SCGのPauper記事に新しくJason Mooreさんが加わりました。なかなか面白い記事で、皆さんからの反響を心待ちにしているようです。

拙訳ですが、よろしければどうぞ






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Choosing A Pauper Deck(http://www.starcitygames.com/article/26663_Choosing-A-Pauper-Deck.html


JASON MOORE
8/08/13

Long live Pauper!

少年少女よこんにちは、僕の名前はJason Mooreだ。もしかしたらのYouTube channel(http://www.youtube.com/dimecollectorsc)、Pauperについて書いたカバレッジ(http://www.mtgoacademy.com/author/jason-moore/)、もしくはPauper’s Cage podcas(http://www.mtgcast.com/topics/mtgcast-podcast-shows/active-podcast-shows/pauper-cage-podcast)で知っている人が居るかもしれない。もし君がそうではなくても、気にしないでくれ。本当に重要なのはこれ:僕はPauperの大ファンで、StarCityGames.comで書けて最高に幸せだってことだ!

数え切れないくらいの時間があったけど、僕はデッキを練り上げること、Pauperの先駆者とチャットすること、デイリー・イベントに出ること、そして1/1達をタップすることにしか費やしてこなかった、このフォーマットについて僕の知らないことはまだ沢山ある。そしてそれは本当に沢山なんだ。ライターとして情報を提供することが僕の仕事だ。洞察。回答。十分簡単に聞こえるね。

でも問題がある。

僕は全ての回答を持っていない。回答の大部分を持っているかも怪しい。僕が、それでも持っているのは、プラットフォームだ(そしてあまりに多くのMagic Onlineでの平地のコレクションだ、でも誰も完璧じゃない)。そして、それがいくつかの段階で正しく、僕らは既に一緒に上手くやれているので、何故君たちがそのプラットフォームを試して共有しないのか考えだしたんだ。

読み手・書き手の全てが僕らの中で上手くやっていくなら僕は誠実にやって来たつもりだ。速やかに正直にいこう。おそらく君は僕がこれでどこへ向かっているか疑問に思っているだろう。わかってる、僕はちょうどそれを言う所だ。気を引き締めて聴いてくれ。

君の助けが要るんだ!

何故か?結局のところは、君たちから学べることが沢山あるからだ。君はそこから学ぶべき価値ある経験と、君独自の視点と、ゲームへの熱い情熱を持っている。逆に、僕は君たちに多少教えることが出来る、Pauperについて、Magicの戦略について、練り上げることについて、そして《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》についてね。

さあ何かやってみよう。この純正のPauper記事を全部ひっくり返そう。君は僕がPauperプレイヤーとして成長するのを助けてくれるだろう。つまり、僕らはお互い助け合うんだ。僕らの目的は?偉大さへと大きく近づくことだ。

君たちのすべきことは何だろう。おそらく君たちがすでにやっているのと同じことだ。コメントを投稿し、意見を声に出し、コミュニケーションする。十分に一貫性のある議論が生じたなら、僕は簡単に、Pauperの姿を学んで行きつくことに関する”Choose Your Own Adventure”みたいなスタイルに続く記事を見ることが出来る。そしてもしこれが全て上手くいかなかった場合は?まあ、僕らでなにか他の物を試してみよう。

ポップコーン(もしくはホットココアか何か)をつかんで、心の準備をしてくれ、今日は始まりを開始するんだからね。今日、君たちは僕がPauperデッキを選ぶのを手助けしてくれるんだ。


Pauperデッキを選ぶ:第一ステップ

何らかのカードや実際のデッキを探す前に、僕が正しいPauperデッキを選ぶための重要な第一ステップと信じることを共有したいと思う(これはあらゆる構築フォーマットに応用出来るけどね)。第一ステップは自己評価を通して最も優先度の高い目標を確認することだ。

使うデッキを決めるとき、しばしば目標が複数あることがある。これらは幅があって、可能な限りの「先駆者スタイル」でデイリーイベントで現金化することから、自分たちの練り上げたローグをWhat’s Happeningページに載せたいことだったり、ある「お気に入りのカード」や色の組み合わせを活かしたかったり、単純に楽しみたかったりね!

ほとんど全ての目標が僕の目には価値があるが、ここに僕らが失敗から逃れるためのいくつかの単純なガイドラインがある。

・曖昧だったり鈍い目標は避ける

曖昧だったり鈍い目標とは、Pauperでボロスを「動く」ようにしたいなあといったようなものだ。デッキを「動く」ようにするというのは、尋ねる人に応じてなんにでもなり得る。具体的に!君の目標を実現して満たされるために何が起こる必要があるかを考えるんだ。

曖昧な目標を割ける1つの方法は定量化だ。単に、番号を振る、の別の言い方だよ。僕は毎月デイリーイベントで4-0するデッキを使いたい。Tornament Practice部屋で60%勝てるデッキを使いたい。そういった旨の何かだ。

・君の最優先事項を決める

僕がこう言うのは、複数の矛盾した目標を持ってしまうことが一般的だからだ。人は何のデッキを使うのか僕に助言を求めるとき、よくお互いに邪魔になるような異なった物事をいくつか並べてくるんだ。僕は競技指向のデッキを使いたくて、《一瞬の瞬き/Momentary Blink(TSP)》の大ファンで、けれどもそんなにお金はかけたくなくて、etc..etc。こういった類の意見は曖昧で、通常は異なった物が共存することによる問題を抱えている。

複数の対照的な目標を同時に達成することは、いつだって可能なものではないだろう。君は自分の《千年霊薬/Thousand-Year Elixir(LRW)》を持つことも、それを飲むことも出来ない。だから自分に対して正直になって君がPauperデッキでやりたいことを正確に把握するんだ。何故なら最終的には、君は小さい願望を諦めなければいけないかもしれないんだ。

じゃあ君の最優先目標は何だ?コメント欄でそれを僕らに教えてくれ、そしてその目標を達成するための方法を次の記事で取り上げようと思うんだけどどうかな!

デッキの選択:君たちが僕に伝える

僕は葛藤している。僕が使っていて本当に楽しいデッキが3つあるんだが、他のものと比べてどれか1つに全力を傾けるのは難しいんだ!ここで君の出番だ。これから3つのデッキを見せて、僕がそのどこを気に入ってるのか、どこを気に入っていないのかを教えよう。そうしたら、君がどれか1つを何故選んだか、僕に教えてくれ!

僕の最優先目的の前提から始めよう:自分の参加したデイリー・イベントにおいて50%以上3-1か4-0の出来るデッキを使いたい。これは十分に単純な目標だ(経済的に有益ってのは言及しないように)。

僕の個人的目標である一方で、どのデッキをプレイするべきか僕へ伝える君の理由は完全に別物だ!もしかしたら君は君の提案したデッキの記事をもっと見たいだけかもしれない。その相性を学ぼう。どうやってそいつを抓ってやるかを学ぼう。際限はない!


Deck#1:親和

親和の目的はキャントリップや色フィルターのアーティファクトを、巨大なクリーチャーへと変化して出力し、それらでビートダウンすることだ!もし何とかレッドゾーンに及ばない場合でも、いつだって《感電破/Galvanic Blast(SOM)》や《エイトグ/Atog(MRD)》の《投げ飛ばし/Fling(STH)》に頼ることが出来る。いくつかのリストは《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault(MRD)》を利用していて、親和を競技Pauperでもトップのアグロコンボデッキにしている。

僕が最近使ってきたリストはこの通りだ:
RUG Affinity
Jason Moore

Creatures (20)
4 《金属ガエル/Frogmite(MRD)》
4 《マイアの処罰者/Myr Enforcer(MRD)》
4 《エイトグ/Atog(MRD)》
4 《甲殻の鍛冶工/Carapace Forger(SOM)》
4 《厳粛な空護り/Somber Hoverguard(MRD)》

Lands (19)
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(DST)》
4 《大焼炉/Great Furnace(MRD)》
4 《教議会の座席/Seat of the Synod(MRD)》
4 《伝承の樹/Tree of Tales(MRD)》
3 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers(MRD)》

Spells (21)
1 《彩色の宝球/Chromatic Sphere(INV)》
4 《彩色の星/Chromatic Star(TSP)》
3 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum(LRW)》
3 《テラリオン/Terrarion(RAV)》
2 《投げ飛ばし/Fling(STH)》
4 《感電破/Galvanic Blast(SOM)》
4 《物読み/Thoughtcast(MRD)》

Sideboard
2 《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman(MRD)》
3 《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》
3 《水流破/Hydroblast(ICE)》
3 《紅蓮破/Pyroblast(ICE)》
2 《心に静寂/Serene Heart(MIR)》
2 《倒壊/Raze(USG)》

典型的なゲームは以下のようなものだ:1ターン目に11枚の色調整アーティファクトの1つを出す、2ターン目に少なくとも1体のクリーチャーを出せる、そして3か4ターン目に自分の手札を使い切る。

親和の最大の強みの1つは爆発力とぶっ壊れたドローにある。1ターンの内に8から11ものパワーを場に出すことは、多かれ少なかれありふれたことだ。そのクリーチャーの優れたサイズは別の明確なアドバンテージだ。

僕の親和のリストにおいてもっとも議論の余地があるのは4番目の色が無いことだ。このデッキで何戦かした後、分かったのは、《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault(MRD)》がどうしても必要だいう場面には遭遇しなかったということだ。さらにいうなら、”控えめな”3色を増強することはマリガンと色事故の確率を減らすと思うね。

このデッキでの僕の不安は:思った以上にマリガンするということ、敵対する戦略にかなり痛手を被る、そして僕がミラーマッチにおける最良の対応を知らないことだ。



Deck#2:白ウィニー

白ウィニーの目的は軽いクリーチャーと回避能力で対戦相手を圧倒することだ。それはフォーマットで人気の無いビートダウンデッキの1つだが、Pauperをこれで始めてから、いい結果をもたらしてくれてるよ。

これが僕の最近のリストだ:
White Weenie
Jason Moore

Creatures (30)
2 《アクラサの従者/Akrasan Squire(ALA)》
4 《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》
4 《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher(ZEN)》
4 《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter(9ED)》
4 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》
4 《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
4 《軍用隼/War Falcon(M13)》

Lands (20)
20 《平地》

Spells (10)
4 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》
4 《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
2 《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》

Sideboard
3 《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(PLC)》
3 《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》
2 《黒の防御円/Circle of Protection: Black(4ED)》
2 《護衛の誓約/Guardians’ Pledge(M12)》
1 《虹色の断片/Prismatic Strands(JUD)》
3 《塵は塵に/Dust to Dust(5ED)》
1 《平地》

1ターン目に脅威を展開、2ターン目に攻撃して脅威を展開、3ターン目に装備かもしくはブロッカーを除去して、5ターン目か8ターン目の内に飛行クリーチャーでゲームに勝利する。時折物事は実に簡単だが、このデッキのある側面は見かけによらず複雑だ(これまでにこのアーキタイプを僕がYoutubeで使っているのを見ている場合は知っているかもしれない)。

白ウィニーの強みの1つは青単デルバーや緑単ストンピィに対してクリーチャーが優れていることだ。これらはフォーマットにおいて最も突出した戦略だね。僕はCraig Wescoe [訳注:白使いとして著名なプロプレイヤー]的なものを一般的に持っているんだ。僕はそれを止められない!

このデッキにおける僕の不安は:《雲上の座/Cloudpost(MRD)》系にかなり容赦なくやられる傾向があること、特に《時間の亀裂/Temporal Fissure(SCG)》を使うやつとイゼットカラーだね。これらの厄介な大物が居る場合、デイリーでの入賞のチャンスを妨げる可能性がある。




Deck#3:イゼットポスト

イゼットポストの目的はゲームを長引かせ、大量のリソースアドバンテージとマナをかき集め、ライフゲインし、そして当然カードアドバンテージを得ることだ。全Pauperデッキの中で、間違いなくもっとも人気のあるコントロールデッキだろう。

これが最近使ったリストだ:
Izzet Cloudpost
Jason Moore

Creatures (6)
1 《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》
4 《熟考漂い/Mulldrifter》
1 《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》

Lands (25)
6 《島》
6 《山》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog(WWK)》
4 《雲上の座/Cloudpost(MRD)》
4 《微光地/Glimmerpost(SOM)》
4 《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate(RTR)》

Spells (29)
4 《予言のプリズム/Prophetic Prism(ROE)》
2 《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》
1 《鎖の呪い/Curse of Chains(SHM)》
4 《蓄積した知識/Accumulated Knowledge(NEM)》
1 《転覆/Capsize(TMP)》
2 《対抗呪文/Counterspell(TMP)》
1 《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》
1 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》
1 《妨害の接触/Hindering Touch(SCG)》
2 《神秘の指導/Mystical Teachings》
2 《禁制/Prohibit(INV)》
2 《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
1 《炎の稲妻/Firebolt(ODY)》
4 《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
1 《とどろく雷鳴/Rolling Thunder(TMP)》

Sideboard
3 《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》
2 《電謀/Electrickery(RTR)》
3 《水流破/Hydroblast(ICE)》
2 《紅蓮破/Pyroblast(ICE)》
3 《地の裂け目/Earth Rift(ODY)》
2 《石の雨/Stone Rain(4ED)》

イゼットポストの典型的な動きは1ターン目に《雲上の座/Cloudpost(MRD)》か《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate(RTR)》、2ターン目に《予言のプリズム/Prophetic Prism(ROE)》を展開するか《蓄積した知識/Accumulated Knowledge(NEM)》か《対抗呪文/Counterspell(TMP)》を構える、そうしたら《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》と《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》を使いながら、順次脅威に対処していく。《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》と《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》のループか、巨大な《とどろく雷鳴/Rolling Thunder(TMP)》か、《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》でゲームを締めくくる。

イゼットポストの最大の強みはそのハッキリとしたパワーレベル(特にゲーム終盤)、《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》を悪用する能力、そしてゲームの征服と安定化の両方に貢献する神座土地を使っていることにあるだろう。

このデッキにおける僕の不安は:イゼットポストが受動的な戦略であることと、僕は攻撃的な戦略よりもこちらの方が負ける傾向にあるということだ。僕は一般的には遅いプレイヤーでもあり、イゼットポストはもともとゲームに勝つために長い時間を要するので、試合を時間切れで落とすリスクと、ラウンドの間の休憩を失うリスクが生じるんだ。

僕は時間をかけてコントロールデッキのプレイを改善してきたものの、全体的にこれらをプレイするためのやる気が少ないように思える。逆に言えば、イゼットポストを使うことは僕のコントロールプレイヤーとしての弱点を克服するための最高の機会に成り得るんだ。


君の番

pollution-nemesis Captain Planet[訳注:何かそういうアニメがあるらしいです]の言葉で、Power is yours!/力は君次第!僕は、僕がどのデッキを使うのかの決定を君の手に委ねる。最も「投票」を得たデッキのいずれかか、最も説得力のある支持を得たものは今後カバレッジを受け取れるだろう!君の考えをコメントセクションかe-mail(JasonMoore228@gmail.com)で僕に教えてくれ。

この記事への感想や今後の連載で見てみたいことも教えて欲しい。僕は君たちからのインプットに非常に(非常に)依存していることを繰り返そう、だから恥ずかしがるなよ!

その間に、ツイッター(@DimeCollectorSC)をフォローして僕のYouTube Channel(http://www.youtube.com/user/dimecollectorsc)を訪れてもいいよ。お前らからの意見を楽しみにしてるぜ。

つづく!
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如何だったでしょうか。こういったデッキ構築の基礎的な記事も面白いものですね。気が向いた方はリンク元の記事を訪れてコメントしてみてください。日本人だけではPauperの意見が交換できる場所はそんなに多くないので、英語に抵抗が無ければ彼らのコミュニティに加わってより活発な議論が出来る環境は刺激的なものになるんじゃないでしょうか。世界は広いです。


ちなみにJasonさんはめっちゃ白単好きのプレイヤーです。アーティファクトクリーチャー多目の白単デッキであるCyborgsなんてデッキもこの方が作ったんじゃ無いかと思います。

なんにしろ、次回の記事が楽しみですね。

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