 《無謀なる突進/Reckless Charge(ODY)》
これはグルール風の《十字軍》リストの出発点だ。《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack(DKA)》は4枚採用を考慮するほどに強力だが、このリストでプレイして見ないことには正確な枚数を決めることは難しい。このデッキは除去困難なクリーチャーによる早期のビートで強烈な攻撃を支えるようデザインされている。《途方もない力/Colossal Might(ARB)》はダメージとコストの比率がすばらしく、2色デッキが存在しうるならばより使われるかもしれない。
《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》が進む別の方向は大隊だ。《十字軍》を《軍部の栄光/Martial Glory(GTC)》と《ウォジェクの矛槍兵/Wojek Halberdiers(GTC)》と組み合わせることはボロスの魔道士をキルゾーンに追い込ませかなりのダメージを与えさせてくれる。《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)、《向こう見ずな技術/Madcap Skills(GTC)》、そして《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》もそのようなデッキにとって考慮の外というわけではない。これにオーラを付ければ付けるほどに凄まじい災難が現れるだろう。ボロスでは、《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》は多数の選択肢をくれて、僕はこの真紅のやり手が異なったものを見せることに全く期待しているよ。
《液態化/Aqueous Form(THS)》は大体《好奇心/Curiosity(EXO)》だ。大体ね。占術1はカード1枚の4分の1か3分の1の間の価値があるから、この濡れたパンツを履いた何かがコストに見合うには3,4回攻撃する必要があるだろう。防御を躱すことが出来るというのも貴重なものだが、ダメージを与えたいようなデッキはエンチャントされているクリーチャーのダメージ量を上げたいもので、それは《液態化/Aqueous Form(THS)》には出来ないことだ。もしシミックで呪禁に付けるなら、僕はサイドボードにこれを入れるかもしれない、今じゃないけど―大体ね。
《血集りのハーピー/Blood-Toll Harpy(THS)》は今後憶えておくべきカードだ。ライフを失わせる能力は《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》や《黒の防御円/Circle of Protection: Black(4ED)》のような対処しにくいカードを上手く回避する。このコストは《発掘/Unearth(ULG)》に頼るデッキにとって最適だ。現在居場所の無いハーピーは、今のところサイドラインで羽を休める必要があるだろう。
僕が小さな少年だったときに対戦した相手は、皆僕が黒単アグロデッキに引かれていることを知っていた。《エレボスの加護/Boon of Erebos(THS)》は僕の少年の部分の心に語りかけてくる。黒のクリーチャーはむしろ脆弱だが、《加護》はこれを再生によって対処してくれる。《加護》はゲームの締めくくりとなる最後の一撃を黒単アグロに与えてくれる。テーロスがマジックオンラインに来たなら、僕が最初に取り組むであろうデッキはこんな感じだろうね:
Suicide Black
Creatures (28)
4 《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》
4 《カーノファージ/Carnophage(EXO)》
4 《ダウスィーの怪物/Dauthi Horror(TMP)》
4 《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TMP)》
4 《煙霧吐き/Fume Spitter(SOM)》
4 《ラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freak(RTR)》
4 《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator(ZEN)》
Lands (18)
18 《沼》
Spells (14)
4 《エレボスの加護/Boon of Erebos(THS)》
4 《変異原性の成長/Mutagenic Growth(NPH)》
2 《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》
4 《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
明確な出発点だ。このデッキはより恒久的なパワー強化の為に何枚かの《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》が欲しいだろう。このようなデッキは《暗黒の儀式/Dark Ritual(4ED)》や《泥炭の沼地/Peat Bog(MMQ)》のようなマナブーストを入れることも可能だ。おそらく《強迫/Duress(USG)》と《カラスの罪/Raven’s Crime(EVE)》が妨害手段として居場所を見つけるかもしれない。僕はテーロス後にスーサイドブラックがイケるのかはっきりとは分からないが、それを試す気があるよ。
僕の《雲上の座/Cloudpost(MRD)》デッキでの《落岩/Boulderfall(THS)》について語らせてくれ。―まあまあ、要チェックだ。冗談抜きに、《落岩/Boulderfall(THS)》ほ他のコモンには出来ないことをやってのける、そして非常に重い。もしランプデッキが赤を使えるとなれば、僕は《落岩/Boulderfall(THS)》が枠を競い合うと完全に信じている。Pauperのクリーチャーたちは大体低いタフネスを持っているから、これで3、4体のクリーチャーを討ち取ることは有りえないことではない。コストは重いし《電謀/Electrickery(RTR)》の方が安いが、《落岩/Boulderfall(THS)》には更なるボーナスがある。そうは言っても、8マナは十分すぎる。
多くのプレイヤーが《拷問生活/Tortured Existence(STH)》デッキの助けとして《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》に夢中になっている。《融和》はデッキのクリーチャーを大量に墓地に削り落としながらその名前になっているエンチャントを探せるんだ。現在人気のあるヴァージョンはラクドスタイプのものだが、《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》はゴルガリタイプのデッキを舞い戻すかもしれない。もしこのかなりの時間食い虫のデッキが、来たるメタゲームで十分速くなるとしたら面白いね。
《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》は特別ではない―ただの《アーグの盗賊団/Erg Raiders(5ED)》だ。再生コストは重すぎて意味を持つことは少ない(赤単ならなおさらね)。フォーマットは2/2達であふれかえっていて、これは損害を気にせず攻撃出来て《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》の良い補完になる。《略奪者》は他のアグロデッキの早期のクリーチャーたち:《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》、《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》、《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort(BOK)》やその他に対してとてもいいマッチアップになる。選択肢としては《稲妻/Lightning Bolt(M10)》にはタフネス3は意味をなさないだろうが、戦闘では意味がある。もしゴブリンでないアグロデッキが来るとしたら《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》は要求に応えるだろう。
スポイラーを最初に見た時、僕は《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》に感銘を受けた。プレリリースで僕は手札を1枚失った。信心は、黒の、色に強く依存するという歴史からして馴染んでいる。《騒がしいネズミ/Chittering Rats(DST)》や《リリアナの死霊/Liliana’s Specter(M11)》に続けば《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》は相手の手札全てを見ることが出来るということだ。このカードの最大の欠点はそのマナコストだ―4マナでは、《発掘/Unearth(ULG)》出来ないんだ。もし黒ベースの《死体発掘/Exhume(USG)》リアニデッキが存在するなら、《信奉者》はそこで使われるだろうが、一方で高いマナコストが重荷となるなら《拷問生活/Tortured Existence(STH)》のサイドボードのユーティリティクリーチャーとしてより注目している。
《残忍な発動/Feral Invocation(THS)》は緑白呪禁で上手く使えるんじゃないだろうか―瞬速を持っていることは申し分のないコンバットトリックなる。このデッキは既に枠がキツい(そしてこのセットでよりキツくなりそうだ)、だからこれは良くてもコンバットトリックにしかならない―緑白呪禁が乱闘をお望みなら《残忍な発動/Feral Invocation(THS)》は典型的な「より勝てる」カードだ。もし緑白呪禁が君の苦境ならが、何としてもこれを取るが、《祖先の仮面/Ancestral Mask(MMQ)》の方がおそらく良いね(オンラインで手に入れるのは大変だけどさ)。
プレイヤーがPauperをするずっと前、ラヴニカ/神河のスタンダードPauperを打ち壊していたのはミッドレンジオルゾフデッキだった。《盲目の狩人/Blind Hunter(GPT)》、《金切り声の混種/Shrieking Grotesque(GPT)》、そして《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact(DIS)》のようなクリーチャーで、このデッキはその価値を高めていて、よく《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless(GPT)》のお蔭で勝利していた。僕は《肉体の奪取/Rend Flesh(CHK)》、《祝福の息吹/Blessed Breath(CHK)》(そして《魂無き蘇生/Soulless Revival(CHK)》)をカードを減らさずに除去に対抗するために使ったデッキを調整してきた。《神々の思し召し/Gods Willing(THS)》がそのデッキの《祝福の息吹/Blessed Breath(CHK)》を思い起こさせることから僕はこのデッキを持ちだした。プロテクションを得るのは強力な能力だし、それがカード1枚分のコストを要しない時には単純に強くなる。現在、僕はブロックするものが昨今のPauperで影響力があるとは思っていないが、それが問題となるならば、《神々の思し召し/Gods Willing(THS)》は取るべきカードになるだろう。
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》は信心に頼る点で《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》とよく似ている。《信奉者》と違って、それはごまかして使わなくとも上手く働く。過去の黒デッキは《堕落/Corrupt(USG)》をフィニッシャーとして使ってきた。《商人》は似たような役割を果たすが《無残な収穫/Grim Harvest(CSP)》で取り戻せるという特徴がある。もし低速の黒コントロールデッキが存在感を露わにしたら(そして僕はそうなるんじゃないかと思っている)、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》には勝機があるだろう。
《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》と《葉冠のドライアド/Leafcrown Dryad(THS)》はどちらも緑白呪禁の興味深い選択肢だ。これらはどちらも《祖先の仮面/Ancestral Mask(MMQ)》、《オーラのナーリッド/Aura Gnarlid(ROE)》、そして《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)》を強化する便利なクリーチャーだ。スピリットとニンフは軽い授与コストも持っていて土地少な目の緑白呪禁デッキで見られるだろう。もしこのデッキが禁止後にも生き残るなら、どちらも注目の的になりうるだろう。《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》は実際に絆魂を持っているので《アルマジロの外套/Armadillo Cloak(INV)》のスタックとのボーナスがある。
ひとたび《雲上の座/Cloudpost(MRD)》がフォーマットを離れてしまえば、ランプデッキの最良の選択肢は《根の壁/Wall of Roots(MIR)》と《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を中心としたようなものだ。《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider(M13)》の支持者にとっては、僕が緑の壁ランプで《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》も支持するのは驚くに値しないだろう。4/5クリーチャーは戦闘において全てをやっつけるし、8/9になることもある。
《雲上の座/Cloudpost(MRD)》から闇雲に4ターン目に着地できないことによって《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》の人気が落ちるかはわからないが、《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》と《厳粛な空護り/Somber Hoverguard(MRD)》が攻撃するフォーマットでは《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》は素晴らしいブロッカーになる。
《ナイレアの存在/Nylea’s Presence(THS)》は緑白呪禁にとっての追加の《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》を与える。そのコストはより重いが、依然としてカードを引くことは出来る。それ自身を置き換えながら殆どの緑デッキでどんな色も生み出せる能力はこれからの緑ベースの2色デッキにとって魅力的な選択肢となる。
《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》はよく使われて、唱えたものに手札を供給してきた。《前兆語り/Omenspeaker(THS)》はより早く出てくるがそれ自身を置き換えることはしない。《神官》はトップのカードが1つも欲しくない場合は保証してくれない。《前兆語り/Omenspeaker(THS)》は死にカードを取り除くことが出来る。《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》は必要なピースを引くことが出来る一方で、《前兆語り/Omenspeaker(THS)》はそれをただトップに残す。もしフォーマットが攻撃的に動くならば、僕はより早く着地できる《前兆語り/Omenspeaker(THS)》の価値が上がると思うけど、《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》と完全に置き換わるとは思わないね。
《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》は《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》が4枚では足りない時のためのもので、誰かが《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》を使う前に《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》4枚が使われて欲しいってことを意味している。
プレイヤーがPauperをするずっと前、僕は青単のミラーのサイドボード用に《墨深みの潜り手/Inkfathom Divers(LRW)》を使っていた。3/3の島渡りクリーチャーは島と戦うに当たっては大体十分に良いものだったよ。《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》は僕にこのカードを思い起こさせた―それがずっと良いことを除けば、Pauperにおいてあらゆる飛行クリーチャーを止めるだけの体格をもっている(そして大体の地上クリーチャーもね)。インスタントかソーサリーで占術出来る能力はとても強力だ、《熟慮/Think Twice(TSP)》や《対抗呪文/Counterspell(TMP)》をパワーアップさせるからね。青いコントロールは戻ってきそうだし(デルバーは使われ続けるだろうけど)、《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》は青きプレイヤーが引くカードの質を向上させるという大役を担いそうだ。
《骨読み/Read the Bones(THS)》は《血の署名/Sign in Blood(M13)》ではない。それは《予感/Foresee(FUT)》ではない。新しい黒のカードドロー呪文は2つの間にあって、僕に《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》を思い起こさせた。《骨読み/Read the Bones(THS)》は黒単デッキの《血の署名/Sign in Blood(M13)》と置き換わりはしないだろう、Ratsと黒単コンの3マナ域はとても詰まっているからね。《骨読み/Read the Bones(THS)》がやってのけることは青くないコントロールデッキを発展させることだ。《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》はイゼットポストとフィッシャーポストデッキのキーカードで2枚のカードを犠牲にしつつ、3枚のカードを見ることを可能にしていた。《骨読み/Read the Bones(THS)》は1枚のカードしか失わないが最大で4枚のカードを見る能力がある。トップの2枚が腐ってる?じゃあ深く掘り下げよう。これはPauperの青くないカードでは今まで見たことがなかったものだ。《骨読み/Read the Bones(THS)》はデッキ構築の選択肢を広げ、島の無いデッキに上手くカードを引かせてくれるんだ。これが速やかに使われることを期待するよ―これはとても素晴らしい。
僕は《災いの印/Scourgemark(THS)》にゴルガリ呪禁で重要なカードになって欲しいと思っている。《災いの印/Scourgemark(THS)》はそうならなそうだな。
《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》と《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》は一緒に上手く使える。倍賭けの犬は元から二段攻撃を持った最初のコモンクリーチャーだ。《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》は占術付きの《巨大化/Giant Growth(RTR)》の攻撃的な部分を抜き取ったもので、こいつは素晴らしいね。これらのカードは、僕が数か月前に支持した《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》を含むリストのようなゴブリンでない攻撃的デッキの赤い前向きな一突きに貢献する。テーロスのRed Deck Winはこうなるんじゃないかな:
Red Deck Wins
Creatures (27)
4 《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》
4 《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》
4 《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》
4 《内炎の見習い/Inner-Flame Acolyte(LRW)》
3 《瓦礫帯のマーカ/Rubblebelt Maaka(DGM)》
4 《皮印のゴブリン/Skinbrand Goblin(GTC)》
4 《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》
Lands (20)
20 《山》
Spells (13)
3 《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》
2 《炎の稲妻/Firebolt(ODY)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
4 《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》
このデッキは本当に攻撃が大好きだ。《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》や《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》を満載出来ることは素晴らしく、《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》は対象になることで更なるものを生み出すことが出来る。湧血を持つクリーチャーは英雄的とは上手く合わないだろう、でもダメージを増やす上では仕事をしてくれる。これはMagic Onlineにテーロスがやって来たら僕が最初に戦う赤いデッキになりそうだ。
《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》は2マナで使うことの出来る《排撃/Repulse(INV)》に良く似た新たなバウンス呪文だ。始めに言ったように、僕はPauperがパーマネントを盤面に並べるようなフォーマットへと変わっていくと思っている。このことから、僕は軽いバウンス(《送還/Unsummon(4ED)》、《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》そして《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》など)も使われるようになるとみている。《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》は占術によるフィルター効果を与えてくれて、コストに対して魅力的な選択肢となる。
テーロスは素晴らしくよくデザインされたセットで多様な選択肢をPauperに与えてくれる。僕が以前に述べたように、制圧力のあったカードの退場とリリースのタイミングは予期せず一致している。僕のテーロスのピックアップリストは:
・《アクロスの十字軍/Akroan Crusader(THS)》
・《エレボスの加護/Boon of Erebos(THS)》
・《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》
・《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》
・《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》
・《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》
・《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》
・《葉冠のドライアド/Leafcrown Dryad(THS)》
・《前兆語り/Omenspeaker(THS)》
・《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》
・《骨読み/Read the Bones(THS)》
・《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》
・《双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus(THS)》
・《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》
これは普通より長いリストだ。正直に言うと―関係ないんだ。どちらにしろ君たちはこれらをドラフトするんだろうね。
Keep slingin’ commons-
-Alex
SpikeBoyM on Magic Online
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こうして見るとテーロスはなかなか豊作なセットのようですね。中でも《骨読み/Read the Bones(THS)》、《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》は有望株だと思います。
最近はPauperDEに出続けていて元記事の掲載から翻訳までに期間が空いてしまいましたが、なんとかMOのプレリには間に合ったってとこですかね。今後のPauper環境が楽しみです。
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